駐車場に人工芝は大丈夫?デメリットや注意点をご紹介

マイホームを持っていると、自宅のレイアウトや外壁、お庭などさまざまなところをカスタマイズしてキレイにしたいと思う方が多いのではないでしょうか。駐車場もその一つで、高級車などを乗っていると特に駐車場もカスタマイズしてキレイにしたいと思うことでしょう。

駐車場のカスタマイズで高級感が出るのは「人工芝の駐車場」ですが、実際に駐車場に人工芝はOKなのでしょうか?芝が傷むとかいろいろ話を聞くと思いますので、ここでは人工芝を駐車場に施工しても大丈夫か?ということをご紹介していきます。

駐車場に人工芝を敷いても問題ないのか?

車と人工芝

まず、駐車場に人工芝を敷いても問題ないのかについて、結論から見ていきましょう。

結論「経年劣化を進める可能性がある」です。

人工芝を駐車場に敷くこと自体は問題ありませんが、その結果メンテナンスを怠ったり人工芝の種類を選び間違えたり、施工時に工夫しなかったりすると、人工芝の経年劣化を速めてしまい、人工芝を痛める原因になります。

ただし、人工芝を取り入れた駐車場を利用している方は多くいらっしゃいますので、工夫と注意をすればそのような経年劣化を速めることを避けられるでしょう。

人工芝の耐用年数はどれくらい?

人工芝と足

そもそも、人工芝の耐用年数はどれくらいなのでしょうか。

国税局の減価償却という基準で見ると、国税局の回答としては、耐用年数10年という形で出されており、この部分から人工芝の一般的な耐用年数は10年ほどと思って良いでしょう。

ただし、人工芝には種類があり、その種類ごとに耐用年数は異なります。

中には2,3年で劣化してしまうものや、10年から20年ほど持つものもあり、それによってもちろん金額なども違います。

目的に合った人工芝の選定が必要となりますので、駐車場での利用を検討されている場合には、ある程度耐久性があり、耐用年数が長いものを選定したほうがより長持ちさせることができるでしょう。

駐車場に人工芝を敷くメリット・デメリット

車とマイホーム

それでは、ここからは人工芝を駐車場に敷くメリットやデメリットを確認していきましょう。

駐車場に人工芝を敷くメリット

ここからは駐車場に人工芝を敷くメリットについて見ていきましょう。

メンテナンスが楽になる

人工芝はメンテナンスが楽というメリットがあります。駐車場においても庭においても、人工芝を敷くことで日ごろのメンテナンスがほぼ不要となります。

天然芝と比べて人工芝は定期的に水をやることも芝を刈ることも必要ないため、天然芝に比べて相当メンテナンスは楽でしょう。また、天然芝の場合と違い、駐車場のような日陰が多くなりがちな場所でも、人工芝の場合には日を当てることが必要ないため、そのようなことも気にしなくてよいでしょう。

ただし、まったく手入れをしなくてよいということではありませんので注意しましょう。

見た目が映える

コンクリートやアスファルトの駐車場よりも見栄えが良くなるでしょう。

人工芝は放置しておくと雑草が生えたり、芝の長さが揃わなかったりして不格好になってしまうこともあり、見た目が悪くなることがあります。

また、アスファルトの場合は熱などによって凸凹になったりすることもあります。

それに比べて人工芝は見た目が年中変わらずに景観を保つことができます。

一年中「映えた」駐車場にすることができるため、マイホームの外観をきれいに保ちたいというこだわりがある方は、特に人工芝の駐車場がおすすめです。

車の汚れを抑えられる

人工芝を駐車場に敷くことで、車の汚れを抑えられる可能性があります。

天然芝の場合には、下が土のため、雨や雪などの影響で泥が車についてしまうことがあります。その点、人工芝の場合には土などはなく、その名の通り人工の芝でできているため、そのような自然の汚れはつきにくく、大切な車が汚れるのを防ぐことができるでしょう。

一年中景観を保てる

「映える」の部分でも記載しましたが、人工芝は天然芝に比べて日ごろのメンテナンスが楽なだけではなく、季節によって色が変わったり、景観が変わったりするということがありません。

一年中同じ景観を保つことができるため、年中きれいなお家に見せたいという方は、人工芝の駐車場がおすすめです。

工事費用が安くなるケースがある

人工芝の施工は一般的に天然芝と比べて施工費用が安い傾向にあります。

もちろん、人工芝の種類や施工業者、施工する場所などによって費用は異なりますが、天然芝を施工するよりも費用を抑えられることがあるため、費用をかけずに景観をきれいにしたいという方は人工芝の施工がおすすめです。

ただし、施工業者によっては高額な請求をされるところもあるため、業者の選定には十分気をつけましょう。

複数の業者から見積もりを取ることや、このサイトでご紹介している業者さんなどを利用されるとそのようなトラブルは避けられるでしょう。

子供がケガをしづらくなる

小さな子供は庭で「おにごっこ」や「かくれんぼ」などをすることが多いでしょう。特にマイホームをお持ちの方は、周り近所の子供たちと一緒におにごっこやかくれんぼ、ボール遊びなどすることがあると思います。

そのようなとき、自分の子供もそうですが、一緒に遊んでいる子供たちが駐車場を駆け回り、転んでひざをぶつける、顔を強打するなどのけがをすることがあります。

人工芝で作られた駐車場であれば、そのようなことがあったときも、比較的大きなけがを避けられることがあります。コンクリートやアスファルトと比べて人工芝はクッション性があるため、大きなけがを避けやすいと言えるでしょう。

日当たりを気にせず施工できる

先述しましたが、人工芝は天然芝と比べて「日当たりを気にしなくて良い」という利点があります。

駐車場に天然芝か人工芝を設置しようとしたとき、駐車場の位置が日陰になりやすい場所にあると、天然芝の場合には日が当たりにくく劣化してしまうことがあります。

その点、人工芝の場合にはそのような日当たりを気にする必要がないため、駐車場に施工する場合にも位置などは自由に決められるという利点があります。

特に、駐車場の場合には家の設計上北側を駐車場にできるなら庭の部分を日に当てたい方が多いと思いますので北側を駐車場にするケースが多いでしょう。

その場合、なかなか日が当たりづらい場所になるため、日当たりを気にしなくて良い人工芝がおすすめです。

駐車場に人工芝を敷くデメリット

次に、人工芝を利用するデメリットについても見ていきましょう。

人工芝が劣化しやすくなる

人工芝自体の利点は多くあることをお伝えしてきましたが、人工芝を駐車場に設置するという点では多少のデメリットもあります。

その一つが、「劣化しやすくなる」という点です。

人工芝を駐車場に設置することで、駐車場には車が出入りするため、車のタイヤの摩擦や車の重みで人工芝の劣化を速めてしまう可能性があります。

人工芝は重みやタイヤなどのこすれに弱いため、急ハンドルや急発進など人工芝を雑に扱うとすぐに劣化してしまうでしょう。

人工芝は一般的に10年ほどの耐用性があると言われていますが、駐車場に利用することでそのくらいの期間の耐用性が短くなってしまう可能性があります。

そのためにも、駐車場に人工芝を利用する場合には、耐久性の強い人工芝を選定するなど、人工芝の種類をしっかりと理解して選びましょう。

10年に1回は張り替えが必要

先述しましたが、人工芝の耐用年数は一般的に10年ほどと言われています。

人工芝の種類によっては20年ほど持つものもありますが、一般的なものだとそこまで持たないため、10年を目安に張り替えが必要になります。

駐車場に利用している場合にはそれよりも短い期間での張り替えが必要になるケースがありますので、定期的に張り替え、つまり費用をかけてメンテナンスが必要になりますので、その点は理解しておきましょう。

初期費用が掛かる

人工芝の施工は天然芝と比べて一般的に費用を抑えられる傾向にありますが、それでも人工芝を購入したり業者に頼んだりすることが必要になるため、初期費用が掛かります。

コンクリートなどで施工されている駐車場などは、駐車場を施工する際に費用が掛かったと思いますが、人工芝にする際に改めて費用がかかるため、デメリットと感じる方もいるでしょう。

人工芝業者の見積もりについてはこちらを参照ください。

濡れると滑ることも

人工芝は、雨などに濡れると滑りやすくなります。

子供が遊ぶときにも気を付けなければなりませんが、駐車場に人工芝を敷いている場合には、車が滑るという危険もあります。

雨などで人工芝が濡れているときには、車を運転しているときに滑りやすくなっているということを理解して運転しましょう。

真夏は高温になることも

人工芝は天然芝と違って人工的に作られたものとなり、ポリエチレンという素材を利用して作られていることが多いです。

そのため、真夏など気温が高い時には人工芝自体が高温になることがあります。

ヤケドするほどではありませんが、真夏に直射日光を浴びている人工芝をそのまま触ると熱くなっていることがありますので、注意が必要です。

敷き方によってはカビが生えることも

人工芝はメンテナンスがあまり必要ないということをご紹介しましたが、そのまま放置しすぎるとカビなどが生えることがあります。

これは、人工芝の設置時にしっかりと整地ができていないなどからカビを映えさせてしまう原因を作ることがあります。

このようなことがないように、人工芝を設置する際には、信頼できる業者に依頼して施工をしてもらう方がおすすめです。

人工芝を長持ちさせるコツ

人工芝とメンテナンス

人工芝を長持ちさせるには、どのような対策が必要なのでしょうか、駐車場に敷く人工芝を長持ちさせるコツについて見ていきましょう。

施工時に整地をしっかりと行う

人工芝が劣化してしまう原因の一つに、人工芝を施工する際に整地がしっかりしておらず、でこぼこした地面に設置してしまうことで隙間ができてズレてしまったり、雑草が生えてしまったりしてしまうことがあります。

また、水たまりができてしまうなど劣化の原因になりますので、整地はしっかりと行いましょう。

人工芝の水はけについてはこちらの記事でも紹介しています。

人工芝の下地については以下の記事も参考にしてください

タイヤが通る部分は人工芝にしない

駐車場すべてを人工芝にするのではなく、タイヤが通る部分はコンクリートにするなど、工夫をすることで人工芝の経年劣化を速めずに済みます。

駐車場に人工芝を設置している方は、コンクリートと人工芝の組み合わせでレイアウトしていることも多く、人工芝の設置業者にいろいろと相談してみると良いでしょう。

定期的な清掃を行う

メンテナンス不要とは言っても、掃除は必要です。デッキブラシなどで定期的な清掃を行うことで、人工芝の芝の隙間に溜まったゴミなどを除去することができ、人工芝を長持ちさせることができます。人工芝のメンテナンスにはデッキブラシがおすすめなので、購入しておくと良いでしょう。

駐車場用の人工芝もある

車と駐車場

人工芝の種類の中には、駐車場用に耐久性の強い人工芝もあります。

駐車場で利用することを目的とした人工芝が販売されており、コンクリートとコンクリートの隙間を埋めるようなサイズの人工芝も手軽な値段で販売されています。

また、人工芝の中には耐久性の強いものもありますので、駐車場に利用する場合には、このような耐久性の強い人工芝を利用することも必要です。

駐車場に敷く人工芝の選び方

選び方

次に、駐車場に利用する人工芝の選び方について、ポイントを押さえていきましょう。

芝葉が短いものを選ぼう

駐車場に利用する人工芝は、できる限り芝葉が短いものを選ぶべきです。

芝葉が長い人工芝を利用すると、タイヤが人工芝の上を乗ったときに、芝がタイヤに巻き込みやすくなり、芝が抜ける原因になってしまいます。一方で芝葉が短いタイプのものは、タイヤが芝葉を巻き込んでしまうことが少ないため、人工芝が抜けてしまう心配も少なくなるでしょう。

駐車場に利用するための人工芝は、できる限り芝葉が短いものを選びましょう。

耐久性重視で選ぼう

駐車場で利用する人工芝を選ぶ際には、耐久性の高い人工芝を選ぶことが必要です。ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材でできた人工芝は、比較的耐久性が強いため、駐車場利用の際にもおすすめできる人工芝です。

一方で、プラスチックなどで作られている人工芝は、耐久性に弱いものがあるため、駐車場で利用する人工芝には、プラスチックの素材のものは選ばない方が良いでしょう。

UV加工されているものを選ぼう

人工芝の劣化を少しでも防ぎたいなら、UV加工されたものがおすすめです。

UVカットされている人工芝は、紫外線から防いでくれる効果があるため、紫外線で色あせてしまったり、人工芝の耐久性を弱めてしまう心配が少なくなり、耐久性を強くし、長持ちさせてくれます。

長期間使っていきたい方は、多少値が張ったとしてもUV加工されているものや、耐久性の強い素材の人工芝を利用することがおすすめです。

駐車場に人工芝を敷く際の注意点

注意

駐車場に人工芝を施工する際の注意点としては、通常よりも耐久性が強いものを選ぶということと、タイヤによって人工芝がつぶれてしまったり、擦れてしまったりするという可能性があることです。

また、施工をする際には人工芝だけではなく、防草シートを設置したり、除草シートを設置しなければ隙間から雑草が生えてしまうことがあるため、防草シートを設置する必要があります。

そして、定期的なメンテナンスが必要になるため、できればはじめはプロの業者に依頼して、キレイで長持ちさせられる施工をしてもらった方が良いでしょう。

駐車場ならではのオシャレな人工芝

人工芝とカラフルなもの

駐車場に人工芝を張る際には、緑だけではなくしろや水色、ピンクや茶色の人工芝もあるため、駐車場のレイアウトを普通の人工芝で施工するのは面白くないという方には、さまざまなカラーにチャレンジすることもできます。

天然芝とは異なり、人工芝は人工的に作られたものになりますので、いろいろなカラーや種類が選べることも特徴の一つでしょう。

ちょっと人とは違う駐車場にしたい場合には、このようなカラフルな人工芝での施工もあります。

人工芝の施工費用についてはこちらでもご紹介しています。

まとめ:駐車場に人工芝はメリットも多い!

ここまで、駐車場に人工芝を設置するのは大丈夫か?ということについてご紹介してきましたが、駐車場に人工芝を設置すること自体は問題なく、施工時に専門業者に依頼してプロに施工してもらうことや、車を急発進や急ハンドルなどをして芝を痛めないようにすれば長持ちもするでしょう。

駐車場に人工芝を設置することはメリットも多いため、ぜひ、景観の良い駐車場を目指すなら、人工芝の施工を検討されてみてください。

×

★おすすめ度No1★ 日本人工芝計画