人工芝のデメリットはゴキブリがでること?真相や対処法について

人工芝を庭やベランダに敷きたいと思っている方でも、「ゴキブリが出る」との噂を聞いて、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。せっかく手間や費用をかけ人工芝を設置したのに、ゴキブリが一匹でも見つかったら、と心配ですよね。メンテナンスが少なく済むイメージの人工芝ですが、実際の虫対策はどのようなものが必要になってくるのでしょうか。

今回は人工芝にゴキブリなどの虫がわいてしまうケースの原因や、対処法などをご紹介します。

人工芝を設置するとゴキブリが出やすいって本当?

ゴキブリ

そもそも、人工芝自体にゴキブリを発生させる要因はあるのでしょうか?

結論から言うと、人工芝を敷くことでゴキブリなどの虫が出やすくなるという科学的根拠はありません。

人工芝の設置後にゴキブリが発生したというケースの場合、原因は人工芝の不適切な使用状況によるものだと考えられます。ここからは、人工芝と虫の関係ついて詳しく解説していきます。

人工芝に虫がわくのか?についてはこちらを参照ください。

人工芝のデメリットにゴキブリ発生が含まれない理由

人工芝

人工芝はメンテナンスがほとんどいらず、自然な景観を一年中つくり出してくれるなど、たくさんのメリットがあります。人工芝の見た目は緑や自然を感じさせてくれますが、材質はすべてプラスチックです。人工芝を適切な場所に敷き、衛生的に使用していれば虫が寄ってくることは基本的にないと言えるでしょう。人工芝の特徴を理解し、正しく設置することでゴキブリの発生は未然に防ぐことができます。

ゴキブリが棲みやすい環境にはならない

ゴキブリは人間が住みやすい場所に生息します。具体的に言うと、ゴキブリが好むのは食べ物や水があり、あたたかく湿った場所です。特にゴキブリは虫の中でも生命力や繁殖力が強く、わずかな水分や栄養で生きながらえることができます。人工芝はフェイクグリーンであり、水や肥料を与える必要がないため、定期的な掃除さえすれば虫を寄せ付けない衛生的な環境を維持しやすいでしょう。

ゴキブリのエサにならない

ゴキブリは一般的に、植物も食べるとされていますが、人工芝は天然芝に似せて作られたリアルなフェイクグリーンで、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック系の材質で作られています。

プラスチックでできたバケツやペットボトルがゴキブリのエサにならないように、人工芝もプラスチックでできているため、ゴキブリのエサにはなりません。

人工芝にゴキブリなどの虫がわいてしまう原因は?

整地

では一体、人工芝にゴキブリなどの虫がわいてしまう原因は何なのでしょうか?ここからは人工芝にゴキブリがわいてしまう原因を紹介していきます。

DIYによって自分で施工してしまう

プロじゃないためしっかり施工できなかったケースです。人工芝を設置したいけれど、ゴキブリ対策もしっかり行いたい!という方は、DIYだと下地づくりだけでも重労働になる可能性があるため、プロの専門業者に相談することをおすすめします。

下地となる地盤の整地がしっかりできていない

人工芝の下地となる地盤の整地がしっかりできていないと、人工芝に虫がわく原因となります。下地となる地盤が土の場合、まずはすべての雑草を抜く必要があります。雑草が残ったままの状態で人工芝を設置してしまうと、将来的にその雑草が腐り、栄養がたっぷりの腐葉土となるとなるため、虫にとって住みやすい環境となってしまいます。

また、下地がデコボコした状態のままで人工芝を設置することも、人工芝と下地の隙間に湿気がたまるので、湿気を好む虫が住みやすい環境となることにつながります。

人工芝の下地についてはこちらを参照ください。

水はけの対策ができていない

人工芝の水はけが悪いと、虫がわく原因となります。湿った場所を好むゴキブリなどの虫を寄せ付けないためには、雨水や湿気がたまらないように対策をする必要があります。裏側に透水穴があるタイプの人工芝を選ぶとよいでしょう。

透水穴があるタイプの人工芝では、この穴が芝表面から下地へと水を流してくれる仕組みとなっています。また、芝の長さが短いタイプの人工芝を選ぶと通気性がよくなり湿気がたまりにくくなります。もちろん、施行前に整地をしっかり行いデコボコをなくすことも水はけ対策には必須となります。

人工芝の水はけについてはこちらを参照ください。

放置しすぎている

人工芝を長期間放置すると、虫がわく原因となります。一般的にメンテナンスが少なく済むと言われている人工芝ですが、庭に設置した場合だと、落ち葉や枯れ葉なども虫のエサとなってしまうため、定期的に落ち葉ひろいをする必要があります。

また食べかすや油かすなども虫のエサとなってしまうため、人工芝の上で飲食をする場合はさらに定期的な掃除が必要となってくるでしょう。

虫が棲みやすい土を使っている

人工芝に虫がわいてしまうケースでよくあるのが、人工芝の下地の土が虫にとって住みやすいものだった場合です。特に、畑をやっていたり、ガーデニングを楽しんでいたりする方に多く見られます。

人工芝自体には虫をよりつかせる要素はありませんが、防虫効果もないため、下地がはじめから虫の好む土や土地であった場合は虫がわく原因となってしまいます。

防草シートを敷いていない

人工芝の下地に防草シートを敷いていないと虫がわく原因となります。防草シートとは、雑草が生えてくるのを防ぐためのシートです。具体的には、光を遮断することで光合成を抑え、植物を育たなくさせる効果があります。

防草シートを敷かないと、人工芝の下地から雑草が生えてしまい、虫が住み着くスペースがきでたり、雑草自体が虫のエサとなり虫をよせつけてしまいます。人工芝の虫対策で防草シートは必須です。

繋ぎ目が見えてしまっている

人工芝の繋ぎ目が見えてしまっている場合、そのわずかなつなぎ目の隙間から雑草が生え、虫がわく原因となります。雑草が生えると、その雑草をエサにする虫がよってきます。さらに放置した場合、その虫の死骸をエサにする虫も寄ってくるようになるため、どんどんゴキブリなどの虫がわいてくるでしょう。

人工芝を繋ぎ目がないように設置するには技術がいるため、プロの専門業者にお願いするのがおすすめです。

もしも、人工芝でゴキブリが発生した場合には

ゴキブリホイホイ

ここからは、人工芝でゴキブリを発見した場合の対処について解説していきます。ゴキブリは繁殖力が強いため、発生原因をつきとめ、徹底的に駆除する必要があります。

バルサン・ゴキブリほいほいなどで応急措置

人工芝でゴキブリを見つけた場合、まずは市販のバルサン・ゴキブリほいほいなどの駆除アイテムを使いましょう。毒餌タイプのトラップを使うと一度にゴキブリを一掃できる可能性があるため積極的に使いたいですね。

一通りの駆除が終わった後も、念のためにホイホイなどのトラップを定期的に仕掛けてその後の発生状況を確認しましょう。

ゴキブリ発生源を発見する

ゴキブリを駆除するために、発生源を確認する必要があります。念の為に人工芝の裏面も見てみましょう。ゴキブリは一般的に家の中には住処を作らず、屋外の朽木の根元やマンホールの下などに巣があることが多いと言われています。

しかし、人工芝の場合も下地との間にスペースがありジメジメと湿気がたまりやすい環境となっていれば、ゴキブリがわく拠点となっている可能性があります。

人工芝を改めて敷き直す

人工芝を敷き直す際には、せっかくなのでできれば少し下地となる地面を休ませて除湿をしてからにしましょう。下地の環境をしっかり整え、虫対策が完了したら人工芝をあらためて敷き直していきます。人工芝はきれいに繋ぎ目が生じないように敷いていく必要があります。

ゴキブリが一度発生してしまい、人工芝の施工に不安がある場合はプロの専門業者に相談してみましょう。

事前にできるゴキブリなどの害虫対策

害虫対策

人工芝におけるゴキブリなどの害虫対策は、人工芝の施工前から始まっています。虫が住みにくい下地をつくり、その上に人工芝がデコボコすることなく平らになるよう施工することが大切です。

ここからは事前にできるゴキブリなどの害虫対策について詳しくみていきます。

整地をしっかり行う

人工芝の下地の整地をしっかり行いましょう。下地が土の場合は、大変ですが雑草は根元からしっかり抜く必要があります。また、下地を整えてデコボコをなくした後はさらに下地となる土をたたいて固める作業が必要です。

土がやわらかいままだと施行後に結局デコボコができ、人工芝が沈み、水たまりができる原因になります。人工芝設置の直後はうまくできたと感じたケースであっても、雨の後に人工芝に水たまりができたり、沈んでいたりした場合は、整地が不十分であったと考えられ、ゴキブリがわくおそれがあるといえるでしょう。

防草シートや固まりやすい土を利用する

防草シートを敷く、固まりやすい土を利用するなど、人工芝の下地に使うアイテムにこだわりましょう。防草シートも土も、さまざまな種類のものが販売されているため、設置予定の場所に用途が合っていて、なるべく高機能なものを選びましょう。

特に通気性や除湿機能にすぐれたものを選定すれば、よりよい虫対策になります。

人工芝のジョイントをしっかり行う

人工芝の施工時はジョイントをしっかり行い、人工芝同士の間に繋ぎ目ができないようにしましょう。ジョイントの具体的な方法には繋ぎ目の間を粘着テープや釘で固定する方法があります。また、人工芝を仮置きして、人工芝の面積や芝目の向きを確認するなど、地道な準備を行うことも確実なジョイントを行うためには大切です。

水はけを良くする

「どうすれば人工芝の水はけがさらによくなるのか」という視点で徹底的に考えてから人工芝の施工をすると、虫対策になりますし、なにより人工芝を衛生的に保つことができます。

下地づくりでは、水はけのよい土を選ぶことや、透水性のある防草シートを適切に設置することが大切になってきます。また人工芝の設置場所をはじめから傾斜がある場所にすることで、水は高いところから低いところへと流すことができるため水はけには効果的です。

品質の良い人工芝を選定する

品質の良い人工芝を選定することも虫対策では大切になってきます。人工芝自体の品質が悪いとすぐにカビが生えたり劣化したりして不衛生になってしまい、虫がわく原因となります。

人工芝を購入する際には、なるべくポリエチレンやポリプロピレンなどの水を吸いにくいプラスチック製のものを選び、ナイロンが混ざっているような低価格の人工芝は避けましょう。

プロの業者に施工を依頼する

費用はかかってしまいますが、プロの業者に人工芝の施工を依頼してみるのもおすすめです。しっかりと虫対策をしたい、人工芝の適切な施工ができるか不安だ、という方は一度相談してみましょう。

人工芝をDIYすることはもちろん可能ですが、人工芝を設置したい場所で虫対策はできるのか、下地の整地はどのような道具が必要になってくるのかなど、家庭ごとに状況は違うのでプロによる見極めは参考になると思います。

ベランダにおける人工芝のゴキブリ対策

ゴキブリ

ベランダにはゴキブリが発生しにくいイメージがあると思います。しかし、ベランダに人工芝を設置した場合も、対策をしないとゴキブリなどの虫がわいてしまう可能性があります。ここではベランダにおける人工芝のゴキブリ対策をご紹介します。

すのこなどを利用する

ベランダに人工芝を設置する場合、すのこを利用した方が通気性を増すので虫対策となるでしょう。

ベランダなど人工芝の下地がコンクリートの場合では、人工芝の下に防草シートを敷く必要はありませんが、直接人工芝を設置すると水はけが悪くなってしまうので注意が必要です。

また、すのこを選ぶ際は木製ではなくプラスチック製のものを選ぶと湿気がたまりにくいのでさらにおすすめです。

水はけの良い人工芝を選定する

ベランダに合った水はけ機能が高い人工芝を選ぶようにしましょう。ベランダは傾斜がついていたり排水溝があったりと、もともと雨水がたまらないような設計となっています。そのため人工芝を敷いても本来の排水の流れを妨げないよう、透水性、排水性などに優れた水はけの良い人工芝を選ぶ必要があります。

鉢植えなどを置かないようにする

人工芝の上にはなるべく物を置かないようにしましょう。特に人工芝の近くに鉢植えを置いてしまうと、日陰となり湿気がこもるため、ゴキブリなどの虫が好む環境となってしまいます。

また、ベランダで家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる場合は、栄養のある土や植物が人工芝に付着することがあるため、定期的な掃除が必要となってきます。

ベランダの人工芝設置についてはこちらを参照ください。

まとめ:ゴキブリの発生を抑えるためにははじめからプロに依頼しよう!

ここまで、人工芝を設置するとゴキブリがわくのか?ということについてご紹介してきました。人工芝自体に虫がわくことはなく、施工時に専門業者に依頼してプロに施工してもらうことや、定期的にそうじをして綺麗な状態を保つことで虫の発生を抑えることができるでしょう。

人工芝を庭やベランダに設置することで、少ない手入れで年中自然な景観を楽しむことが可能になります。ぜひ、人工芝の施工を検討されてみてください。

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