自宅の庭の雑草対策にうんざりしていませんか？除草剤を利用したり手で抜いたりするのを毎年毎年行うのは大変ですよね？しかし、雑草対策をしなければ、雑草が生えてきてせっかくのきれいなお庭が台無しになってしまいます。
庭の雑草対策に「ハーブ」が利用できるのをご存じでしょうか？
ハーブを利用してグランドカバーという方法で雑草対策できます。ここでは、ハーブを利用した雑草対策について、どのようなメリットがあるのか、オススメのハーブについてもご紹介していきます。
雑草対策ついてはこちらを参照ください。
植物で雑草対策をする「グランドカバー」とは
「グランドカバー」とは、雑草対策のために植物を利用して地面を覆い、雑草の成長を抑えるといった方法のことです。グランドカバーは庭の美しさを保ちながら、ほとんど手間をかけずに雑草対策できるという効果的な方法です。
グランドカバーに適した植物は、低く広がる性質を持つということと、密生することができるものです。具体的な植物としては、クローバーやユーカリプトス、セージ、シダなどが良く利用されており、土地を覆って光や空気を遮り、雑草の成長を妨げる役割を持っています。
そして、ミントなどのハーブにおいても、このようなグランドカバーに利用できる植物の一つです。
グランドカバーは、比較的維持をするのが簡単で、水やりや剪定が必要な場合が少ないため、庭の管理が楽になります。またたくさんの植物を利用することで、カラフルな庭を演出することもできます。
ただし、植物選びは地域や気候に合わせて行う必要があり、植物同士が互いに競争しないように配置することも重要です。
ハーブを利用するメリット
次に、ハーブを利用した雑草対策のメリットを見ていきましょう。
踏まれても大丈夫
庭の雑草対策にハーブを活用する最大のメリットは、ハーブが頑丈で踏まれても耐えられる性質を持っていることです。ハーブは地面を覆う低い植物で、その葉や茎は踏むことに対して耐久性があるため、庭を歩き回る人やペットがハーブの上を歩いても、ハーブは傷つきづらいので安心です。
庭の中にハーブを植えることで、子供たちが安全に遊べたり、犬が快適に走り回ることができるようになります。
育てやすい
庭の雑草対策にハーブを利用するメリットの一つに、非常に育てやすいことが挙げられます。ハーブは丈夫で、手入れが比較的簡単です。多くのハーブはさまざまな土地と気候に適応するため、庭の条件に合わせて選びやすいです。
ハーブを育てる際には、十分な日光と適切な水やりが必要ですが、それ以外の部分で手間を取ることはないでしょう。初心者からベテランまで、誰でもハーブを育てて庭の雑草対策を行うことができます。
香りが良い
庭の雑草対策にハーブを取り入れるメリットとして、香りがあります。 ハーブは自然な香りを放ち、庭全体を美しい香りで満たします。ラベンダーやミント、バジル、ローズマリーなど、さまざまなハーブが独自の香りを楽しませてくれます。
また、 ハーブの香りはリラックス効果をもたらすことが知られています。庭でハーブの香りを楽しむことは、ストレスを軽減し、心地よい環境を作ってくれるでしょう。
そして、 一部のハーブは虫除けとして機能します。例えば、ミントやシトロネラは害虫を寄せ付けないため、虫が嫌いな方にはおすすめです。
ハーブの香りは庭をより魅力的でリラックスした場所に変え、雑草対策だけでなくその香りを楽しむことができます。
観賞用としても利用できる
ハーブは雑草対策だけでなく、美しい外観で庭全体を魅力的な空間に変えてくれます。
ハーブはさまざまな色と形を持つため、庭に多彩な色彩を加えます。例えば、ラベンダーやローズマリーの紫色の花や、バジルやミントの緑色の葉は、きれいな庭を演出してくれるでしょう。
ハーブは雑草対策に加え、観賞用としての価値も高い植物です。庭にハーブを植えることで、美しさと実用性を組み合わせた魅力的な環境を作り上げましょう。
虫よけにもなる
ハーブは庭に優れた虫除け効果をもたらすため、雑草対策だけでなく虫よけとしても利用されます。多くのハーブは強い香りを持っており、その香りが害虫を寄せ付けない効果があります。特にミント、ローズマリー、ラベンダー、シトロネラなどが虫除けとして有名です。
芝生代わりになる
ハーブを庭に取り入れると、芝生と同じように、美しい緑色の地面にすることができ、庭全体を覆う「生きたカーペット」にすることができます。低メンテナンスで育てやすく、定期的な刈り込みや剪定が必要ないため、芝生よりも手間がかかりません。
ハーブを芝生代わりに使うことで、庭を魅力的な場所にすることができ、同時に雑草の成長を抑制することができます。美しさと実用性を兼ね備えた対策です。
ハーブのグランドカバーを利用する注意点
次に、ハーブのグランドカバーを利用する際の注意点についても確認していきましょう。
広がりすぎる可能性がある
ハーブを庭の雑草対策として利用する際、注意が必要なポイントの一つは、一部のハーブが広がりすぎる可能性があることです。ハーブ、特にミントやクリーピングタイムなどは、根茎を伸ばして広がり、他の植物を圧倒してしまうことがあります。そのため、育てるハーブを選ぶ際には、その性質を理解することが必要です。
広がりすぎたハーブを抑制するために、定期的な剪定が必要です。新芽や茎を切り詰めることで、ハーブの成長を管理しましょう。
ハーブの広がりに対処することで、美しい庭を維持して雑草対策を成功させることができます。適切な管理を行って、ハーブの魅力を最大限に活用しましょう。
グランドカバーとして利用できないものもある
ハーブはさまざまな成長パターンを持っており、一部は縦に伸びて高さを出す傾向があります。これらのハーブは、地面を覆うグランドカバーとしては適していません。また、一部のハーブは特定の生育環境を必要とし、他のハーブや植物との共存が難しいことがあります。庭の条件に合わないハーブを選ぶと、育てるのが大変になるでしょう。
ハーブのグランドカバーとして利用する際には、そのハーブの性質、成長パターン、生育環境、地域の気候などを考慮することが大切です。
ある程度世話が必要
ハーブを庭のグランドカバーとして利用することはおすすめですが、注意が必要なのは、ハーブもある程度世話が必要ということです。
ハーブは定期的な剪定と収穫が必要です。葉や茎を切り詰めることで、ハーブを健康に保ち、広がりすぎを防ぎます。また、ハーブは適度な水やりが必要です。乾燥を好む種類もあれば、湿度を好む種類もあります。庭の条件に合わせて適切な水やりを行いましょう。
グランドカバーにおすすめのハーブ
ここからは、実際に雑草対策に使えるハーブを見ていきましょう。
ミント
ミントは成長が速く、地面を速やかに覆います。この性質は、庭の空いたスペースを迅速に埋め、雑草の成長を防いでくれるため、グランドカバーとしては最適です。また、ミントは独特の爽やかな香りを持っており、庭全体に心地よい香りを広げてくれるため、庭で過ごす時間をより楽しく魅力的にしてくれるでしょう。
さらに、ミントは料理に使用したり、ハーブティーにしたり、その新鮮な葉をサラダやデザートに加えたりすることができます。
ミントの育て方も比較的簡単で、低メンテナンスです。適切な水やりと定期的な剪定を行えば、健康に育ちます。ミントは庭の理想的なグランドカバーであり、その香りと実用性に加えて、育てやすさが魅力です。庭を美しく整え、雑草の侵入を防ぐことが出来るでしょう。
アジュガ
アジュガは美しい葉と鮮やかな花を持ち、庭に豊かな色彩をもたらします。その地を覆う美しい外観は、魅力的な庭にしてくれるでしょう。成長が速く、地面をしっかりと覆い尽くすため、雑草の侵入を防いでくれます。
アジュガは低メンテナンスで、特別なお手入れがほとんど不要です。適切な環境下で育てる限り、元気に育ちます。
アジュガは美しさ、低メンテナンス、雑草対策を兼ね備えた理想的なグランドカバーです。庭にアジュガを取り入れて、美しい庭空間を楽しんでください。
カモミール
カモミールは、地中海沿岸原産のキク科のハーブとなっており、庭のグランドカバーとして利用するのに優れた植物です。カモミールは美しい花を咲かせます。その小さな白い花は庭を清新で魅力的な場所に変えてくれます。また、カモミールの葉には特有のリラックス効果があり、ハーブティーとして楽しむことができます。庭で手軽に自家製のハーブティーを楽しむことができます。
カモミールの香りは害虫を寄せ付けないため、虫除けとしても効果的です。
ローズマリー
ローズマリーは美しい灰緑色の葉と花を持ち、庭に独特の視覚的魅力をもたらします。その風合いは庭を美しく装飾してくれることでしょう。また、ローズマリーは香りが豊かで、その香りは庭全体に広がり、リラックスした雰囲気を醸し出します。その香りは風通しの良い場所で優雅に庭で過ごすのに最適と言えるでしょう。
さらに、ローズマリーは料理に利用することができ、新鮮な葉を収穫して料理の風味にプラスすることが出来ます。
ラムズイヤー
ラムズイヤーは美しい緑色の葉が、地面を覆い尽くします。庭を美しい緑の絨毯で包み込んでくれます。ラムズイヤーは、育てやすい植物で、適度な水やりと日当たりを好みますが、一度しっかり根付いてしまえば、水やりも大変ではなくなるでしょう。
ラムズイヤーは耐寒性に優れており、四季折々の変化にも強く対応します。そのため、一年中美しさを楽しむことができます。
オレガノ
オレガノは美しい緑色の葉と小さな花を持ち、庭を美しくしてくれます。その独特の風合いは庭を美しく装飾し、目を引くような庭にしてくれるでしょう。
オレガノは成長が早く、地面をしっかり覆い尽くすため、雑草の侵入をしっかり防いでくれます。
オレガノの香りは特に素晴らしいもので、庭全体に心地よい香りを広げます。この香りは庭でリラックスした時間を楽しむのに最適です。
オレガノは低メンテナンスで、特別なお手入れがほとんど不要で、オレガノの香りは害虫を寄せ付けないため、自然な虫除けとしても優れています。
ワイルドストロベリー
ワイルドストリベリーは、バラ科のハーブで、開化は4月～7月にかけて、寒さにも強いのが特徴的な植物です。ワイルドストロベリーは小さな実をつけてキレイな花を咲かせます。その名の通りストロベリーのような味が見た目にも美しい庭にしてくれるでしょう。
ワイルドストロベリーは低メンテナンスで、お手入れも楽にできるため、日ごろ大変な思いをせずに済むでしょう。
クリーピングタイム
クリーピングタイムは、その名の通りタイムの仲間で、這って横に広がっていく植物の一つです。クリーピングタイムは庭づくりにおいて魅力的なハーブの一つで、クリーピングタイムは歩くことができるほどしっかりとした地面を形成し、庭を歩くための地面を作ってくれます。クリーピングタイムは低メンテナンスで、特別なお手入れがほとんど不要です。適切な環境下で育てる限り、元気に育ちます。
クリーピングタイムは庭の美しさ、機能性を兼ね備えたグランドカバーです。庭にクリーピングタイムを取り入れて、美しさと実用性を兼ね備えた庭を楽しんでください。
ペニーロイヤルミント
ペニーロイヤルミントはその名の通り、爽やかなミントの香りを持っており、庭に素晴らしい香りをもたらします。この香りは庭でリラックスした時間を楽しむのに最適と言えるでしょう。
ペニーロイヤルミントは特別なお手入れがほとんど不要です。害虫を寄せ付けないため、自然な虫除けとしても効果的です。ペニーロイヤルミントを利用して、美しく、香高いお庭を存分に楽しんでください。
まとめ：庭の雑草対策にハーブを利用したグランドカバーを！
ここまで、庭の雑草対策として、ハーブを利用したグランドカバーのメリットや、おすすめのハーブなどをご紹介してきました。
庭の雑草対策には様々な方法がありますが、ハーブは香も良く見栄えも良いため、雑草対策としておすすめの方法です。ぜひ、今回ご紹介したハーブを利用してグランドカバーにチャレンジしてみて下さい。