作業員の雑草対策

賃貸物件の庭の雑草対策はどうすればよい?

賃貸物件に住んでいる方の中には、庭の雑草が嫌で仕方ないという方もいるでしょう。賃貸物件の場合、勝手に雑草対策をしてよいのか、雑草対策はどのようにしたら良いのか、わからない方もいるでしょう。

そこで、今回は、賃貸物件に住んでいる方や、賃貸物件を経営している方に向けて、庭の雑草対策についてご紹介していきます。

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

賃貸(戸建て)の庭は雑草対策すべき?

芝刈り

まず、賃貸物件の中でも戸建ての場合には、雑草対策はどのようにしたらよいのでしょうか、確認していきましょう。

どうせすぐ引っ越す?

戸建て住宅の場合でも賃貸物件の場合、庭のお手入れはするべきなのでしょうか?購入した物件とは異なり、賃貸物件の場合は自分の所有物ではないため、住んでいるときも大切に扱うという気持ちが薄いケースもあるでしょう。

しかし、賃貸の場合にも庭のお手入れなどは基本的には住んでいる人が雑草などの手入れをする必要があります。逆に、戸建て住宅を借りているのに、大家さんが勝手に庭に入ってきて草むしりなどしていたら、嫌ですよね?

賃貸ですぐに引っ越すからと言って、庭の雑草対策を怠っていると、雑草が伸び切って隣の家にまで入ってしまうといったトラブルにもなりかねませんので、定期的に雑草対策をしましょう。

誰が雑草対策をする?

戸建て住宅の賃貸の場合、基本的には住んでいる住人が雑草対策をすることになります。雑草を抜いたり刈ったりすることも、雑草対策に防草シートを張ったり人工芝を施工したりするのも住んでいる住人の負担によって行います。

ただし、勝手に家の庭を施工するわけにはいきませんので、大家さんに必ず確認して、実施してよいかどうか承認をもらうことが必要です。良かれと思ってやったことが、ルール違反というケースもありますので、注意しましょう。

退去するとき雑草が生えっぱなしでも大丈夫?

戸建ての賃貸住宅の場合、庭の雑草がボーボーだとしてもペナルティが与えられるということはありませんが、賃貸の条件の部分に「撤去時には入居時と同じような状態にすること」のように記載がある場合には、雑草なども定期的に処理をするといったことが必要になるかもしれません。退去時に不安な方は、大家さんや管理会社などに確認することがおすすめです。

ただ、一般的には常識的に考えると雑草などは除去してから退去する方が迷惑をかけなくても済むでしょう。

賃貸アパートの雑草対策は?

賃貸アパート

次に、賃貸アパートの雑草対策はどのようにするべきなのでしょうか、確認していきましょう。

敷地内の管理は管理会社の役目

賃貸アパートの場合、庭の雑草対策は基本的に管理会社の役割となります。管理会社が庭の雑草を定期的に刈ったり、雑草が生えないように防草シートや人工芝を施工したりするなど、対策が施されているはずです。

しかし、アパートやマンションで住人専用の専用庭がある場合には、その部分に関しては住人の管理となっているケースもあります。

住人の管理となっている場合には、雑草対策に掛かった費用や労力などはすべて住人の負担となります。もし、不安な場合には、大家さんや管理会社に確認を取ることがおすすめです。

専門庭がある場合は入居者負担

マンションやアパートによっては、住人がある程度自由にできる「専用庭」があります。先述したように専用庭は住人の管理によって雑草対策が必要となりますが、ガーデニングや家庭菜園などもできるため、賃貸アパートやマンションを利用しながら、お庭を楽しむことができます。

しかし、バーベキューや喫煙、石を敷く・形状を変えるなどといったことは自宅の庭ではないため、勝手にできません。

雑草対策もまた、雑草を刈ることはできますが、管理会社によっては人工芝の施工がNGだったり、砂利を敷いたりするのがNGだったりするため、雑草対策の中でも大掛かりな対策をする場合には、必ず管理会社に確認するようにしましょう。

勝手に雑草対策をしても大丈夫?

先述したように、賃貸の場合には勝手に雑草対策してよい内容と、NGになる可能性がある内容があります。マンションの管理会社や大家さんが雑草対策に消極的だったとしても、勝手に雑草対策をすることでトラブルに発展する可能性があります。

例えば、庭の雑草対策をするのに良かれと思って除草剤をまいたことで、雑草以外の植物も枯れてしまい、住人や管理会社ともめることもあるでしょう。

また、人工芝の施工や砂利の施工、防草シートの施工やグランドカバーなどは基本的に勝手に行うことはできませんので、自分の判断で勝手に施工せず、必ず管理会社に確認するようにしましょう。

賃貸住宅の雑草を放置していると…

砂利に生えている雑草

次に、雑草対策を放置すると、賃貸住宅の場合にはどのようなリスクがあるのかを確認していきましょう。

虫や獣の棲み処になる場合も

庭の雑草対策を放置していると、庭の雑草がボーボーになり、雑草の背丈が伸びて小さなジャングル状態になってしまいます。そのような場合、リスクとして考えられるのは虫や害獣の棲み処になってしまうということです。

雑草が生えて伸び切った状態になると、人から視界を遮る空間ができてしまい、ネズミなどの害獣が棲みつく可能性があります。また、毛虫やムカデなどさまざまな虫が棲みつくようになるため、雑草を放置するのは避けた方が良いでしょう。

見栄えが悪い

雑草が伸び切った状態のまま放置すると、見栄えが悪くなります。雑草が伸び切っている住宅を見たとき、「手入れが悪いな」と感じたことはありませんか?雑草が生えているのに放置をしていると、だらしないと思われるなど住人にとってはマイナスなイメージにつながります。また、近所で虫が多いときに、「あそこの雑草の手入れがしていないから」と思われてしまうこともゼロではないでしょう。

見栄えが悪いだけではなく、住人への印象もマイナスになってしまう可能性があるため、雑草は日ごろから手入れをすることがおすすめです。

アレルギーや喘息といった健康被害

雑草を放置することで、アレルギーや喘息といった健康被害につながる可能性もゼロではありません。雑草についている花粉やブタクサなど、アレルギー反応物質が雑草についており、そこからアレルギーにつながるという可能性もあります。

また、喘息を引き起こすキノコの奉仕など細かい粒が雑草から風に乗って家の中に侵入するということも考えられます。できるだけ、雑草を放置せずに対処するようにしましょう。

賃貸マンションを経営している場合…

入居率

次に、居住者だけではなく、賃貸マンションを経営している方の立場から考えて、賃貸マンションの雑草対策について見ていきましょう。

入居者からクレームも

雑草対策がしっかりできていないと、入居者からのクレームにつながることがあります。雑草対策は管理会社がするものと入居者が思っている場合、雑草対策ができていないことによって不満が溜まります。

雑草が伸びていると先述したようにさまざまなデメリットがあります。管理会社やオーナーの方にとってはお金が掛かる問題となるため、コスト削減のために対策しないことがあるかもしれませんが、住んでいる方にとっては居住環境が悪くなるため不満が溜まってしまうことでしょう。

賃貸経営を悪化させてしまうことも

住人の不満がたまると賃貸経営の悪化につながることがあります。雑草対策ができていないことだけで引っ越しをするということは考えにくいですが、雑草対策ができていないことで管理会社やオーナーの環境改善の積極性が見られず、積もり積もって引っ越しをするということも考えられるでしょう。

また、新規で入居を検討している方も、雑草がボーボーに生えているのを見て、「ここの管理は雑だな」と思われてしまい、入居を見送るというケースもあるはずです。

たかが雑草対策ですが、しっかり対策できていなければ入居者が増えず、退居者が増えていくということも考えられます。マンション経営やアパート経営の悪化にもつながりかねませんので、しっかり対策を行いましょう。

市営住宅などの場合はどうすればよい?

賃貸

賃貸住宅の中でも、市や国が運営している市営住宅などではどのような対策が必要になるのでしょうか。

年に数回の雑草むしりがある

市営住宅などでは、ゴミ拾いや雑草むしり、落ち葉拾いなど、年に何回か住人が協力して行うことがあります。雑草対策も基本的には生えている雑草を自分たちで処理してゴミ袋に集め、処分するという方法になります。

ただ、雑草むしりや草刈りなどは参加する人もいれば用事があって参加しない人もいるため、必ずしも全員が参加するというものではありません。

参加しないと周りから不満が

しかし、雑草むしりや草刈りにいつも参加しなければ、住人からの不満も集まるでしょう。皆で対策をするはずが、参加している人はいつも同じ人で、いつも参加しない人がいる場合、近所付き合いなど周りとうまくいかなくなることもあるでしょう。大変だとしても、草刈りなどはできるかぎり参加する方が良いでしょう。

賃貸住宅の雑草対策の方法

草刈り

次に、賃貸住宅の雑草対策の方法についてご紹介していきます。

草むしり・草刈りをする

一般的な雑草対策は、草むしりや草刈りです。自分の手で草むしりをしたり、草刈り機を利用したりして草刈りをすることが一般的に行われている雑草対策です。ただ、これにはかなりの時間を要したり、体力を使ったりするため、複数人での対策が必要になるでしょう。

除草剤をまく

除草剤をまく対策が一番手っ取り早い対策です。除草剤をまくことで雑草が生えてこなくなり、草むしりや草刈りが必要なくなります。除草剤にも様々な種類がありますが、ホームセンターなどで手軽に購入できるため、雑草対策としては一般的に行われているメジャーな対策です。

ただし、除草剤をまくデメリットとして、ほかの植物も枯れてしまうため、雑草以外に花を植えている人がいたり、家庭菜園をしたりしている人がいると除草剤をまくのは難しくなるでしょう。トラブルの原因にもつながりますので、勝手に除草剤をまいたりする行為はやめておいた方が良いでしょう。

防草シートを張る

防草シートを張るという方法もあります。防草シートはその名の通り草を生えさせないためのシートで、そもそも雑草が生えてこないため日ごろの対策も必要なくなります。ただし、防草シートを張って良いかどうかは賃貸住宅のオーナーや管理会社の方に確認する必要があるため、勝手に張らないようにしましょう。必ず確認しておくことがおすすめです。

業者に依頼する

雑草対策を業者に依頼するという方法もあります。雑草が伸び切ってしまってジャングルのようになってしまっている場合、自分たちで雑草対策をするのは難しい場合があります。その場合は、業者に依頼して雑草対策をしてもらうこともできますが、必ず管理会社に確認してから進めましょう。

賃貸住宅での雑草対策の注意点

雑草

最後に、賃貸住宅における雑草対策の注意点を見ていきましょう。

勝手にやって良いか管理会社に確認すること

雑草対策をして良いか管理会社に事前に確認するようにしましょう。管理会社によっては勝手に雑草対策をしてほしくないというところもありますので、対策する前に確認することがおすすめです。

対策して良い方法を確認すること

対策しても良いとなっても、草刈りなどの対策はしても良いが、除草剤をまいたり防草シートを張ったりするといった行為はやめてほしいということもあります。対策をしてよい内容がどのようなものか、事前に確認をしましょう。

近所に迷惑が掛からないか確認すること

管理会社だけではなく、自分が行う雑草対策で周りに迷惑が掛からないか、確認することも必要です。除草剤をまくことでほかの植物を枯らしてしまったり、朝早くから草刈りをして騒音を出して迷惑をかけてしまったりなど、自分の自宅ではないことを意識して、周りに迷惑が掛からないように対策をすることが必要です。

まとめ

ここまで、賃貸住宅における雑草対策の方法をご紹介していきました。賃貸住宅の場合、勝手に雑草対策をしてよいものもあれば、勝手にはできない対策もありますので、必ずオーナーや管理会社に確認してから進めると良いでしょう。

勝手に実施することでトラブルにもなりかねませんので、注意してください。

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