ホームセンターの人工芝とプロの業者の人工芝は何が違う?

カインズホームのようなホームセンターで販売されている、アイリスオーヤマ人工芝やカインズ人工芝を見て、プロの業者の人工芝と何が違うのだろう?と思ったことはありませんか?カインズホームやアイリスオーヤマなどホームセンターの人工芝とプロの人工芝の違い、どちらを選べば良いかという選び方のポイントをご紹介します。これを読めば、どちらの人工芝が自分に合うかが分かりますよ!

なぜ、「ホームセンター」の人工芝が気になるのか?

人工芝

人工芝を庭に設置しようとしている方々の中で、ホームセンターの人工芝が気になる理由は何なのでしょうか?それは、ホームセンターでの人工芝は「安い」こと、そして、DIYで済ませられるということにあるようです。詳しく見ていきましょう。

ホームセンターの人工芝は「安い」

ホームセンターで購入できる人工芝の特徴として、「安い」ということが挙げられます。人工芝はホームセンター以外でも購入できますが、今ではホームセンターに置いてある人工芝もかなり優秀なものが多く、プロが使用するような人工芝も購入できます。

質や値段も幅広く、人工芝を設置する場所や目的、予算感に合わせて人工芝を選択できるようになっており、人工芝を施工したいと思っている方にとってホームセンターは選択肢の一つになっているのでしょう。

ただし、安いという理由だけで選んでしまうと、目的に合った人工芝ではないものを購入してしまう可能性がありますので、注意しましょう。

DIYで済ませたい

ホームセンターで人工芝を購入しようと思っている方は、DIYで人工芝の施工をしようと思っている方がほとんどでしょう。

プロの業者に頼むと費用が掛かるからと、自宅の庭をDIYで人工芝施工をしようと思っている方は、人工芝を探すのにホームセンターに行く方が多いと思います。今ではネットでも人工芝が購入できる時代ですが、まずは実際のものを見てみたいとホームセンターに足を運んで実際の手触りなどを確かめる方もいるでしょう。

DIYでの人工芝施工は安く済むように感じるかもしれませんが、実はプロの業者に頼む方が長期的にみると安く済むかもしれません。

その理由は、DIYでの人工芝施工は上手にやらないと、人工芝がすぐにたゆんでしまったり、ズレてしまったりして数年で張り替えといったこともあります。

その点、プロの業者であれば、キレイに施工して長持ちする人工芝施工ができるでしょう。

ホームセンターの人工芝の特徴は?

アイリスオーヤマ人工芝やカインズ人工芝など、ホームセンターで販売されている安価な人工芝は、どのような特徴があるのでしょうか。それぞれのメーカーの人工芝の特徴を整理してみましょう。

アイリスオーヤマの人工芝の特徴

アイリスオーヤマの人工芝は、1m幅10~20m巻きのものが主流です。芝葉の色が3種類の混合なので天然芝に近いと評判です。芝の長さが約3cmあるため、施工したあとすぐは、手触りがふんわりとしています。耐用年数は3~5年程度ですが芝葉の形状に大きな特徴がないため、短期間で芝葉が倒れやすいのが残念なポイントです。

芝葉が倒れやすいと時間の経過とともに、人工芝の手触りが悪くなってしまいます。メーカー提示の年数をきれいな状態で使いたい場合は、芝葉を浮き上がらせるためにブラッシングをするなど、こまめなお手入れが必要になるでしょう。

カインズホームの人工芝の特徴

カインズホームのリアル人工芝は、1mまたは2m幅で1m巻き/4m巻き/10m巻きのロールの長さが3種類に分かれます。1m巻きもあるため、ごく限られたスペースで使いたい人には重宝します。芝の長さは短めの2cmまたは長めの3.5cmの2種類。芝葉がV字形状なので倒れにくいのが大きな特徴ですが、V字にすることで手触りがやや固くなる傾向があります。

メーカー提示の耐用年数は3~5年程度。芝葉にあまり厚みがないため、アイリスオーヤマほど短期間ではありませんが、やはり使用していると芝葉が寝てしまいます。メーカー提示の耐用年数の期間を使用したい場合には、ある程度定期的なお手入れが必要です。

ホームセンターで購入するべきじゃない人工芝

NG

ホームセンターで人工芝を購入する場合に、気を付けたいポイントとして、「購入するべきじゃない人工芝」を理解しておきましょう。

長年使用したい方は安価な人工芝はNG

ホームセンターで販売されている人工芝は、比較的安価でそこまで質が悪いものはないですが、目的によっては購入するべきじゃない人工芝があります。

例えば、長期的に人工芝を利用したいと思っている方や、耐久性の良い人工芝が欲しいと思っている方は、安価な人工芝を購入するべきではないでしょう。

人工芝は大体10年ほどで張り替えの時期が来ると言われていますが、ホームセンターなどで販売されている人工芝の一部には、1~2年で張り替える必要があるようなものもありますので、長期的に利用したいと思っている場合には安価な人工芝は避けるべきでしょう。

また、10年くらい長持ちさせたいと思っている場合には、DIYよりもプロの業者に依頼する方が得策かもしれません。

高いからOKというわけじゃない!DIYに失敗する可能性も

ホームセンターの人工芝がNGというよりも、そもそもDIYということを考え直す必要がある方もいます。それは、DIYが得意ではない方や、細かい作業が苦手な方は、ホームセンターで購入した人工芝をDIYすることに向いていないかもしれません。

ホームセンターで購入する人工芝の中には、下地材がすでについているものもあれば、ついていないものもあります。

人工芝の施工には、人工芝をただ置けばよいということではなく、下地や地面の整地、清掃、人工芝同士のジョイントなどさまざまな作業が発生します。

気軽にDIYしようと思っている方にとっては、重労働に思えることもあると思いますので、DIYが好きな方や細かい作業が嫌いじゃない方は問題ないと思いますが、そうではなく、どちらかというと苦手という方にとってはホームセンターで人工芝を購入してDIYするというのは向いていないかもしれません。

人工芝のDIYについてはこちらを参照ください。

プロの業者の人工芝の特徴は?

プロの業者の人工芝は、各業者によって特徴がさまざまに異なります。2019年9月に日本マーケティングリサーチ機構が行ったアンケートで、品質・満足度部門で1位を獲得した「日本人工芝計画」を例にあげると、ホームセンターの人工芝とは異なり、踏んでも芝葉が立ち上がりやすいひし形状で手触りが良く、シートへの植え付けも特殊なので、芝葉が抜けづらいのが特徴です。

日本人工芝計画に限らず、プロの業者の人工芝は耐用年数が7~10年と長いのが大きなポイントだと言えるでしょう。幅2m×10m巻きが主流で、広い庭でも継ぎ目が少なくて済みます。日本人工芝計画の人工芝には 芝の色が色あせしづらい特殊な加工が施され、施工後も長くきれいな状態が続きます。

日本人工芝計画では、「人工芝アフターサポートプラン」というケアサービスも整えられています。

DIYしない方が良い人の特徴

バツを持った手

先述しましたが、DIYにそもそも向いていない人は、ホームセンターの人工芝を購入してDIYするのは避けた方が良いかもしれません。DIYしない方が良い人の特徴を見ていきましょう。

細かい作業が苦手な人

人工芝をDIYで施工する場合、さまざまな作業が発生し、結構細かい作業もあります。

まず、人工芝はそのままポンと置いて良いものではなく、人工芝を施工する場所にあるゴミや石などを除去し、清掃することが必要です。

また、清掃だけではなく、地面が平らになるように整地することも必要になるため、場合によっては下地材やトンボなどを利用して地面を整地することが必要です。

この時の作業を怠ると、地面がたゆみ、人工芝がめくれてしまったり、でこぼこになったりします。

次に、人工芝同士をジョイントする際にキレイにカットすることや、U字杭やジョイントテープなどを利用して設置することが必要になり、人工芝以外の道具もそろえる必要があります。

また、芝目の向きなども意識して施工することが必要になるため、細かな作業が苦手な方や、適当に作業を進める癖がある方には向いていないかもしれません。

人工芝を長持ちさせたいと思っている人

DIYで施工した人工芝よりも、プロが施工した人工芝の方が断然長持ちします。

DIYはあくまでも素人が実施するものになるため、整地の部分や下地材の部分など、素人がやるよりもプロの仕事の方が丁寧です。

また人工芝同士のジョイントをする部分や、人工芝をカットする部分など、日ごろからやり慣れているプロの方がキレイに行えるため、見栄えも相当変わるでしょう。

特に、整地の部分は人工芝を長持ちさせるために重要な部分になりますので、長持ちさせたいと思っている方は、DIYよりも業者に依頼する方が良いと言えるでしょう。

人工芝を長持ちさせる方法についてはこちらを参照ください。

サッカー場にしたい人

自宅の庭をサッカー練習場にしたいと思っている方は、DIYよりもプロの業者に依頼する方がおすすめです。

サッカー練習場に利用される人工芝は、一般的な家庭で利用する人工芝と異なり、競技用の人工芝となります。そのため、人工芝を購入する部分を含めてプロに依頼して施工した方が良いでしょう。

特に、サッカー練習場は走ったりボールを蹴ったりするため、人工芝の施工がとても重要です。長持ちさせたい場合にはDIYじゃない方が良いでしょう。

プロに依頼したい場合の費用についてはこちらを参照ください。

人工芝は製品だけがポイントではない!

段になった人工芝

ここまでご紹介してきたように、ホームセンターの人工芝が良い・悪いだけではなく、人工芝の製品以外の部分も人工芝施工には重要だと言えるでしょう。

下地作りが重要!

先述した通り、人工芝を長持ちさせるためには下地作りがとても重要です。下地がうまくいけば人工芝を長持ちさせることができたり、虫を寄せ付けるということも比較的避けられますが、下地作りがうまくいっていないと、人工芝がたゆんでしまったり、地面が凸凹になり、隙間に水が溜まって虫たちが住みやすい環境を作る場合もあります。

人工芝の下地についてはこちらを参照ください。

人工芝同士の隙間を埋めることが重要!

人工芝同士の隙間を埋めることも重要です。

人工芝と人工芝の間に隙間ができてしまうと、そこから日光が入り、地面から雑草が生えてきてしまいます。このようなことにならない様、人工芝の中でもジョイント部分に防草シートが広げられるタイプのものを選択するなどが必要です。

また、製品だけではなく、施工時にも気をつけましょう。

ホームセンターとプロの専門業者の使い分け!4つのチェックポイント

庭に人工芝を施工したいときは、ホームセンターの人工芝にするか、プロの人工芝専門業者へ施工を依頼するか迷いますよね。迷ったときは、以下のポイントをチェックして判断してみてください。

(1)施工する場所の広さ

施工する場所が広ければ広いほど、人工芝の施工作業は大変なものになります。というのも、人工芝は単に土の上に人工芝のシートを広げれば良いというわけではなく、下地作りのために草取りや石の除去、転圧などの作業を行なう必要があるためです。下地作りは重労働になるため、施工する場所が広い場合、ホームセンターの人工芝をDIYで施工するのは難しくなります。

施工する場所が広ければプロの人工芝業者へ依頼がおすすめ。ベランダのように限られた狭いスペースであれば、カインズやアイリスオーヤマなどのホームセンターの人工芝でも可能になります。

(2)施工する場所の形状

人工芝は、真っ直ぐカットして施工できる場所ならDIYもしやすいでしょう。しかし、庭の形状は各家庭によってさまざまです。複雑な庭の形状の庭や、庭に置いているものが多い庭のときもあります。

施工する場所が狭くても、複雑な形状の庭や障害物が多い場合はDIYが難しくなります。ポイントは広さだけでなく、形状がシンプルで、何かを避けて人工芝を敷くのが少ないケースなら、DIYに挑戦するのもおすすめです。それ以外ならプロの技術にお願いすることをおすすめします。

(3)希望する耐用年数

アイリスオーヤマやカインズホームの人工芝のように、ホームセンターで市販されている人工芝は、日々のお手入れをしたうえで耐用年数が3~5年程度です。一方、日本人工芝計画のようなプロの専門業者の場合は耐用年数が約7~10年あり、2~3倍長いのが大きな違いです。専門業者の人工芝は、色あせしづらい特殊な加工が施されているため、長く使っても色のきれいな人工芝が楽しめますよ。

引っ越しの予定がある場合や、プロの業者へ依頼するまでの間の仮置き、近く住宅の購入予定がありそれまでの賃貸住宅での庭など、期間が数年程度に限られている場合は、ホームセンターの人工芝のほうが安上がりになることもあります。大変なお手入れなしで長くきれいな人工芝庭を楽しみたい場合は、断然プロの業者への依頼がおすすめです。

(4)アフターサービスが必要かどうか

ホームセンターの人工芝を自分で施工する場合は、当然ながらアフターサービスはありません。プロの人工芝施工業者に依頼する場合は、依頼する業者によってはアフターサービスがあるところもあります。前出の日本人工芝計画なら、「アフターサポートプラン」として月額料金(3,800円~)を支払えば年1回の定期メンテナンスが受けられ、破損時も無償で修理してもらえます。

長く楽しむ人工芝の庭は、人工芝を敷けば終わりというものではなく、「その後」を考えることが大切です。

人工芝の費用についてはこちらを参照ください。

人工芝の品質と施工後の対応がポイント

アイリスオーヤマやカインズホームのようなホームセンターの人工芝と、日本人工芝計画のようなプロの人工芝専門業者の使用する人工芝との違いは、芝葉の形状や色持ちの良さで大きな差がでます。手触り柔らかで長くきれいな人工芝が楽しみたいなら、プロの業者が断然おすすめ。施工後のアフターサービスが充実している業者を選べばさらに安心です。

人工芝の気になる点をまとめた記事はこちら
・庭の人工芝の寿命は何年?耐久性・耐用年数や劣化の原因を解説
・人工芝はどれくらいリアル?人工芝の種類とリアルさを解説

人工芝の特徴についてまとめた記事はこちら
・人工芝の特徴について

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