除草剤散布

庭の雑草対策に除草剤は有効?メリットや注意点について

庭の雑草を取る方法として、除草剤を使うという方法があります。除草剤は効果的で、雑草を早く取ることができるため、特に広い庭や雑草がたくさん生えている場合には特に役立つでしょう。

ただし、使うときに注意しなければ、周りの植物や生き物に影響を与えることがあります。

そのような点に注意して利用することが必要ですが、ここでは雑草対策に利用する除草剤をまく時期や、除草剤のタイプについてご紹介していきます。

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

除草剤で雑草対策はできる?

除草

結論から言うと、除草剤を利用して雑草対策はできます。

除草剤という名前の通り、除草剤は雑草などを除去してくれる役割があり、雑草を枯らしてくれる強力な力があります。その一方で、除草剤を正しく利用しなければ、ほかの植物が死滅したり、ほかにもさまざまな影響が出たりするため、除草剤は用法・容量を守って正しく使うことが必要です。

除草剤以外にも雑草対策する方法はいくつかありますが、除草剤を利用する場合は「すぐに効果を出したい」というケースが多いでしょう。

除草剤を利用するメリット

メリット

除草剤を利用して雑草対策をするメリットについて見ていきましょう。

コストが安い

除草剤を利用する雑草対策のメリットは、そのコストが安い点です。

他の雑草対策方法に比べて、除草剤は比較的低価格で入手できるため、大規模な庭や農地など広い面積の雑草駆除を行う場合は特にメリットが大きいでしょう。

除草剤を散布するだけで、多くの雑草を効果的に駆除できるため、手間と時間を節約することができます。ただし、除草剤を使用すると周囲の植物や環境に影響を及ぼすことがあるため、環境への配慮や適切な使い方を心掛けることが必要です。

除草剤の利用は、コストを抑えながら効果的な雑草対策を行うというメリットがあります。

簡単に処理できる

除草剤を利用するメリットは「簡単に処理できる」ところです。

雑草対策にはさまざまな方法がありますが、その中でも除草剤を利用した雑草対策は比較的簡単にできるという点です。雑草対策の中にはプロの業者に依頼しなければできないような大掛かりなものもありますが、除草剤による雑草対策は、自分で、ホームセンターなどで購入して散布することができるため、手間や時間が掛からないという点が魅力でしょう。

特に広い面積の庭や畑などで雑草が繁茂している場合、手作業での駆除は大変な作業となりますが、除草剤を使えば効率的に対処できます。

除草剤を利用するデメリット

次に、除草剤を利用するデメリットについても見ていきましょう。

効果が長持ちしない

除草剤を利用する雑草対策のデメリットは、効果が長持ちしない点です。

除草剤は雑草を効果的に駆除することができますが、その効果は一時的なものであり、持続性に欠けるのがデメリットで、一度散布して雑草を除去しても、しばらくすると新たな雑草が生えてくることがあります。除草剤が土壌中に長期間残留せず、雑草の種子や根が残っている場合に再発生するためです。

除草剤は一時的には雑草が枯れてくれるため、効果的な対策と言えますが、長期的に考えるとその場限りの除草剤での対策よりも、根本的に雑草が生えなくなるように人工芝やレンガ、コンクリート舗装をするなどの対策の方が良い場合もあります。

飛散する可能性がある

除草剤を利用する雑草対策のデメリットの一つに、「飛散する可能性がある」という部分があります。除草剤は液体や粉末として散布されることが一般的であり、風などの気象条件によって飛散する可能性があります。

除草剤が飛散することで、周囲の植物や地域の環境に影響を及ぼすこともあるでしょう。特に風の強い日などに使用すると、除草剤が意図せずに他の場所や植物に届いてしまうことがあり、観葉植物や育てていた野菜、キレイな花などが枯れてしまう可能性も考えられます。

また、飛散した除草剤が地下水に流れ込むことで水質汚染を引き起こすという可能性もあります。

散布時期によって利用する除草剤が異なる

散布時期によって利用する除草剤が異なることも、除草剤を利用する雑草対策のデメリットと言えます。

雑草は季節や成長段階によって種類や特性が異なるため、効果的な対策には適切な除草剤を正しく選択することが必要です。例えば、春先には早生種の雑草が多く発生し、夏には耐熱性の強い雑草が出てくることがあり、それぞれの時期に適した除草剤を使用しないと、効果が得られないことがあります。

雑草の種類や時期、生えている環境によって、その状況にあった除草剤を利用することが必要なため、その部分にデメリットを感じる方もいるでしょう。

除草剤をまく時期は?

次に、除草剤をまく時期について確認していきましょう。

除草剤をまく時期は一般的に年2回、春の2月~3月にかけてや、秋の9月~10月にかけてがおすすめです。庭の雑草対策として除草剤をその時期にまくりゆうとしては、一般的に雑草が活発に成長するのが春から初夏にかけてと言われており、その時期になる手前の2月から3月にまくのが良いでしょう。

また、秋も雑草が生えるシーズンとなり、春にまいた除草剤の効果が薄くなってくる秋頃に再度除草剤をまくことがおすすめです。

除草剤のタイプ

除草剤

次に除草剤のタイプについて確認していきましょう。除草剤には粒剤タイプと液剤タイプの二つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

粒剤タイプ

粒剤タイプは、その名の通り粒状で固体の形状をしており、小さな粒状の除草剤がたくさん入っている除草剤です。特徴としては、一年生の雑草から多年生の雑草まで幅広く退治できるものが多く、雑草の根から吸収されて効果を発揮するため、地面が湿っているときに散布することがおすすめです。雑草が大きくなってしまっている状態のものにはお勧めできませんが、雑草がこれから生えてくるタイミングの時には、雑草が生えてくるのを抑える役割もあるため、今生えている雑草もこれから生えてくる雑草にも効果的に利用できます。

液剤タイプ

液剤タイプの除草剤は、その名の通り液体でできている除草剤の種類です。特徴としては、二つの作用があり、生えている雑草だけを退治するタイプの除草剤と、雑草の種子まで枯らしてくれるタイプのものがあります。

そのまま使えるストレートタイプと、水で薄めて利用する原液タイプがあります。ストレートタイプの特徴としては、そのまま利用できるため楽ちんで、小さい面積の場所を除草する場合や、ピンポイントで雑草を除草したいときに使うことが多く、原液タイプはある程度広い範囲で雑草を除去したい場合に、水で薄めて広い範囲に散布するため、広範囲で除去したい場合には原液タイプがおすすめです。

除草剤は子供やペットにも安心?

ペット

除草剤は、市販で販売されているものでも農薬や化学製品を利用しているため、お子様やペットがいる場合には安全を十分確認して使用する必要があります。特に小さなお子様がいる家庭では、粒状タイプなど散布した後に誤って口の中に入れてしまったり、雑草をなめてしまったりすると危険ですので、十分注意しましょう。

安全に使用するには、各市販の除草剤についている取扱説明書をよく読み、用法用量を守って正しく利用することが必要です。散布した後は、しばらくお子様やペットを立ち入らせないように注意しましょう。

除草剤の中には、非農薬タイプがあるため、お子様やペットの心配がある場合には、非農薬タイプの除草剤を検討してみると良いでしょう。

除草剤を選ぶポイント

ポイント

次に、除草剤を選ぶポイントについて見ていきましょう。

雑草の状態にマッチした除草剤を選ぶこと

除草剤選びのポイントとして、「雑草の状態にマッチした除草剤を選ぶ」という点があります。雑草の種類や成長段階、生育環境などによって選ぶべき除草剤が異なります。これから新しく芽を出す雑草に対しては、液状タイプよりも粒状タイプの除草剤がおすすめだったり、広い面積の場合にはストレートタイプよりも原液タイプで散布することがおすすめだったり、お子様やペットがいる家庭では非農薬タイプがおすすめだったりと、雑草が生えている状態や家庭環境などによっても選ぶべき除草剤が異なりますので、そのあたりも踏まえて選択すると良いでしょう。

使用する場所に合わせて選ぶこと

除草剤を使用する場所によっても、選ぶべき除草剤が異なります。

例えば、畑の場合には広範囲で効果のある除草剤を使用するべきですし、一方自宅の庭や花壇などは狭い範囲での利用ができる除草剤、自宅の前の道路付近での硬い場所での雑草対策には強力な効果を持つ除草剤、水辺などが近い場合には環境にやさしい除草剤を利用するなど、使用する場所に合わせて除草剤を選択することが必要です。

長期間にわたって雑草を生えてこなくさせるには?

人工芝

次に、長期間にわたって雑草を生えてこさせなくするには、どうしたら良いのでしょうか、そのあたりも見ていきましょう。

人工芝による雑草対策

雑草対策をするには、除草剤による雑草対策が手軽で簡単にできますが、一時的な対策に過ぎません。年に2回とは言っても、毎年対策をしなければならないので、次第に嫌になってしまうでしょう。

人工芝による雑草対策の場合には、雑草がそもそも生えてこなくなるため、毎年雑草対策に悩まれる心配もありません。また、雑草対策だけではなく、人工芝は見た目もキレイになるため、自宅の庭がオシャレになり、気分も上がるでしょう。

コンクリートによる施工

コンクリート舗装をすることで自宅の庭に雑草が生えてこなくなります。人工芝と同じようにそもそも雑草が生えてこなくなるため、毎年の対策が必要なくなります。

ただ、人工芝よりも比較的高額な施工費用が掛かるケースが多いでしょう。

除草剤を利用するときの注意点

注意点

次に、除草剤を利用する際の注意点を見ていきましょう。

重複散布しないようにする

庭の雑草対策で除草剤を使用する際には、重複散布しないように注意が必要です。重複散布とは、その名の通り一度散布した場所に重複して二度以上散布することです。重複散布することで除草剤の成分が蓄積してしまい、周囲の植物や生物に悪影響を及ぼすことがあります。

降雨のあとは散布しない

除草剤を散布する際には、雨が降った後には散布しないことがおすすめです。理由としては、雨が降った後に除草剤を散布すると、雨の水によって除草剤が流れてしまって環境に悪影響を及ぼすことや、しっかりと除草剤の効果が表れないことがあります。

また、環境への負荷が増えるだけではなく、自宅の周りの植物にも影響を与え、誤って枯らしてしまうということもあります。そのため、できれば雨の日や雨の後は除草剤の散布を避けることがおすすめです。

除草剤の安全情報を確認する方法

チェック

最後に、除草剤を正しく利用するための安全情報を確認しておきましょう。

メーカーホームページで確認する

除草剤を作っているメーカーのホームページ上で、安全情報や使用方法、注意手などを核にすることができます。使い方がわからないなどがあったときには、メーカーのホームページで確認すると良いでしょう。

安全データシートを確認する

除草剤の安全データシート(Safety Data Sheet、SDS)は、化学物質製品の安全情報を提供する文書で、製品を使用する際に安全に取り扱うための情報が記載されています。環境への安全性について重要な内容が記載されていますので、安全性について知りたい方は、安全データシートを確認すると良いでしょう。

農薬が含まれているかを確認する

除草剤の安全性が気になる方は、除草剤に農薬が含まれているかどうかを確認するのも良いでしょう。多くの除草剤には農薬が含まれていたり、化学製品が含まれていたりします。その中でも人体に影響を及ぼす可能性がある農薬が含まれているかどうかなど、安全性の部分で確認すると良いでしょう。

まとめ

ここまで、庭の雑草対策におすすめな除草剤についてご紹介してきました。雑草対策として除草剤はおすすめですが、一時的な対策に過ぎませんので、本格的に長期的な対策をしたいという方は、除草剤ではなく人工芝などのリフォームがおすすめです。

除草剤にはさまざまな種類があり、ホームセンターなどで購入できますが、自宅の環境や雑草の状態によって購入するべきものが異なりますので、注意してください。

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