人工芝と天然芝の違いとは?それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介!

家の庭を緑一面にしたいと思う方は、いろいろ調べているうちに「天然芝」と「人工芝」があることを知ると思います。その天然芝と人工芝はどういう違いがあって、自分たちはどちらを選べば良いのか、疑問に思うこともあるでしょう。

そこで、今回は、人工芝と天然芝の違いについて、メリット・デメリットも含めてご紹介していきます。

人工芝と天然芝の定義は?

天然芝

まずは、人工芝と天然芝の定義について見ていきましょう。

人工芝とは

人工芝

人工芝はその名の通り、人工的に作られた芝で、見た目は天然芝に見えるものもありますが、ポリエチレンなどの素材によって作られたものです。一昔前までは人工物として見た目があまり良くないものが多かったのですが、今の人工芝は天然芝とそん色ないほどの見た目のものも多く、一目見ただけでは天然芝か人工芝かわからないようになっています。

天然芝とは

天然芝

一種類の芝草、もしくは複数の芝草を利用して作られる芝生のことを天然芝と呼んでおり、「日本芝」と「西洋芝」の二つの種類があります。人工芝とは異なり、天然の芝となるため、手入れなどは大変な部分はありますが、天然芝ならではの四季を感じることや、青々としたリアルな芝の景観にすることができます。

天然芝と人工芝のFAQについてはこちらを参照ください。

人工芝と天然芝の違い

疑問

次に、人工芝と天然芝の違いについて見ていきましょう。

コストについて

コスト

コストの違いとしては、人工芝よりも天然芝の方がコストは安くなります。施工する業者さんによっても異なるのと、人工芝をDIYする場合にはそこまでコストはかからないため、あまり変わらないかもしれません。

施工業者さんに依頼する場合には、天然芝の方が一般的には人工芝の施工より費用は安い傾向にあります。

メンテナンスについて

メンテナンス

天然芝と人工芝では、メンテナンス部分にも差があります。

それは、天然芝は天然の芝のため、芝が伸びてきます。そのため、芝を刈ることが必要であることや、生きている植物のため、必要に応じて水やりや肥料やり、除草などさまざまなメンテナンスが必要です。

一方、人工芝は人工物のためそのような生き物としてのメンテナンスは必要ありません。ただ、定期的に清掃や10年ほどで張り替えなどが必要になります。

使用場所について

人工芝と家

天然芝は使用する場所に限りがあり、建物の影や日当たりの悪い場所には適さないことや、水はけが悪い場所、狭い空間やベランダなどには天然芝を施工することは難しいでしょう。

一方、人工芝はそれぞれサイズをカットできるのと、日光を与える必要はないため、場所を選びません。芝を設置したい場所が天然芝に適していない場合は、人工芝を選択することが必要になるでしょう。

景観について

人工芝と砂利

人工芝と天然芝の違いとして、景観の部分についてもそれぞれ特徴があります。

青々とした芝として景観が良いのはこれまで天然芝が良いと言われていましたが、今では人工芝も人工物ぽさを出さないものが多くあり、人工芝も天然芝のような青々とした景観を表現できます。

逆に、一年中同じ景観を保つことができるのは、天然芝よりも人工芝の方が優れていると言えるでしょう。

人工芝と天然芝のメリット・デメリット

メリットデメリット

ここからは、人工芝と天然芝のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

人工芝のメリット

まずは、人工芝におけるメリットです。

メリット①:種類を選ぶことができる

人工芝の一つ目のメリットとしては、種類が豊富にあり、さまざまな用途に合わせて選択することができるという点があります。人工芝は芝の長さ、密度、色、サイズ、素材など、豊富な種類があるため、設置する場所も用途も目的や環境に合わせてベストな選択をすることができるメリットがあります。

メリット②:メンテナンスが楽

次に、メンテナンスが楽という利点があります。天然芝は先述したようにさまざまなメンテナンスが必要となっており、それに比べると人工芝のメンテナンスは手間とは感じない程度でしょう。

例えば、人工芝の上を掃除する程度で、日ごろのメンテナンスは難しいことはありません。

日ごろのメンテナンスが面倒という方は、人工芝の方が天然芝よりもおすすめです。

メリット③:1年中景観を楽しめる

人工芝は天然芝と異なり、人工物となるため、良い意味でも悪い意味でも生き物ではありません。そのため、秋や冬になっても枯れることはなく、水を上げたり日光を浴びさせたりしなくても死んでいくことはありません。そのため、1年中季節に関係なく青々とした景観を楽しむことができるのもメリットの一つです。

メリット④:場所を気にせず設置できる

天然芝は天然の芝を設置できる場所じゃなければ施工できませんが、人工芝は場所に関係なくサイズを調整できるため、設置が難しい場所はほとんどありません。

駐車場や日陰になりやすい場所、ベランダなどさまざまな場所で人工芝を設置することができ、人工物となるため日当たりなどの環境に配慮する必要もなく、場所を気にせず楽しめるのがメリットと言えるでしょう。

メリット⑤:虫が湧きにくい

また、人工芝は天然芝と異なり、虫のエサになる生の草ではありませんので、虫が湧きにくいことも特徴の一つです。人工芝を設置すると虫が湧きやすいという誤った情報も耳にしますが、人工芝自体には虫を寄せ付ける要素はなく、人工芝を施工する際にそもそも虫が湧きやすい場所であったり、整地をしっかりしていなかったりして地面と人工芝の間に水がたまり、ジメジメした環境を作ることで虫が湧きやすい環境を作ることがあります。

そのようなことにならないよう、しっかり施工すれば、人工芝のせいで虫が湧くといったことは避けられるでしょう。

人工芝のメリットについてはこちらを参照ください。

人工芝のデメリット

次に、人工芝を利用するデメリットについても見ていきましょう。

デメリット①:熱に弱い

人工芝はポリエチレンなどの素材でできているため、熱には弱く、高温になると変形してしまうことがあります。そのため、庭でバーベキューをしようとした場合に、気を付けなければバーベキューの熱によって人工芝を痛めてしまうことがあります。

また、夏場は直射日光に当たり続けていると、人工芝が高温になるため、ペットなどを遊ばせる際には、水打ちが必要です。

デメリット②:施工が悪いとズレる

人工芝は一つの人工芝だけで庭に張り巡らせることが難しく、庭の形やベランダの形に合わせて人工芝を施工することがほとんどです。その場合、人工芝を張り合わせる際に、人工芝と人工芝の間に隙間が空いてしまったり、人工芝がズレてしまったりすることがあります。

人工芝がズレる原因としては、施工時に地面をしっかり整地せずに地面が凸凹になってしまっているということが挙げられます。

デメリット③:経年劣化する

人工芝は人工的に作られたものであるため、時間が経つと経年劣化し張り替えが必要になります。一般的には10年ほどで張り替えが必要と言われていますが、人工芝の種類によっても異なるでしょう。

経年劣化すること自体は仕方がありませんが、それをデメリットと感じる方もいるかもしれません。できるだけ長持ちさせたい場合には、人工芝施工のプロの業者への依頼がおすすめです。

天然芝のメリット

次に、天然芝のメリットについて見ていきましょう。

メリット①: コストが0円の場合もある

人工芝と比べて、天然芝はコストが安く済むことが多く、0円の場合もあります。これは、天然芝を施工せず、庭にそもそも天然芝が生えている場合、手作業で刈り取れば、天然芝の庭になる場合があります。それでなくても、業者を利用せずに天然芝をDIYすれば、かなりコストは安く済むでしょう。

メリット②: 熱に弱くはない

天然芝は人工芝と比べて熱には弱くないという特徴があります。そもそも自然界の生き物なので、直射日光や雨など、天候の変化に順応しているため、そのあたりの心配はないという部分がメリットでしょう。

ただし、天然芝の上でもバーベキューなどを行うと、場合によっては天然芝を痛めてしまいますので、注意しましょう。

メリット③: 本物の芝なので見た目が良い

人工芝も最近ではかなり天然の芝に近づいてきていますが、天然芝は「本物の芝」なので、見た目が良いことは間違いないでしょう。ただし、日ごろのメンテナンスを怠ると、雑草が生えた状態になってしまい、見た目が悪くなってしまいます。

青々とした庭にこだわりがある方は、天然芝を選択すると良いですが、メンテナンスが苦手な方は人工芝がおすすめです。

メリット④: 季節を楽しめる

良くも悪くも天然芝は季節によって変化があります。秋や冬になると、夏の時期と比べると人工芝は青々とした状態ではなくなるため、季節を感じられるというメリットがあります。その一方で年中同じ景観にならないというデメリットもあります。

天然芝のデメリット

次に、天然芝を利用するデメリットについても見ていきましょう。

デメリット①:メンテナンスが大変

天然芝は、天然の芝を使ったものなので、芝が伸びたり夏場は日照りが続いた時には水やりをしたり、場合によっては肥料やりをしたりと、いろいろなメンテナンスが必要になります。このようなことが嫌いでない方はそんなにデメリットに感じないかもしれませんが、普段の手入れが苦手な方は、デメリットに感じてしまうこともあるでしょう。

デメリット②:季節によっては枯れる

夏場は青々とする天然芝ですが、季節によっては枯れてしまったり茶色が目立つ時期があったりと、年中青々としているわけではないため、その部分がデメリットに感じてしまう方もいるでしょう。

季節感があって良いという方もいれば、一年中青々としていてほしいという方もいるため、メリット・デメリットそれぞれの面があると言えます。

デメリット③:虫が湧きやすい

天然芝は人工芝に比べて虫が湧きやすいです。

そもそも天然芝は自然界の植物のため、微生物を含めた虫や生き物の住処になっていることがあります。そのため、庭で寝転んでいると小さな虫が体につくこともあるでしょう。

人工芝と比べて天然芝は芝そのものが虫たちのエサになることがあるため、どうしても虫が湧きやすいのがデメリットと言えます。

人工芝自体のメリット・デメリットについてはこちらを参照ください。

人工芝がおすすめの人

オススメの画像

天然芝よりも人工芝がおすすめの人は、以下のような方々です。

・メンテナンスが面倒と感じる

・いつでも青々とさせていたい

・虫が嫌い

人工芝は天然芝と比べてメンテナンスがほとんどないことや、人工物であるため虫がよってこなかったり、年中景観を保てたりするため、このようなことを希望する方には人工芝がおすすめです。

特に女性で多いのは虫が湧いたり、汚い状態になるのが嫌という方は多いでしょう。天然芝の場合には自然の景観がある一方で、雨の日は泥で汚れてしまったり、虫が湧いてしまうことで嫌になってしまうかもしれませんが、人工芝の場合はそのようなことはありません。

また、人工芝が特におすすめなのは子供やペットが家族にいる家庭です。小さなお子様やかわいいペットが外でも自由に遊べる空間を作れるのが人工芝です。家族が多い方は、特に人工芝を利用して外で遊んだり日向ぼっこをしたりすることができるため、おすすめです。

人工芝の費用についてはこちらを参照ください。

天然芝がおすすめの人

おすすめ

人工芝よりも天然芝がおすすめの人は以下のような方々です。

・季節を感じたい

・費用を抑えたい

・自然と触れたい

天然芝はその名の通り天然の芝のため、自然のものであるがゆえ、季節を感じることや虫を含めた自然を感じることができます。そのようなことを希望されている方は人工芝よりも天然芝の方がおすすめです。

また、人工芝と比べて材料費が抑えられるため、コストを抑えてキレイな芝にしたい方にもおすすめです。特におすすめなのは、自然の匂いが好きなアウトドア派の方です。

遠出をしなくても家の庭で芝の匂いでキャンプに行ったような気分になれたり、自然の土をはだしで感じたいというような自然が大好きな方には、天然の芝がおすすめです。

虫が出ることも含めて自然を感じることができるでしょう。

人工芝の施工の流れ

フロー

人工芝の施工の流れとしては、以下のような流れとなります。

1.人工芝の購入・カット

2.施工前の清掃・整地

3.仮置き

4.本設置

人工芝は仮置きの際にある程度サイズが合っているのか、芝目が合っているのかなどを確認して本設置を行いましょう。

天然芝の施工の流れ

フロー

天然芝の施工の流れとしては、以下のような流れが一般的です。

1.材料の用意

2.下地を整える

3.芝生を張る

4.散水

人工芝と違って天然芝はただ置けば良いということではなく、天然の芝には根があり、生きているため、芝生を張ったあとに散水することがコツです。

また、人工芝の場合には施工する際に芝と芝の間をできる限り隙間をなくして雑草などが生えてくることを防ぎますが、天然芝の場合には、水が下まで浸透しやすいようにあえて離して設置することがあります。こういったところも人工芝との違いになるでしょう。

まとめ

ここまで、人工芝と天然芝の違いについてご紹介してきました。

天然芝は人工物ではないため、生き物として扱うことが必要となり、日ごろのメンテナンスが大変な一方、季節感を感じることなどメリットも多くありました。

一方、人工芝は日ごろのメンテナンスが簡単で、虫などが湧く心配があまりなく、年中青々としているというメリットがありました。

それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った芝を選択するようにしましょう。

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