傾斜

庭の斜面の雑草対策はどうするべき?

自宅の庭に傾斜がある場合、雑草が生えてくるときの定期的な除去はとても大変ですよね。平坦な庭であれば対処法も色々見つかりますが、傾斜の場合にはどのような対策ができるのでしょうか。

今回は、自宅の庭が傾斜になっている方に向けて、雑草対策をするにはどのような方法があるのか、その種類や注意点などをご紹介していきます。

自宅の庭が傾斜になっている方は、ぜひ参考にしてください。 

雑草対策ついてはこちらを参照ください。

庭の斜面で雑草が生えてしまったら

雑草対策

まずは、自宅の庭が傾斜になっている場合、雑草対策はどのようにしていけば良いのか、見ていきましょう。

対策その①:草刈り機で除草する

1つ目の対策法は単純です。「草刈り機」によって生えてきた雑草を除草するという方法になります。一般的な家庭で行われているのが、この作業になるかと思います。

雑草が生えてきたなと思ったときに、草刈り機を利用して雑草を除草する方法ですが、草刈り機は様々なしゅるいがあり、3,4千円で購入できるものから、数万円するものまであります。

一般的には、数千円程度で購入できるため、比較的手頃に雑草対策ができるようになります。ただし、石やコンクリート、植物などが周りにある場合には草刈り機は使えないため、手で雑草を抜いていくしか無いでしょう。 

対策その②:除草剤を利用する

次に、除草剤を利用して雑草を除草するという方法です。これも一般的な家庭で行われている雑草対策だと思います。

除草剤には種類があり、液体除草剤と粒剤除草剤があります。それぞれの違いは、生えている雑草をすぐに枯らしてくれるのが液剤タイプで、雑草を枯らした後、再度生えてこないようにするのが粒剤タイプです。

また、それ以外にも両方の機能を兼ね合わせたハイブリットタイプもありますので、自宅の庭の雑草の映え具合によって、利用するべき除草剤を選びましょう。

基本的には、除草剤を使うのは年に2回程度、風がなくて晴れている日に使うことがおすすめです。ただし、注意点として、粒剤タイプの場合は、傾斜に沿って粒剤が流れ落ちてしまう可能性があるため、注意しましょう。また、傾斜になっているところでは、雑草の根が土壌の奥の方まで入っており、根を枯らすことによって土壌崩壊や土壌流出になる可能性がありますので、注意しましょう。

対策その③:防草シートを敷く

庭の傾斜に防草シートを敷いて対策するという方法があります。

これは一般的な家庭ではなかなか見られないものですが、自宅の庭が傾斜になっており、いつも雑草対策が大変だなと思っている方は、防草シートを敷くことによってそもそも雑草が生えてこないようにすることができます。

防草シートはホームセンターなどで市販で購入できるため、自分でDIYをして対策をすることも可能です。

ただし、防草シートを敷く場合、注意しなければならないのが、傾斜になっている庭は、雑草などが根をはることによって土壌が強くなり、地盤が固まることがあります。その雑草が生えてこなくなることによって、土壌崩れを起こしたり、地盤が弱くなることがありますので、できれば専門家に依頼して対策したほうが安全と言えるでしょう。 

対策その④:人工芝を敷く

次に、人工芝を敷くという方法があります。

人工芝はその名の通り人工的に作られた芝で、年中青々とした芝となるため、景観が良くなることがメリットです。また、日頃のメンテナンスも特に必要ないため、一度設置してしまえば、数年は雑草に悩まされることもないでしょう。

ただし、人工芝の設置は先述した防草シートの上に設置することが多いため、防草シート同様に専門会に依頼して施工してもらったほうが安全と言えるでしょう。人工芝もどうように雑草をそもそも生えさせないことができるため、雑草対策としては良い対策となりますが、地盤そのものを弱くしてしまう可能性もありますので、業者に相談してみると良いでしょう。

人工芝の種類もたくさん出ているため、自宅の景観に合わせた人工芝を選択できるようになっています。 

対策その⑤:グランドカバーで対策

グランドカバーとは、雑草を「植物」で対策をするという方法で、ヒメツルニチニチソウやフッキソウ、ハツユキカズラなどさまざまな植物によって、雑草を生えさせないようにするという方法です。

平坦な庭でも傾斜のある庭でもグランドカバーは有効です。 ただし、グランドカバーが生えるまでは雑草対策をしなければならないため、一度雑草を抜いたり除草することが必要です。

傾斜になっている土地に除草剤をまくときは、傾斜によって転がっていくことや、除草することで地盤が弱くなってしまうことを考慮しながら進めることが必要です。

防草シートを敷いて、穴を開けてそこにグランドカバーをするという方法もありますので、参考にしてください。

対策その⑥:コンクリート擁壁で対策

庭が斜面になっている場合の雑草対策として効果的なのは「コンクリート擁壁」です。

コンクリート擁壁とは、その名の通りコンクリートを使って擁壁を作ることで、斜面になっている庭の場合、先述したように雑草を根絶やしにすることで土壌が弱まり地盤が崩れてくる可能性があります。

そのようなことにならないよう、コンクリートで擁壁を作ることで土が流出することなく雑草対策をすることができます。平坦になった敷地になることでガーデニングなどを楽しむことが出来たり、テラスを作ったりすることもできるため、オシャレで快適な庭に変身させることができます。

ただし、自分でDIYできるものではないため、業者へ依頼する費用が掛かります。 

対策その⑦:ロックガーデンで対策

ロックガーデンとは、その名の通り石で作られたお庭です。庭の斜面の部分に石を組み込んで石と石の隙間に植物を植えこむなどをしてオシャレな庭にするものです。

ロックガーデンにすることで石の下から雑草が生えてくることも少なくなり、雑草対策になります。また、オシャレでキレイな庭にできるため、斜面の庭の場合には最適です。

ロックガーデンは斜面につかれることが多く、自宅の庭が斜面になっている場合にはロックガーデンを検討されると良いでしょう。ただし、DIYもできますが、石を組み込む際に大きな石の場合など、崩れて人にケガをさせてしまうこともあるため、プロの業者に依頼することがおすすめです。

対策その⑧:石積み・間知石積みで対策

 石積み・間知石積みは、石を積んでブロックのように斜面を覆う方法で、雑草が生えてくることはほとんどなくなるでしょう。その一方、石で固められるため、自分でDIYにて施工することは難しいため、業者への依頼が必須です。

業者に依頼することで費用が発生するデメリットがありますが、一度施工すれば雑草に悩まされることはなくなるでしょう。

間知石積みには布積みと乱積みがあり、デザインが少し異なります。自宅の庭の雰囲気に合わせてどちらの方法にするか、選択すると良いでしょう。

斜面になっている庭の雑草を放置すると…

傾斜のある庭

庭が傾斜の場合、雑草対策を放置するとどのようなデメリットがあるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。 

見た目が悪い

雑草を放置すると、見た目が悪くなります。特に傾斜の庭をお持ちの家庭の場合、傾斜に伸びた雑草は外からも目につきやすいため、景観が悪くなるでしょう。

せっかくキレイなお家やテラス、ガレージなどが整備されていても、雑草が伸びてしまっていることで見た目が悪く、オシャレなお家には見えなかったり、ダラシナイと思われてしまったりするため、雑草を放置しないようにしましょう。 

健康被害に遭うことも

雑草を延ばしたままにすると、見た目が悪くなるだけではなく、健康的にも良くない場合があります。 その理由は、雑草には花粉やアレルギー物質などが付着することがあり、雑草が生えてしまっていることで風などでアレルギー物質が雑草から自宅に入ってきてしまい、アレルギー反応を起こすことがあります。

身体のことを考えても、雑草はそのまま放置しないようにしましょう。

刈るのが大変になる

雑草が伸び切ってしまうと、雑草を刈るのが大変になります。

少し伸びたくらいであれば、雑草を刈るのは大変にはなりませんが、そのまま放置しすぎると、伸び切ってしまい、雑草だらけになります。雑草が伸び切って量が多くなると、雑草を刈るのも大変になってしまいますので、放置せずに定期的に除草するようにしましょう。 

周りに迷惑をかけることも

雑草を放置してしまうと、自分たちのデメリットだけではなく、周りに迷惑をかけてしまうことがあります。先述したアレルギー物質や花粉などが付着することで風に流されて周りの自宅に入ったり、虫が害獣の棲み処になり周りに迷惑をかけることがあります。

また、伸び切った雑草が隣の敷地に入ってしまうこともありますので、注意しましょう。 

庭の斜面の雑草対策するときの注意点

芝刈り機

次に、庭が傾斜の場合には、芝刈りは平坦な庭よりも大変な場合があります。傾斜になっていると草刈り機も法面に合わせて作業する必要があるため、 法面から滑って転んでしまったり、滑り落ちてそのはずみで草刈り機とぶつかってしまうなど、危険なことがあります。

また、庭の傾斜の雑草対策をする場合、除草剤を使う際には除草剤が傾斜によって落ちていかないように注意しましょう。そして、庭の雑草を抜いてしまうことで地盤が緩くなってしまうことがありますので、こちらも注意しましょう。 

庭の雑草対策に人工芝を利用する場合の流れ

刈った雑草

次に、庭の傾斜の雑草対策としておすすめな人工芝の施工の流れについて見ていきましょう。 

雑草処理から始める

まずは、人工芝を設置する前に雑草処理をします。人工芝の施工によって雑草が生えてこなくなりますが、まずは人工芝の下に雑草が残っていないようにすることが必要です。 

整地・転圧

次に、人工芝をきれいに施工するために整地・転圧をします。この整地・転圧をおろそかにすると人工芝が次第にズレてきてしまったり、水が溜まってカビが生えてしまう原因を作ってしまうことになりますので、整地・転圧は必ず行いましょう。

自信がない場合には、自分で行おうとせずに業者に依頼するようにしましょう。 

防草シートの設置

 次に、整地した地面に防草シートを設置します。防草シートを設置することで人工芝の隙間から太陽光が入ったとしても防草シートによって守られるため、光合成が起きず雑草が成長することがありません。

防草シートを設置する際には、隙間ができないようにしましょう。

人工芝の設置

最後に人工芝の設置を行います。人工芝にはさまざまな種類があり、色合いも素材もホームセンターなどで選ぶことができます。自宅の庭やお家の雰囲気に合わせて人工芝を選ぶようにしましょう。 

庭の傾斜の雑草対策で失敗しないポイント

傾斜の看板

最後に、庭の傾斜の雑草対策で失敗しないポイントを見ていきましょう。 

自分でやらずに業者に依頼する

おすすめは、自分で施工せずにプロに依頼することです。

なかにはDIYによって対策できるものもありますが、傾斜の施工の場合は地盤が弱くなってしまったり、傾斜で滑って転んでしまうなど危険も生じるため、プロに任せることがおすすめです。 

雑草が生えてこないようにする

一時的な雑草対策として除草するだけではなく、そもそも雑草が生えてこない対策をすることがおすすめです。人工芝を利用したり、コンクリート擁壁にしたり、防草シートを敷いたりとさまざまな方法があるため、そのような対策がおすすめです。 

長期的に対策できる方法を検討する

雑草は永久的に生えてこないという対策はありません。しかし、せっかく対策をするなら、長期的に雑草が生えてこなくなるように施工した方が良いでしょう。その場合は、業者に依頼することがおすすめです。プロが施工することによって、長期的に対策できるようになるでしょう。 

まとめ:傾斜の雑草対策はプロに任せよう

ここまで庭が傾斜になっている場合の雑草対策についてご紹介してきました。

庭が傾斜になっている場合、雑草対策をするにはさまざまな注意点がありました。雑草を根絶やしにすると地盤が緩くなり、土が流出してしまう心配などがあります。

雑草対策をするためには、DIYで行うのではなく、プロの業者に依頼する方がおすすめと言えるでしょう。 

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