コンクリートと雑草

庭の雑草対策はコンクリートが良い?メリット・デメリットや注意点も

自宅の庭に雑草が生えたまま、放置していませんか?庭の雑草を放置すると、自分では手が付けられないほど伸びてしまい、衛生的にもよくありません。しかし、雑草を定期的に抜くのは大変ですよね。

そこで、今回は雑草対策でコンクリートを利用した対策方法について、どのようなメリット・デメリットがあるのか、どんな注意点があるのかをご紹介していきます。

雑草対策には様々なものがありますが、コンクリートを利用して雑草対策をしようと思っている方は、こちらの記事を参考にしてください。

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

コンクリートによる雑草対策の種類

洗い出しコンクリート

まずは、コンクリートによる雑草対策の種類から見ていきましょう。

インターロッキング

インターロッキングとは、コンクリートブロックを利用して施工をする方法で、コンクリート同士をつなぎ合わせてデザイン性のある庭にすることができる手法です。

インターロッキングでは、レンガサイズのようなものや、ギザギザのような形で作られたものなどさまざまな種類があり、家のデザインや庭のレイアウトに合わせて施工することができます。規則正しい線形デザインなものから、ランダムな模様のものまでさまざまです。

色もオレンジやグレー、緑色や茶色などさまざまな色を選択できるため、凝った庭にすることができます。

乱貼り

乱貼りは、本来はサイズや形がバラバラの石を利用して外構工事などに利用される方法ですが、自然の石を使うことが一般的です。コンクリートでの施工の場合、乱貼りの石のような施工に見せるようにコンクリートを利用して施工される方法で、コンクリートのため雑草対策にもなり、見た目もキレイでオシャレな庭を演出することができます。

乱貼りもさまざまなカラーで楽しむことができ、茶、グレー、ベージュなど自宅の雰囲気に合わせて色合いなどを調整することが可能です。

カラーコンクリート

カラーコンクリートとは、その名の通り色をつけたコンクリートの施工方法です。通常のコンクリートに無機顔料を混ぜたものをカラーコンクリートと呼び、カラフルな色合いを楽しめるコンクリートの施工方法です。

カラーコンクリートを利用するメリットは、色合いだけではなく、コンクリートの上に色を塗るよりも耐久性があり、長期間カラーコンクリートを楽しむことができます。

一方、デメリットとしては、一般的なコンクリートの施工よりも高額になるため、高価に感じる方もいるでしょう。

スタンプコンクリート

スタンプコンクリートとは、スタンプと呼ばれる型で模様をつけてコンクリートじゃないようなデザインに仕上げる施工方法です。例えば、木目調にしたり、レンガ調にしたり、タイル調にするなど、普通のコンクリートのイメージとは異なるデザインにできるのが特徴です。

スタンプコンクリートのメリットは、実際のレンガなどの施工と比べて安価にできることと、さまざまなデザインを楽しむことが出来るという部分があります。一方デメリットとしては、施工業者の技術によってデザインが左右されたり、劣化することで色が落ちてきたりこすれたりしてくることです。

土間コンクリート

土間コンクリートとは、世間一般的にコンクリート施工でイメージされている手法になり、平面的に打設するコンクリートのことを指します。

先述したカラーコンクリートやスタンプコンクリートのようなカラフルさはなく、グレーのコンクリートをただ打設したというものです。

スタンプコンクリートやカラーコンクリートなどと比べて特に作業工程が増えるような内容にはならないため、コンクリート施工としては安価です。一方、無機質なデザインとなるため、凝ったデザイン性のある庭にはならないでしょう。雑草対策だけを考えると土間コンクリートでも問題ないです。

洗い出し

コンクリートの洗い出しとは、コンクリートの施工時に表面の仕上げで化粧砂や玉砂利を混ぜて表面に露出させるデザインの手法です。一般的な土間コンクリートの施工に加えて少しデザインチックにしたような印象になります。

コンクリートの洗い出しのメリットは、高級感を演出出来たり滑りにくく出来たり、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。一方デメリットとしては、土間コンクリートの施工と比べて材料や手間がかかる分、費用がかかり、職人によって仕上げが異なるといったデメリットもあります。

コンクリートによる雑草対策のメリット・デメリット

メリットデメリット

次に、コンクリートによる雑草対策をすることのメリットやデメリットについて確認していきましょう。

コンクリートを利用した雑草対策のメリット

まずは、メリットから見ていきましょう。

メリット1:防草効果が高い

コンクリートを利用した雑草対策のメリットは、防草効果が高いことです。

雑草対策にはさまざまな方法がありますが、事前に雑草を生えさせない方法としてもいくつか手法はあります。ただ、雑草は生命力が強く、防草シートなどを突き破って生えてくることや、防草シートの隙間から太陽光が入り、雑草を生えさせてしまうということがあります。

しかし、コンクリートによる雑草対策を行えば、雑草がコンクリートの下から生えてくることはまずないため、強力な雑草対策になると言えるでしょう。

メリット2:ゴミや落ち葉の掃除が楽

次に、コンクリートを施工することによるメリットとして、落ち葉やゴミなどの掃除が楽になるという点が挙げられます。雑草対策の中には砂利による対策やグランドカバーなどによる対策がありますが、日ごろの掃除のしやすさでいえば、コンクリートによる雑草対策の方が断然楽です。

コンクリートの打設の種類にもよりますが、土間コンクリートのような平面での施工の場合、ゴミや落ち葉が落ちていても、放棄などで簡単に清掃できるのが魅力と言えるでしょう。

メリット3:メンテナンスが不要

コンクリートを利用した雑草対策は、面倒なメンテナンスが不要になります。

コンクリートは打設した後は特に必要なメンテナンスはありません。夏など暑い季節には打ち水などして熱さがこもらないようにするなどはありますが、日ごろから手入れなどは必要ないため、メンテナンスが面倒だったり大変だったりということがないこともメリットでしょう。

メリット4:歩きやすい

コンクリートのメリットとして、歩きやすさもあります。

砂利などは普通の道よりも若干歩きづらく、グランドカバーなども歩く場所が制限されてきます。しかし、コンクリートの場合は何も気にせずに歩くことができ、普通の道よりも歩きやすいのがメリットです。

コンクリートを利用した雑草対策のデメリット

次に、コンクリートを利用した雑草対策のデメリットについて見ていきましょう。

デメリット1:黒く汚れてくる

コンクリートによる雑草対策にもデメリットがあります。それは、時間が経つとコンクリートの汚れが目立ってくるという部分です。

コンクリートは長年利用していると雨水による黒ずみや、カビなどが生えてくることがあります。そのため、汚れが目立ちはじめのようなキレイな景観を保てなくなることがあります。

デメリット2:撤去に時間と費用が掛かる

コンクリートを打設して雑草対策をする場合、コンクリートを撤去することも視野に入れておくべきでしょう。年数が経ってくると「庭をこうしたい」「オシャレな庭にしたい」などといった新たな欲が出てきます。そういったときにコンクリートを撤去しようとする場合、撤去に時間や費用が掛かります。

コンクリートを撤去するという判断はあまりないかもしれませんが、ゆくゆく撤去する可能性も視野に入れておくと後悔しなくて済むでしょう。

デメリット3:照り返しがきつい

コンクリートを利用するデメリットの一つに、日差しの照り返しや熱がこもるというものがあります。暑い夏は特に照り返しが強く、暑さに弱い方にとってはデメリットに感じることでしょう。

コンクリートは夜まで熱さを残したままの場合があるため、その熱が家の中まで影響を与え、暑い夏をより一層熱くしてしまう可能性があります。

デメリット4:見た目が殺風景

コンクリートと聞いてイメージできるように、コンクリートは無機質で殺風景な見た目となるため、オシャレな庭という雰囲気にはなりづらいでしょう。ただし、コンクリートをオシャレなレイアウト・デザインにしてくれる業者もいるので、一概には言えませんが、一般的なコンクリート打設の場合には、少し殺風景な印象を与えてしまうことがあるでしょう。

デメリット5:ガーデニングなどしづらい

コンクリートによる雑草対策の場合、ガーデニングなどがしづらいというデメリットがあります。ガーデニングを楽しみたい方は、レンガや砂利、グランドカバーなどでのお庭づくりや、人工芝などを利用したオシャレなお庭が好きな方が多いと思いますが、コンクリートを打設すると殺風景な見た目になってしまい、ガーデニングを楽しみづらくなってしまいます。

デメリット6:ひび割れすることも

コンクリートは永久的に利用し続けられるものではなく、年数が経つにつれてひび割れなどを起こす場合があります。そのような場合、修復をするための工事などが必要になるケースもありますので、そのようなデメリットがあると理解しておきましょう。

コンクリートで雑草対策をするときの注意点

コンクリートの施工

次に、コンクリートを利用して雑草対策をする際の注意点も見ていきましょう。

自分でDIYは難しい

コンクリートの施工は素人では難しく、DIYはできれば避けた方が良いでしょう。プロ並みの知識や技術を持っている方であれば別ですが、素人には道具や知識・経験がないため、施工の際はプロの業者に依頼した方が得策です。

排水を考えること

コンクリートを施工する際には、排水のことをしっかり考えなければ、水たまりができてしまうことがあります。コンクリートは一度施工すると解体は大変なので、施工時に排水のことをしっかり検討して施工することが必要です。プロに業者に依頼すればそのあたりも検討されるはずですが、必ず排水のことなどは確認しておくと良いでしょう。

面積が広いと熱さ対策も必要

コンクリートを広い面積の部分に施工すると、施工費用も掛かり作業も長時間かかりますが、夏の暑さが強い時は、照り返しも強く、熱もかなりこもるため、そこからの熱で家の中まで暑苦しくなる場合があります。熱さに弱い方は注意してください。

コンクリートと固まる土はどう違う?

どっち

コンクリートと固まる土の違いが判らないという方もいるでしょう。コンクリートはセメントで作られたものですが、固まる土も同様に、砂やセメントでできています。

その二つの違いは、強度と見た目にあります。固まる土はコンクリートほどの強度はなく、コンクリートの方が、強度が高いのが特徴です。

コンクリートの隙間から雑草が生えてきたら?

スタンプコンクリート

次に、コンクリートを利用して雑草対策しても、隙間から雑草が生えてきてしまったとき、どのように対処をするか確認していきましょう。

手で雑草を抜く

シンプルに、生えてきた雑草を手で抜くというのが一般的です。ただし、雑草が生えるたびに自分で雑草を抜くことになるため、せっかくコンクリートで雑草対策をしても意味がないように思えてしまうでしょう。

除草剤をまく

雑草が生えてきたところに除草剤をまくという方法もあります。

除草剤はその名の通り雑草を生えさせない、除いてくれるもので、手軽に雑草対策ができます。雑草が隙間から生えてきたら、除草剤をまいて見ましょう。

コンクリートの隙間を埋める

コンクリートの隙間から生えてしまっている場合、その隙間を埋めてしまうことで雑草対策になります。少し手間ですが、雑草をこれからも生えさせたくないという方は、コンクリートの補修を行うと良いでしょう。

まとめ

ここまで、コンクリートによる雑草対策についてご紹介してきました。

コンクリートを利用した雑草対策にはさまざまな方法があり、日ごろからメンテナンスをする必要がなかったり掃除が楽だったりするメリットがあります。

一方、無機質で殺風景になってしまうため、オシャレな庭にしたい場合には同じ雑草対策でも人工芝などの利用がおすすめです。

人工芝の施工などについては別の記事でもご紹介していますので、ご確認ください。

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