夏になると自宅の庭の雑草抜きが始まる…そんな悩みを抱えていませんか?庭の景観を良くするためには雑草を抜いたり対策をしたりすることは欠かせません。しかし、毎年のように雑草抜きをしていると面倒で嫌になってしまいますよね。
そんな方に向けて、今回は庭の雑草対策をするのにおすすめの「砂利」についてご紹介していきます。砂利を利用した雑草対策にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか、ご確認ください。
雑草対策ついてはこちらを参照ください。
庭の雑草対策に「砂利」は効果がある?

そもそも、砂利を敷くことによって、庭の雑草対策になるのでしょうか?
答えは「YES」です。庭に砂利を敷くことによって、雑草対策になります。その理由は、雑草が生えるメカニズムからまずは整理すると、雑草は花や野菜のように「植物」です。植物が成長するためには、水や栄養、太陽の光などが必要です。野菜や花よりも雑草は生命力が強いと言われており、自然環境の中で多少の困難があっても育っていきます。
砂利を敷くことによって、なぜ雑草対策になるのでしょうか?それは、雑草が成長するために必要となる太陽光を遮ることが出来るからです。
砂利を敷くと、地面に太陽光が届かないように密集した形となり、雑草が生えるために必要な太陽光が届かずに雑草が成長できなくなります。
そのため、砂利を敷くことによって雑草対策になるということになります。
もちろん、雑草対策には砂利だけではなく人工芝を敷くことや、コンクリートで固めるといった対策もあります。
庭の雑草対策で砂利を利用するメリット

次に、庭の雑草対策で砂利を利用するメリットについて確認していきましょう。
雑草対策になる
まずは、雑草対策になるということがメリットに挙げられるでしょう。
先述したように、砂利を敷くことによって庭の雑草対策になります。庭の景観を良くするために砂利を敷く方もいると思いますが、雑草対策など庭のメンテナンスを楽にするために人工芝を敷いたり砂利を敷いたりするという方も多いでしょう。
雑草が生えてしまうことによって、景観が悪くなるだけではなく害虫が棲んでしまったり、害獣の棲み処になってしまったりすることがあるため、見栄えの問題だけではなく雑草はできるだけ除去した方が良いです。
しかし、除去するとなると、長い時間しゃがんで作業するため腰を痛めるなど苦労するでしょう。そのようなことを解消するため、砂利などを敷いて雑草が生えないようにするという対策がおすすめです。
手間がかからない
庭に砂利を敷くことによって、手間のかからない庭にすることができます。
雑草が生えづらくなることは先述しましたが、雑草が生えてこなくなることで雑草を抜く手間がなくなります。また、天然芝のように手入れも必要ないため、砂利を敷くことによって庭の手入れが楽になると言えるでしょう。
砂利も経年劣化するものではありますが、長期的に利用できるため、1年ごとに入れ替えるといったことも必要なく、日々のメンテナンスに手間がかからないことがメリットと言えるでしょう。
同じように手間がかからない対策として「人工芝」なども挙げられます。
安価で施工が可能
砂利は比較的雑草対策のほかの方法よりも安価に施工ができるというメリットがあります。
必要なものは防草シートや砂利だけになるため、ホームセンターなどで手軽に自分で購入して施工することも可能です。
コンクリートなどを打ち込む場合には、自分ではできないため業者に施工を依頼することになります。その場合、工事の費用が掛かってしまうため、大きな費用の出費が必要になるでしょう。
しかし、砂利の場合には自分でDIYすることも可能なため、費用を抑えて雑草対策ができるというメリットがあります。また、砂利が足りなくなった場合にはホームセンターなどで書いた詩をすることもできるため、手軽さという点がメリットになるでしょう。
防犯対策になる
砂利を敷くことによって防犯対策にもなります。
庭に砂利を敷くことによって、そこを歩いている人がいると砂利同士がぶつかり合って、砂利特有の「ザッ ザッ」という音がします。
もし、誰かが侵入して来た場合にも、足音で気づくことができるため、防犯対策になると言えるでしょう。人間の耳には聞こえないような小さな音でもワンちゃんが気づくこともあるため、ワンちゃんを飼っている家であればすぐに気づくことができるでしょう。
防犯対策のために砂利を敷くという方も少なくないようです。
猫除けになる
猫が砂利を嫌う理由は2つあります。まず、砂利の表面はゴツゴツしていて、猫の足にとっていやな感触があり、砂利の上を歩くのを避ける性質があります。また、猫は排泄物を埋めるために地面を掘る習性がありますが、砂利は硬くて掘りにくいため、排泄の行動がしにくくなります。こういったことから、砂利を敷くと猫はその場所に近づきにくくなります。ただし、猫の個体差や習性によっては効果が薄い場合もあるため、絶対ではないので注意して下さい。
泥はね防止になる
砂利を敷くと泥はねが防止される理由は、砂利の小さな石が地面にしっかりと固定されているからです。雨や水たまりの中を歩くと、足の下に泥が飛び跳ねてしまいますが、砂利を敷くとその小さな石が地面に密着し、足の下に飛び散る泥を抑えてくれます。
砂利があることで水がしっかりと下に浸透しやすくなるので、地面がぬかるみにくくなります。また、砂利は水を吸収してくれる性質もあるので、雨水を素早く吸収し、地面を乾かす効果もあります。
そのため、砂利を敷くと泥はねが少なくなり、歩きやすくなります。
景観が良くなる
砂利を敷くことで何と言っても景観が良くなるということが挙げられます。
雑草を抜いただけでは庭が殺風景な感じになってしまいますが、砂利を敷くことで庭が美しくなり、テンションが上がるでしょう。
砂利にはさまざまな種類があるため、自宅の庭の景観に合わせて砂利を敷くことができるため、庭にこだわりがあったり、インテリアなど色々と工夫をしたいという方には砂利を利用した庭がおすすめです。
手軽に自分でDIYすることができるため、色々と工夫をしながら庭のお手入れを楽しむことができるでしょう。
庭の雑草対策で砂利を利用するデメリット

次に、庭の雑草対策で砂利を利用するデメリットを見ていきましょう。
子供が転んでけがをする可能性
砂利を庭に敷くことで、子供たちが遊んでいるときに転んでけがをしてしまうという可能性があります。砂利は石でできているため、転んでしまうととても痛く、場合によっては打撲やあざになってしまうこともあるでしょう。
砂利じゃなくても子供が転んでしまうとケガをしてしまう可能性はありますが、砂利は歩きづらく走りにくいため、小さな子供は転んでしまう可能性が高くなるかもしれません。
遊び場としては不便(自転車など)
子供たちの遊び場としては、砂利は不便かもしれません。砂利の上で自転車などで遊ぶのは危険なためやめさせた方が良いでしょう。転んでしまったりすることはもちろんのこと、遊ぶ内容も制限されてしまうため、お子様がいる家庭では、庭を全面的に砂利にするのには抵抗があるかもしれません。
その場合は、一部を砂利にするという形で、人工芝と砂利の組み合わせなどで自宅の庭をレイアウトしてみてはいかがでしょう。
掃除がしづらい
砂利を敷くと掃除がしづらくなる理由は、砂利の小石が散らばってしまうからです。砂利は地面にたくさんの小さな石が敷き詰められているため、掃除機やほうきで石を取ろうとすると、石が散らばってしまいます。そのため、一つ一つの石を拾ったり、掃除機で吸い込もうとすると時間がかかってしまいます。
また、砂利の間には細かい隙間ができるため、埃やごみがたまりやすくなります。掃除するときには、隙間に詰まったゴミを取るのも大変となるでしょう。
庭に砂利を敷く場合は、掃除がしやすい方法を工夫したり、掃除の手間を考えてから敷くことが必要と言えるでしょう。
徐々に黒ずんでくる
砂利を敷くと徐々に黒ずんでくる理由は、汚れやほこりが砂利の表面に付着し、それが黒く見えるからです。砂利を庭に敷く場合、砂利は外にあるため、気候に影響されやすく、風や雨が汚れを運んで砂利についてしまいます。
それに加え、人や動物が通ることで足跡や汚れもついてしまいます。これらの汚れやほこりが砂利の表面に付着し、徐々に溜まっていくことで黒ずんで見えるのです。
ただ、黒ずみはただの表面汚れであり、砂利自体が変色しているわけではありません。掃除やメンテナンスをすることで、砂利をきれいに保つことができます。定期的に掃除をするか、汚れを洗い流すために雨水や水をかけることで、砂利を美しく保つことができます。
歩きにくい
庭を砂利で対策をすると、歩きにくいというデメリットもあります。
砂利の上を歩いたことがある方はイメージがつくと思いますが、砂利の上はコンクリートやアスファルトの上よりも歩きづらく、歩いていると疲れやすいでしょう。
このように、砂利を敷くことで歩きにくさを感じてしまうかもしれませんので、玄関から歩く通路の部分に砂利を敷く場合、石と組み合わせて歩くスペースを作るようにした方が無難でしょう。
砂利敷きをするときのポイント

次に、砂利を敷く際のポイントを見ていきましょう。
①防草シートを敷くこと
まずは、砂利をそのまま敷くのではなく、必ず防草シートを敷くようにしましょう。
砂利はある程度厚みを持って敷くと思うのですが、それでも太陽の光が届いてしまうことがあるため、防草シートを敷くことがおすすめです。
②砂利の大きさに気を付ける
砂利を敷く際には砂利の大きさをしっかり確認しましょう。大きめのサイズだと4㎝以上のものがあったり、2cm未満のものが合ったりします。一般的には2cm~4cmほどの砂利の方が良いでしょう。
大きさがバラバラだと歩きづらかったりつまずいてしまったりするため、注意しましょう。
③厚みをもたせること
砂利を敷く際には、ある程度厚みを持たせるようにすると良いでしょう。
厚みがなければ地面に太陽光が届いてしまう隙間ができてしまうため、少なくとも3cm~5cmほどの厚みは持たせるようにしましょう。
また砂利の上を歩く場合には、年月が過ぎると石が徐々に沈み込んでしまうため、通常よりももう少し厚みを持たせることがおすすめです。
砂利敷きをする手順

最後に、砂利式をする手順についてご紹介していきます。
砂利の用意
砂利を敷く際には、まずは砂利を用意することからはじめます。
砂利には様々な種類があり、色や形、大きさなどさまざまです。まずは、どのような色の砂利にしたいのか、自宅のレイアウトと合わせて選択しましょう。
良く利用される砂利としては、白玉砂利や白砕石などが利用されています。
雑草・石・ゴミの除去
次に、砂利を敷く地面にある雑草や石、ゴミなどを除去します。
せっかく砂利を敷いて雑草対策をするのに、元々雑草が生えてしまっていては意味がありません。まずは雑草を抜いて地面をきれいな状態にするところから始めましょう。
整地・転圧
次に整地や転圧を行い、砂利を敷く準備をします。
この整地や転圧をしっかり行わないと、均一に砂利が整地できなくなるため、しっかり行うことがポイントです。
防草シートを敷く
次に、いきなり砂利を敷くのではなく、防草シートを敷くようにしましょう。防草シートはホームセンターなどでも購入することができますので、事前に購入して準備しておきましょう。
砂利を敷く
そして、砂利を敷きます。
砂利はいったん敷いた後に整地をするため、まずは砂利をまんべんなく庭に配置しましょう。
整地する
最後に整地をします。できるだけ均一になるように、砂利をならしていきます。
砂利がでこぼこにならないように注意して整地しましょう。
まとめ
ここまで、庭の雑草対策にオススメな「砂利」による対策をご紹介してきました。
庭の雑草対策をするうえで、砂利は効果的である一方、歩きづらかったり子供たちを遊ばせる空間としてはデメリットがあるようです。
お子様のいる家庭では、雑草対策には人工芝と砂利を組み合わせたレイアウトなどが良いかもしれません。雑草対策に人工芝を利用する方も多いので、砂利との組み合わせて自宅に合ったレイアウト、家庭環境に合ったお庭の環境を作ることがおすすめです。