ウッドチップで庭の雑草対策!メリット・デメリットや選び方についてご紹介

庭に雑草が生えてどうにかしたい…そんな悩みを抱える方も少なくないでしょう。庭の雑草は放置しておくと虫が湧いたり、景観を損ねたりプラスになることよりもマイナスになる影響の方が大きいでしょう。

しかし、雑草対策をするにしても、せっかくのお庭をきれいな景観にしたいですよね。

そんなとき、役に立つのが「ウッドチップ」を利用した雑草対策です。

ここでは、ウッドチップを利用した雑草対策について、どのようなメリット・デメリットがあるのか、選び方などについてもご紹介していきます。

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

ウッドチップで雑草対策は可能?

ウッドチップと花

雑草対策にはさまざまな方法がありますが、ウッドチップを利用しても雑草対策は可能です。まずはウッドチップとはどのようなものなのかを確認していきましょう。

ウッドチップとは

ウッドチップは、木材を細かく砕いたチップ状の素材です。一般的に自宅の庭や公園などの景観整備や植栽の保護に使用されることが多く、広く利用されています。ウッドチップは、防草効果があり、土壌の保水性や通気性を改善し、雑草の発生を抑える効果があります。

また、ウッドチップは自然に溶け合うような素材・色合いでできているため、景観を損なわずに庭をきれいな状態にできます。また、環境にも優しい素材です。

バークチップとの違い

ウッドチップとパークチップは、両方とも木材を利用したチップ状の素材ですが、使用用途や製造方法に違いがあります。ウッドチップは自宅の庭や公園の景観整備に使用されるもので、木材を砕いたものがウッドチップです。

パークチップは施設の遊び場やスポーツ施設の下地、クッション材として利用されており、木材を砕き、さらにふるい分けて均一な粒度にしたものがパークチップです。パークチップはウッドチップよりも安全性が重視され、衝撃吸収性や滑り止め効果があることも特徴の一つです。

ウッドチップを利用するメリット

メリット

ここからは、ウッドチップを利用するメリットについて見ていきましょう。

庭の雑草対策になる

ウッドチップを利用する最大のメリットは、庭の雑草対策になるということです。ウッドチップを敷き詰めることによって、地表面の光を遮断し、雑草が生えてくるのを抑えてくれます。雑草は光合成によって成長します。しかし、ウッドチップを敷き詰めることによって光合成に必要な光が届かないため、雑草を生えさせないようにすることが出来ます。

ウッドチップ以外でもこのように雑草を成長させる光を抑えるという方法がありますが、ウッドチップは見栄えも良く、人気があります。

同じように人気が高いのは「人工芝」による雑草対策が挙げられるでしょう。

オシャレな庭にできる

ウッドチップを敷き詰めるとオシャレな庭を作ることが出来ます。ウッドチップは自然な風合いで、自然素材となるため、どのような庭にも適用することができ、温かみや自然味あふれる空間を演出することができます。

ウッドチップは茶色・赤褐色の色合いとなり、植物や花などと相性が良く、庭全体をきれいな色合いにすることができます。

コンクリートのような無機質な素材・均一な景観ではなく、ウッドチップはパターンテクスチャと呼ばれる「柄」のように見えるため、ウッドチップを敷き詰めるだけでオシャレな空間にすることができます。

泥はねを防止する

ウッドチップを敷き詰めることで、泥はねを防止することもできます。

ウッドチップは吸水性・通気性に優れており、水分を吸収しやすく通気しやすい素材となっているため、雨が降った後、水たまりができるような庭でも水分を吸収し土壌を乾燥させることができるため、ぬかるみや泥はねの原因となる水たまりを作りづらくしてくれます。

また、ウッドチップの上を歩いても沈み込みが少ないため、安定した足場を確保でき、歩くときもぬかるむことなく歩きやすいという特徴があります。

消臭効果がある

ウッドチップには消臭効果があります。例えば、ペットのおしっこがかかったとしても、おしっこをウッドチップが吸収し、木から出る香りの成分が雑菌の繁殖を防ぎます。また、ウッドチップには微生物も存在するため、この微生物が有機物を分解する際に匂いの発生を抑える効果があると言われています。

また、ウッドチップには湿度を抑える効果があるため、適度な湿度が保たれることで消臭効果にもなります。

癒しの空間にできる

ウッドチップの特徴として、見た目が良く景観が良いという利点があります。そのため、ウッドチップを敷き詰めるだけで自然の中にいるような癒しの空間にすることができます。都会の中で、自然素材で作られたウッドチップを敷き詰めるだけで、自然の森の中にいるような感覚を得られるのも、ウッドチップのメリットと言えるでしょう。

天然素材で自然に優しい

ウッドチップは木材から作られます。木材は再生利用な資源となるため、持続的に利用でき、地球にやさしい素材と言えるでしょう。基本的にはウッドチップには化学物質を利用した加工や処理は行われていないのが一般的なので、そのままの状態で自然にかえることもできます。

また、ウッドチップは土壌改善という点でも利点があり、土壌の健康状態を促進し、植物の育成をサポートするというメリットもあります。

土の保温・保湿ができる

ウッドチップを利用することで、土の保温・保湿ができるということもメリットの一つです。

ウッドチップは、多孔質な構造となり、その構造の中に空気を含んでいます。そのため、土壌の断熱材としても効果があり、冷たい気候でも土壌の温度を下げないようにしてくれます。

また、水分を吸収しやすい性質を持つため、保湿効果にも優れており、土壌の保水性を向上させるといった効果があります。

寒さ対策になる

ウッドチップを利用することで寒さ対策にもなります。

ウッドチップが土壌の温度が下がることを防いでくれることを先述しましたが、土壌が冷たくならないことによって、寒さ対策になります。

冷たい地表ではなくなることで、地表から出る冷たい空気が軽減され、寒さを和らいでくれるという効果が見込めるでしょう。

子供のケガ防止になる

ウッドチップはクッション性が強い素材となるため、コンクリートやアスファルトなどと比べて子供がケガをしにくい環境を作ることができます。小さなお子様やお孫さんがいる方は、ウッドチップを敷き詰めることで子供が転んでも怪我をしにくい環境を作ることが出来ます。

ウッドチップを利用するデメリット

デメリット

次に、ウッドチップを利用するデメリットについても見ていきましょう。

虫が増えやすくなる

ウッドチップを利用することで、虫が増えやすくなるというデメリットもあります。虫は朽ち木や腐植物質を好むような性質があるため、ウッドチップを敷き詰めた環境はそれに近い状況となり、通常よりも虫が多く発生する可能性があります。

ウッドチップの下は暗く湿度が高いため、虫にとっては棲みやすい環境となりため、白アリやナメクジなどの虫が潜り込むことも考えられるでしょう。

カビが生えやすくなる

ウッドチップを利用するデメリットの一つとして、カビが生えやすくなるという点があります。ウッドチップは先述したように水分を吸収しやすいという性質があり、湿度が高い状態になります。そのため、カビが生えやすい環境を作ってしまうというデメリットがあります。

白アリが発生しやすくなる

ウッドチップを利用すると、白アリが発生しやすくなると言われています。その理由は、エサとなる木材でできていることや、湿度や温度が高くなるため、白アリが棲みやすい環境となるからです。また、ウッドチップ自体が白アリの隠れ場所になることも、白アリ発生の原因と言えるでしょう。

定期的に補充が必要

ウッドチップはさまざまな利点があり、その一つに環境に良いという点が挙げられます。これは、ウッドチップは自然のものなので、年月が過ぎると土にかえります。そのため、いつの間にかウッドチップが少なくなり、ウッドチップの層の厚みがなくなってきます。

このようにウッドチップがなくなることでウッドチップを定期的に補填しなければならないという点がデメリットと感じる方もいるでしょう。

なかなか乾かない

ウッドチップは、吸水性があり、雨などを吸収してくれます。その一方で湿った状態が続くため乾燥に時間が掛かり、なかなか乾かないというデメリットもあります。ウッドチップは湿度を保ち土壌には良い効果を与えることが多いですが、その一方で乾きづらいという点はデメリットと言えるでしょう。

経年劣化する

ウッドチップは常にベストな状態を保てるというものではなく、自然の木でできているため、経年劣化します。腐食し土にかえっていくものとなるため、いつまでも同じような形状、品質を保てるものではないという点もデメリットに感じる方はいるでしょう。

ウッドチップを使うときの注意点

ウッドチップ

次に、ウッドチップを使うときの注意点についても見てきましょう。

生えている雑草を取り除くこと

ウッドチップを使うときには、ウッドチップを敷き詰める場所の雑草を取り除いておきましょう。せっかくウッドチップで雑草対策をするのに、元々雑草が生えていてしまっては対策になりません。

10センチほどの厚さにすること

ウッドチップを敷き詰める際には、最低でも10センチほどの厚さを保つことが重要です。ウッドチップによって地面に太陽光が届かないようにすることで雑草対策になるため、光が届くような隙間を作らないようにしましょう。

ジメジメした場所への施工はNG

ウッドチップはジメジメした場所への施工はNGです。ウッドチップは湿度を吸収しやすい性質を持ちますので、ジメジメした場所では乾燥しづらく、カビや腐敗のリスクが高まります。

また、湿った状態が長く続くと劣化したり臭いが発生したりします。ウッドチップを敷き詰める場合には、通気性の良い場所や日当たりの良い場所を選び、湿気がこもらないようにしましょう。

豊富にあるウッドチップの種類

ウッドチップの種類

次に、ウッドチップの種類について見ていきましょう。

クラッシャー製法

ウッドチップのクラッシャー製法は、木材を効率的クラッシャー機械によって細かく砕いてウッドチップを作る方法で、一定の大きさのウッドチップが生成されます。

木材の硬度やサイズに応じてクラッシャーの設定を調整することで、一定の品質のウッドチップを製造することができ、効率的で大量生産が可能です。

切削チップ製法

切削チップ製法は、ウッドチップを1~2センチほどの均一な形状で作る製法で、クラッシャー製法よりもウッドチップの角が尖らず、より安全性の高いウッドチップを作ることができます。子供やペットの遊び場として利用する場合にはこちらの方が良いでしょう。

ウッドチップの選び方

茶色いウッドチップ

最後に、ウッドチップの選び方についてご紹介していきます。

大きさをチェックすること

ウッドチップを選ぶポイントとして重要なことは、「サイズをチェックすること」です。

ウッドチップは利用する目的や場所によって大きさをチェックすることが必要です。歩きやすい大きさなど、目的によってサイズ感も異なるためサイズはしっかりチェックしてから購入しましょう。

害虫加工があるかを確認

ウッドチップの中には害虫対策の加工がされているものもあります。自宅の庭にウッドチップを敷き詰める際には、できるかぎり虫を寄せ付けたくない方は、害虫加工がされてあるウッドチップを選択することがおすすめです。

一般的にウッドチップはシロアリなどが棲みつきやすい環境となるため、虫が嫌いな方や、白アリ対策をしたいという方は害虫対策されているウッドチップを選ぶようにしましょう。

まとめ

ここまで、ウッドチップを利用した雑草対策をするメリット・デメリットや注意点などをご紹介してきました。ウッドチップは自然にかえる木でできており、環境にも優しく、見た目がオシャレなためおすすめです。

ただ、一方でカビが生えやすいという点やシロアリなどが発生するというデメリットもありました。

同じように雑草対策で利用される「人工芝」なら、そのようなデメリットも少なく、常に青々としたキレイな景観を保てます。

ぜひ、ウッドチップや人工芝で雑草対策をしてみてください。

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