カビ・ウイルス

人工芝にはなぜカビが生える?原因と対策法について

人工芝を設置したいけど「カビが心配…」そんな悩みを持っていると、自宅の庭に人工芝を設置するのが怖くなりますよね。しかし、実は人工芝が原因でカビが生えるということは稀で、ほかの要素が原因になっていることが多いです。

ここでは、人工芝にカビが生えてしまう原因や、その対策法についてご紹介していきます。

そもそも、人工芝がカビの原因?

カビのイメージ

「人工芝を設置するとカビが生える」というイメージを持たれている方も少なくないと思いますが、実は人工芝自体にはカビを生えさせてしまうような要素はないのです。

人工芝はもともと人工的に作られているものであり、その素材もカビを生えさせてしまうような材質ではなく、人工芝によっては抗菌作用などもついており、人工芝自体にカビを生えさせてしまう要素はあまりありません。

では、なぜカビが生えてしまうのか、原因を見ていきましょう。

なぜカビが生えてしまうのか?

原因

人工芝自体にはカビが生える要素はないということをご紹介してきましたが、それではなぜ人工芝にカビが生えてしまうのでしょうか?それぞれ原因をご紹介します。

原因1:普段から清掃していない

人工芝にカビが生えてしまう原因の一つに、普段からメンテナンスや清掃をせず放置しているというケースがあります。天然芝に比べて人工芝はメンテナンスが楽というメリットはありますが、あまりにも何もやらなければ、人工芝を設置していない庭でも同じようにカビが生えてしまったり雑草が生えってしまったりするでしょう。

人工芝だからと言って、全く清掃しなくても良いということではありません。日ごろから清掃を行い、風通しや日当たりが良くなるようにモノを置きっぱなしにしないなど、普段の心がけも重要です。

原因2:整地ができておらず「でこぼこ状態」

人工芝の失敗で特に多いのが整地のミスです。人工芝をDIYで、自分で施工した場合に良く起こりますが、人工芝を設置する地盤がでこぼこ状態になっており、その上にある人工芝もたゆんでしまい、でこぼこな状態になっているケースです。

このような状態になっていると、人工芝の下のでこぼこの部分に、水がたまり、そこの水が流れずに長時間その状態が続き湿気となりカビの原因を作ってしまうことになります。

このような整地の時点で人工芝にカビを生えさせてしまう原因を作っているというケースがあります。

DIYする際には、地盤を整地するだけではなく、踏み固めるなどしてできるだけ平らな状態を作り、人工芝の上で遊んでもでこぼこにならないようにすることが必要です。

原因3:もともと水はけが悪い

人工芝にカビが生えてしまう原因は、もともとの地盤の土が原因になっている可能性があります。粘土質の土の場合、そもそも水はけが悪く、その場にずっと水がたまったままになるため、カビが生えてしまう原因を作ります。また、土だけではなく、コンクリートなどの場合も、平らなままの状態であれば水が流れずにカビを生えさせてしまう原因にもなります。

このように、人工芝を設置する場所の意識もとても重要です。

地盤が粘土質の土の場合などは、人工芝と粘土質の地盤の間に下地材などを利用して、水が流れやすい環境を作ることも必要です。このようなケースの場合には、プロの業者に依頼した方が良いでしょう。

人工芝の下地についてはこちらを参照ください。

原因4:日当たり・風通しが悪い

人工芝を設置する場所が、日当たりが悪かったり、風通しが悪かったりすると、カビを生えさせてしまう原因につながります。

これも人工芝だけの話ではありませんが、そもそもカビが生える場所は、湿気が多くジメジメした場所です。そのような場所では、たとえ人工芝ではなくてもカビを生えさせてしまうことになります。

人工芝を設置するにあたり、日当たりが良い場所であることを確認し、風通しが良い環境を作ることが重要です。もし、そのような場所ではない場合、DIYではなく、プロの業者に依頼して、どのような施工をすれば人工芝にカビを生えさせないようにできるか、相談してみた方が良いでしょう。

原因5:ナイロン製の人工芝を使っている

冒頭で、人工芝自体はカビを生えさせる素材ではないとお伝えしましたが、一部の人工芝では、カビを生えさせてしまうこともあります。それは、ナイロン製の人工芝です。

ホームセンターなどで安価で販売されている人工芝の中には、ナイロン製の素材でできている人工芝があります。このような人工芝は、人工芝自体の素材にカビが生えやすいため、できればナイロン製の人工芝は避けた方が良いでしょう。

一般的に販売されている人工芝の中でも、ポリエチレン製のものや、ポリプロピレン製のものを利用することがおすすめです。

カビを防ぐポイント

ポイント

次に、カビを防ぐポイントについて確認していきましょう。

ポイント1:水はけをチェック

人工芝自体にはカビを生えさせてしまうような原因はないため、人工芝を設置する場所を確認することが必要です。人工芝を設置する場所の水はけが良いか、水が流れる状態になっているか、地面の土はどのような地質なのかを確認しておくと良いでしょう。

元々田んぼだったような場所や、粘土質の土の場合には、人工芝を設置すると水はけが悪い状態になりますので、そのような地質じゃないか確認しておくと良いでしょう。

もし、水はけが悪い地質の場合には、プロの業者に依頼して、人工芝の下に下地材を設置し、水が流れる環境にしてもらえるよう相談してみることがおすすめです。

ポイント2:日当たりや風通しをチェック

次に、人工芝を設置する場所の日当たりや風通しのチェックも必要です。もともと日当たりや風通しが悪いと、人工芝を設置した際にどうしてもカビが生えやすい環境になってしまうため、できれば、日当たりが良く、風通しが良い場所に人工芝を設置した方が良いでしょう。

しかし、庭が、そもそも日当たりが悪く風通しが悪い場合には、改善することは難しいため、そのような場合には日ごろのメンテナンスや地盤の整地などをしっかり行うようにしましょう。

人工芝のメンテナンスに関することは下記記事にて詳しく解説しております。

ポイント3:しっかり整地をしておく

次に、ここがとても重要なポイントですが、しっかり整地をするということです。人工芝を長持ちさせたい場合や、カビを生えさせたくないという場合には、この整地がとても重要で、地盤が凸凹にならないようにすることが必要です。

整地をする場合には、下地材などを利用して、もともとある地盤だけで設置するのではなく、水はけが良くなるような下地材を設置してから施工すると良いでしょう。

できれば、DIYではなくプロの業者に依頼する方が整地はうまくいくでしょう。人工芝をきれいな状態で長持ちさせたい場合には、プロの業者への依頼がおすすめです。

ポイント4:日ごろの手入れをしっかり行おう

人工芝は天然芝に比べてメンテナンスが不要ということを良く聞くと思いますが、メンテナンスを全くしなくてよいということではありません。日ごろから清掃をすることは怠らないようにしましょう。

特に、BBQをした後や、子供が人工芝の上で遊んだ後、ペットが人工芝の上で遊んだ後などは、お菓子のゴミやジュースをこぼしたり、ペットがおしっこをしてしまったりすることがあると思いますので、このような場合には水洗いを軽く行うなど、日ごろのメンテナンスをすることで、できる限りカビを防ぐように心がけましょう。

ポイント5:カビが生えにくい人工芝を選ぼう

人工芝自体にはカビが生える原因はないとご紹介してきましたが、ナイロン製の人工芝はカビが生えやすいため、避ける方が良いでしょう。また、カビが生えやすい場所に人工芝を設置することが明白な場合には、できる限り人工芝自体に抗菌加工がされているものなど、カビが生えにくい素材のものを選ぶことがおすすめです。

最近では、ホームセンターでもカビが生えにくい抗菌加工がされてある人工芝が販売されていますので、このような人工芝を選択することで、人工芝にカビを発生させる抑止をすることができるでしょう。

ポイント6:整地の際は排水性を高めるために傾斜を作ろう

人工芝の下に水がたまると、カビが生えやすい環境になります。そのため、人工芝の下に水がたまらないようにする工夫が必要ですが、一般的な庭の場合、水はけが良くなるように傾斜が設けられていますが、その傾斜が緩い場合や、傾斜がない場合には水がたまりやすくなってしまいますので、できる限り傾斜をつけると良いでしょう。

もし、自分の庭に傾斜がなく、傾斜を作ることが難しい場合には、排水の面からプロの業者に依頼して傾斜を作ってもらうなど、水はけを良くする環境づくりが必要です。このような場合には、人工芝選びからプロに任せてしまった方が良いでしょう。

ポイント7:下地材を選ぼう

人工芝の下地材には、川砂や山砂、砕石などの素材がおすすめです。このような素材は、透水性を高める素材となっており、人工芝をDIYする際にはおすすめです。

下地材にもさまざまな種類がありますが、自宅の庭の地質によっても使うべき下地材が異なり、柔らかい土の場合などは山砂がおすすめです。

このように、下地材と言っても環境によって異なりますので、自分で選択するのが心配な場合にはプロの業者に依頼してしまった方が安心です。

自分で施工するのに自信がない場合には…

人工芝とゴム手袋

人工芝の施工に自信がない方は、DIYせずに、プロに依頼することがおすすめです。

人工芝はただ置けばよいということイメージしてしまいがちですが、実は人工芝を設置する前段階の「整地」がとても重要で、地盤がでこぼこになったり、水が溜まったり、整地がうまくいかないと事項芝を長持ちさせることや、カビを防ぐことが出来ませんので、できる限りプロに依頼する方が良いでしょう。

プロに依頼する場合には、できるかぎり複数業者から見積もりをもらい、比較検討すると良いです。

プロに依頼したい場合の費用についてはこちらを参照ください。

それでもカビが生えてしまったら…

カビのイメージ

対策をしても人工芝にカビが生えてしまった場合には、どのような対処をしたらよいのでしょうか?

ジョイントタイプなら一部を交換

ジョイントタイプで一部だけカビが生えているということであれば、洗って使っても良いですが、一部だけを捨てて交換するという方法があります。カビが生えてしまった人工芝を使うのに抵抗がある方で、ジョイントタイプの方は一部だけを交換すると良いでしょう。

ロールタイプなら洗って使うのもひとつ

ロールタイプで交換するのが厳しい場合には、人工芝を洗って、カビを除去するという方法があります。消毒用エタノールを利用する場合は、中性洗剤を使用する場合、塩素系漂白剤を使用する場合など人工芝のカビの状態に合わせて選択すると良いでしょう。

カビが発生してから間もない場合には、中和洗剤でもカビを除去することができるでしょう。時間が経ってしまった場合や黒カビになってしまった場合などは塩素系漂白剤での除去が必要になるかもしれません。

カビ取り業者に依頼するという方法も

どうしてもカビが落ちない場合や、カビの発生が広範囲にある場合には、カビ取り専門業者に依頼するという選択肢もあります。人工芝の部分だけではなく、例えばベランダの庭やウッドデッキなど、カビの発生が激しい場合には、このような専門業者に依頼してカビの助教をしてもらった方が良いでしょう。

カビを気にせず長持ちさせたいなら業者に依頼しよう

人工芝を長持ちさせたいという場合は、カビを防ぎたい場合には、人工芝専用のプロの業者に依頼することがおすすめです。

人工芝の施工業者が行う施工は、DIYとは比べ物にならないほどキレイに施工されます。人工芝はカビだけではなく雑草なども悩ましい部分ですが、雑草が生えないようにする工夫など、プロの業者の経験や技術にはかなわないため、長期的に人工芝を利用したという方は、プロの業者に依頼するべきでしょう。

業者を選定する際には、複数業者に依頼して、見積もりをもらうことがおすすめです。

まとめ

ここまで、人工芝のカビについてご紹介してきましたが、人工芝自体にはカビを発生させる要因はあまりありませんが、ナイロン製の人工芝だけは避けた方が良いでしょう。

人工芝にカビが生えてしまう原因は人工芝以外にあり、地盤の整地や日ごろのメンテナンスなど、できることを行いましょう。

それでも人工芝にカビが生えてしまった場合には、洗うなどして対策すると良いでしょう。

×

★おすすめ度No1★ 日本人工芝計画