土

固まる土で庭の雑草対策!メリット・デメリットや注意点について

庭の雑草対策でお困りではありませんか?雑草対策にはさまざまな種類があり、自分の庭にはどのような対策が合っているか、わからないという方もいるでしょう。

庭の雑草対策の一つに「固まる土」を利用するという方法があります。

固まる土は、ホームセンターなどでも購入できるため、手軽に手に入り、施工も自分で行うことができる雑草対策です。

ここでは、固まる土を利用した雑草対策のメリット・デメリットや、固まる土を利用する注意点などをご紹介していきます。

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

「固まる土」とは?

土

固まる土とは、「防草土」とも呼ばれる土で、種類によっては砂のものもあります。土や砂にセメントなどを混ぜ、水を撒くことで土が固まり、雑草対策になるというものです。

コンクリートやアスファルトなどと違い、土でできているため自然な印象を保ったまま堅い地面にすることができるため、自宅の庭で利用されることも多い土となります。

また、土が固まることで雑草が生えてこなくなるため、雑草対策として利用されています。

固まる土とコンクリートの違いは?

雑草

固まる土とコンクリートではどのような違いがあるのでしょうか?

コンクリートはセメントや砂、砂利などを混ぜ、水で練り上げたものが固まってできたもので、橋や建物にも利用されているものです。

一方、固まる土の成分は主に土や砂、そしてセメントなどの固まる材料を混ぜて作られたものとなるため、根本的に固まる土とコンクリートでは使用している材料が異なります。

大半がセメントで作られているコンクリートは無機質で味気ない印象を持ちますが、固まる土は土や砂がメインで使用されているため、見た目も美しく、庭の景観を崩すことなく利用できるため、人気を集めている商品です。

固まる土を利用するおすすめの場所は?

植木

固まる土はどの場所に施工してもおすすめということではありません。おすすめの場所としては、植木を植え込む場所です。植込みを行うと、季節によって落ち葉の処理が必要になりますが、固まる土はその名の通り土が固まった状態になり、平らな状態を保つことができるため、掃除に適しています。

そのため、掃除がしやすく、雑草処理が少なく、植木も育つため、植込みの中に利用することが一番のおすすめとなります。

固まる土の利用がおすすめできない場所は?

アプローチ

一方、固まる土の利用がおすすめできない場所はどのような場所になるのでしょうか。それは、アプローチなど人が多く通る場所です。

固まる土のデメリットは後述しますが、デメリットの一つとして苔が生えるということが挙げられます。苔が生えることで滑りやすくなり、人の通り道に固まる土を施工すると苔によって滑って転倒してしまったり、雨の時にはドロドロになってしまったりすることがあるため、アプローチなどの人が通りやすい場所の施工はあまりおすすめできません。

固まる土を使うメリット

メリット

次に、固まる土を利用するメリットについて、確認していきましょう。

見た目がオシャレになる

固まる土は、先述したようにコンクリートとは違い、大半は土や砂などの素材でできているため、見た目が土のように見えます。そのため、どのようなお庭でも景観を崩すことなく利用することができ、オシャレな庭を演出したい場合にはおすすめの対策となります。

ただ、庭全体を固まる土で施工した場合、多くの固まる土が必要になることや、施工も大変になりムラができたりするため、プロの業者に相談すると良いでしょう。

手入れがしやすい

固まる土は、基本的にメンテナンスなどは必要ありません。施工が済んでしまえばメンテナンスとして何かしなければいけないということはなく、基本的には放置しておいて良いです。ただ、経年劣化するため、定期的に施工をし直すということは必要になる可能性がありますので、購入する固まる土がどのくらいの耐用年数化を確認しておくと良いでしょう。

防草効果が高い

固まる土の最大のメリットは、「防草効果が高い」ことが挙げられるでしょう。固まる土をある程度の厚みで作れば、生命力の強い雑草も固まる土の中から生えてくるといったことはまず考えられません。

固まる土を利用することでほとんどの雑草は生えてこなくなり、雑草に悩まされることも少なくなるでしょう。ただし、雑草の種類によっては稀に生えてくるものもありますので、「絶対」ということではありません。

簡単に施工できる

固まる土のメリットの一つに、「簡単にDIYできる」というメリットがあります。固まる土の施工方法は、袋から固まる土を取り出し、水を撒いて終了となるため、施工が簡単です。つまりDIYなどで、自分で行うこともできるため、費用も抑えて雑草対策ができるようになります。

ただし、見た目をきれいに施工したいということであれば、プロの業者に依頼することがおすすめです。

入手が簡単

固まる土は、ホームセンターなどで簡単に購入できます。入手しやすいという点も、固まる土を利用するメリットと言えるでしょう。最近では固まる土の種類も多くなってきており、自分の庭に合った固まる土の商品を選ぶことができるようになっています。

どのような固まる土にした方が良いかなどは、ホームセンターの従業員の方などに相談してみるというのもおすすめです。

掃除がしやすい

固まる土は、その名の通り土が固まった状態になるため、落ち葉などが落ちた場合でも、簡単に掃き掃除ができるメリットがあります。砂利や土の上だと、掃除をしようと思ったとき砂や土も一緒に履いてしまうことがありますが、固まる土の場合は地面が固まっているためホウキなどで簡単に掃除ができることがメリットと言えるでしょう。

また、ブロワーなどをつかっても掃除ができるため、落ち葉がたくさん落ちてくる庭などには固まる土の利用がおすすめです。

暑さ対策になる

固まる土は、保湿性が高いため、コンクリートのように表面温度が高くなりすぎることがあまりありません。自然の土のような保湿性はありませんが、アスファルトやコンクリートと比べて保湿性が高いため、暑さ対策になると考えられます。

また、コンクリートの場合は、日差しの照り返しなどがあり、余計に熱くなりますが、固まる土は照り返しなども少ないため、コンクリートよりも暑さ対策になります。

種類が豊富

固まる土はホームセンターなどで購入できますが、種類が豊富でさまざまな機能性もあります。さまざまなメーカーで販売されており、製品ごとに特長があるため、自分の目的に合った、環境に合った製品を選ぶことができます。

例えば、24時間以内に固まる土もあれば、3日以上たたないと固まらないものもあり、固まる土の種類によって施工時の注意点なども異なるため、よく製品情報を見ておくようにしましょう。

撤去しやすい

固まる土を利用するメリットとして、撤去しやすいことも挙げられます。コンクリートなどの場合、一度施工してしまうと撤去が大変でとても自分で撤去することは難しいでしょう。

しかし、固まる土は自分で撤去しようと思えば撤去できるほどの硬さなので、施工してから撤去したいと思っても撤去することはできます。

ただし、重労働となるため、本当に固まる土を利用してよいのか、はじめにしっかり考えておくことがおすすめです。

固まる土を使うデメリット

デメリット

次に、固まる土を使うデメリットについても確認していきましょう。

水たまりができやすい

固まる土を利用する場合のデメリットとして、水たまりができやすいという点が挙げられます。固まる土は通気性が低く、水分を十分に透過させず、浸透性も低いため、雨水などが排水されず、地表面に水たまりができる可能性が高まります。

固まる土を使用する場合は、水たまりを予防するための十分な排水対策や、地面の傾斜設計などが必要となります。

苔が生えてくる

固まる土を利用する際のデメリットとして、苔が生えやすいという点が挙げられます。固まる土は通気性が低く保水性が高いため、湿度が高くなりやすく、日陰や湿った場所では苔が繁茂しやすくなります。苔は滑りやすく、表面を滑りやすくしてしまい、転倒などの事故を引き起こす要因となります。

固まる土を使用する場合は、定期的な清掃や苔の予防対策が必要です。適切な管理や処理を行うことで、苔の発生を最小限に抑えることができるでしょう。

寒さに弱い

寒さに弱いことも固まる土のデメリットの一つでしょう。

固まる土は水分を含むため、寒い場所で凍結・解凍が繰り返されると土の水分が膨張・縮小し、土壌の強度が低下する可能性があります。そのため、土の表面や構造が崩れてしまうといったことがあります。

欠けることがある

固まる土のデメリットとして、欠けることがあるという点が挙げられます。固まる土は比較的、物理的な衝撃に対して弱い部分があり、地震や地盤の変動などの外部要因によって、固まる土の表面や構造が欠けることがあります。

欠けた部分は土壌の劣化や浸食のリスクを高めることもあり、適切な補強や保護措置が必要になる場合があります。

経年劣化する

固まる土は、経年劣化します。いつまでも永久的に利用できるというものではなく、先述したように欠けたり寒さに弱かったり、ヒビが入ってしまうなど、どこかのタイミングで施工し直すことが必要になるケースがあります。

経年劣化するものだと思って利用すると良いでしょう。

広い範囲には使いづらい

固まる土を利用する際のデメリットとして、広い範囲には使いづらいという点が挙げられます。固まる土は手作業での施工が一般的であり、広い範囲で適用する場合は時間と労力がかかるため、効率的な施工が難しいと言われています。

表面の砂が浮いてくる

固まる土をずっと使っていると、経年劣化した表面の砂が浮いてくることがあります。時間の経過によってや、気象条件の変化によって表面の砂が浮いてきて、風や雨などで土の表面が均一にならずに景観を損ねる場合があります。

結構な量が必要となる

固まる土を利用する場合、結構な量の土が必要になります。薄く敷くだけだと固まる土の効果は少なく、厚みを持って利用することが必要になり、面積がある場合にはかなりの量を利用しなければ効果がないケースがあります。

固まる土を使うときの注意点

庭の雑草

次に、固まる土を使うときの注意点についても見てきましょう。

水勾配をつけないと水たまりができやすくなる

固まる土を利用する場合には、「水たまり」ができやすくなることに注意する必要があります。固まる土は、その名の通り土が固まり吸水性が少なくなるために、水勾配をつけなければ同じ場所に水が留まるようになり、水たまりができてしまいます。

水を撒くときの勢いに注意

固まる土を施工する際に注意したいのは「水の勢い」です。水の勢いが強すぎると、固まる土を飛ばしてしまうことがあります。せっかくキレイな庭にしようと思っても固まる土が水の勢いで飛び散ってしまい、キレイに施工できないケースがありますので、注意しましょう。

丁寧な施工が必要

固まる土は施工が比較的簡単に行えますが、一度固めた「固まる土」は、やり直しがきかないため、丁寧に施工することがおすすめです。キレイな庭を保つためにはあらかじめどの部分に固まる土を使うのか、キレイに境界が作れるように目印など施工しやすいように準備しておくと良いでしょう。

固まる土を処分する方法

土

固まる土を捨てたい場合、そのまま燃えるゴミなどで捨ててはいけません。固まる土は産業廃棄物や建材廃材という種類のゴミとなるため、一般家庭においてもゴミ捨て場に燃えるゴミとして回収してもらうことはできません。

産業廃棄物として処理をしてもらうために、自分で産廃業者に依頼して引き取ってもらうか、行政のゴミ処理施設などへ持ち込み、処理をすることが必要です。地域によって処分方法なども異なりますので、注意しましょう。

まとめ

ここまで、固まる土を利用して雑草対策をする方法についてご紹介してきました。

固まる土は雑草対策として多くの方が利用しているものですが、利用するのに注意が必要になります。

雑草対策には他にも人工芝を利用した雑草対策があり、人工芝は現在、天然芝のようなリアルなものも多くなっており、庭の景観を良くすることができるおすすめの雑草対策です。固まる土や人工芝を利用して、雑草対策を行いましょう。

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