人工芝

犬のために人工芝は敷くべき?メリット・デメリットや人工芝の選び方について

大好きなワンちゃんのために、家に人工芝を設置したいと思う愛犬家の方は、犬用の人工芝のデメリットなど、気にされる方も多いのではないでしょうか。そんな疑問の解決になるよう、この記事ではドッグランに使える人工芝のメリット・デメリットや注意点、おすすめの人工芝の選び方をご紹介しています。

目次

犬用に人工芝は「アリ」?

犬 人工芝

ペットに犬を飼っている方の中には、家の庭を人工芝にしてドッグランのようにしたいと考えている方も少なくないでしょう。しかし、ドッグランを自宅に作ろうとしたとき、人工芝を利用することは適切なのでしょうか?

結論、犬のため人工芝を設置することは「アリ」です。

人工芝を敷くことでデメリットになる部分もありますが、メリットも大きく、犬を飼っていらっしゃる家庭であれば、人工芝を利用したドッグランを利用することはおすすめです。

その理由として、メリット・デメリットを見てきましょう。

犬用人工芝のメリット・デメリット

顔を隠す犬

ここでは、犬用の人工芝を利用することのメリット・デメリットをご紹介していきます。

犬用人工芝のメリット

まずはメリットから見ていきましょう。

愛犬に汚れや虫がつきづらくなる

人工芝は天然芝と比べて愛犬に汚れや虫がつきづらくなるという利点があります。その理由としては、人工芝はその名の通り人工的な素材で作られているため、そもそも自然界の土や草の汚れがついていません。そのため、人工芝の上で遊ぶワンちゃんにも汚れが付きにくいでしょう。

また、人工芝を施工する際に雑草を抜いたり整地したりするため、害虫などの心配も少ないでしょう。

ベランダをドッグランスペースにできる

ペットを飼っても良いマンションで、愛犬と一緒に暮らしている方は、ベランダでワンちゃんを遊ばせたいと思う方も多いでしょう。しかし、マンションのベランダがコンクリートむき出しの場合、転んでしまう心配やつめの心配で遊ばせられないこともあるでしょう。

人工芝は、場所を選ばないため、マンションのベランダにも設置でき、ベランダにドッグランスペースを作ることができます。

掃除が簡単

人工芝は天然芝に比べて雑草を抜いたり除草剤をまいたり、芝を刈ったりすることが少ないため、メンテナンスや掃除が簡単です。掃除だけではなく、ワンちゃんが人工芝の上で走り回っても、土や草、虫などが付きにくいため、ワンちゃんの足を洗ったり体をふいたりということが必要ないため、普段の遊びも楽ができるでしょう。

愛犬の足を守れる

愛犬の足を守ることができるのも、メリットと言えるでしょう。

マンションのベランダなど、コンクリートでできているところで遊ばせることで、つめが折れてしまったり転んでしまったりすることがあります。そのようなことは人工芝を設置することで防げるでしょう。

特に、人工芝はクッション性があるため、コンクリートやウッドデッキなどと比べて足を守ってあげることができます。

場所を選ばない

犬を飼っている家庭にとって最大のメリットは、場所を選ばないという点です。通常の天然芝とは異なり、人工芝はどこにでも設置できます。庭、バルコニー、テラス、屋内にも設置可能です。

庭がない場合でも、人工芝を利用すれば、犬が自由に遊び回るスペースを作ることができ、犬のトイレトレーニングとしても利用できます。さらに、人工芝は天然芝に比べて耐久性があるため、犬が穴を掘ったり、草を引き裂いたり、犬が走り回ったりしても、庭がボロボロになりにくいです。

草を食べてしまう心配がない

人工芝を利用するメリットの一つに、犬が草を食べてしまう心配がないという部分があります。天然の芝の場合は、犬が芝を食べてしまうという心配がありますが、人工芝の場合にはそのような心配は不要です。

人工芝はプラスチックのような素材でできているため、犬が人工芝を食べてしまうという心配がなく、キレイな景観を保つことができます。そして、犬にとっても下痢や嘔吐など、草を食べて引きおこるようなリスクも軽減できます。

ただ、必ずしも食べないということではなく、犬によっては誤って食べてしまう場合もあります。その場合は人工的な物質で作られているため、すぐにやめさせましょう。

犬用人工芝のデメリット

ここからは、デメリットについても確認していきましょう。

メンテナンスが必要

人工芝は天然芝と比べるとメンテナンスや掃除は楽ですが、全くしなくて良いということではありません。ある程度人工芝を長持ちさせるには、日ごろのメンテナンスや掃除が欠かせません。

そういった意味では、人工芝を設置することでメンテナンスが必要になる分、デメリットに感じてしまう方もいるでしょう。

初期費用が掛かる

人工芝の設置には初期費用が掛かります。この点でもデメリットに感じてしまう方はいるでしょう。

人工芝を設置するときにかかる費用としては、人工芝そのものの費用が掛かることと、たとえDIYだとしても防草シートやそれ以外の道具も必要になるため費用は掛かります。

また、本来、人工芝の設置はDIYよりもプロの施工の方が長持ちするため、プロに依頼することを考えると施工費も掛かってしまいます。このような費用が掛かる点がデメリットともいるでしょう。

施工が手間

人工芝の設置は本来プロに依頼することがおすすめですが、DIYをしたいという方もいるでしょう。その場合、人工芝の施工が手間になり、デメリットと感じてしまう方もいるでしょう。

DIYをするにしてもさまざまな道具を購入し、人工芝も自分で選定し、ドッグランに合った人工芝を見つけるのに苦労するかもしれません。このような点はデメリットに感じてしまうかもしれないでしょう。

そのような場合、業者に依頼する方が手間は省けます。

人工芝施工の費用についてはこちらを参照ください。

夏は熱くなりすぎることも

真夏になると、コンクリートの地面が熱くなるように、人工芝も直射日光を浴びていると熱くなってしまいます。特に人工芝は天然芝とは違い、人工物のため、熱を吸収し高温状態になってしまうことがあります。

そのような場合、ワンちゃんを遊ばせることが難しくなったり遊びづらくなったりすることもあるでしょう。そのような場合、打ち水をしてあげると、人工芝の温度を下げることができるため、対応は可能です。

人工芝自体のメリット・デメリットについてはこちらを参照ください。

施工がうまくいかずケガのリスクも

人工芝をDIYして施工すると、施工がうまくいかずに人工芝がめくれてしまい、犬が走り回っているときにつまづいて転倒するリスクがあります。また、施工がしっかりできていないことでケガにつながることもありますので、注意しましょう。

できれば人工芝の施工はキレイに施工できるプロの業者に依頼することがおすすめです。プロの業者に施工してもらうことで、転倒などのリスクを軽減できるだけではなく、人工芝を長持ちさせることができるため、長年景観を損ねずに済むでしょう。

人工芝を犬が食べてしまうことはある?

後ろ向きの犬

次に、人工芝を愛犬が食べてしまうことはあるのでしょうか?そのあたりを見ていきましょう!

食べてしまう可能性は「ある」

犬は人工芝だけではなくさまざまなものを噛んでしまう修正があります。人間と違って手や足を使ってモノの感触や遊びをするといったことがないため、人工芝も噛んでしまうことはあるでしょう。

しかし、「食べる」といったことについては、ほとんどの場合はないと思いますが、可能性としては絶対ないとは言えないでしょう。

ただし、食べてはいけないもの、食べ物ではないものということは犬もわかるはずですので、飲み込んでしまったりするケースは少ないでしょう。

人工芝以外にも間違って飲み込んでしまうケースがあるように、人工芝も誤って飲み込んでしまうことはあるかもしれません。

食べてしまっても大丈夫なの?

絶対に大丈夫ということはありませんが、もしも人工芝を飲み込んでしまった場合、それは犬としても間違って飲み込んだ結果でしょう。好き好んで食べモノではない人工芝を大量に食べてしまう犬はいないと思いますので、少ない量であればフンと一緒に出てくるはずです。

ただし、愛犬の様子がおかしいと感じたり、大量に食べてしまったりしたというケースの場合には、病院に連れていくべきでしょう。少しでも心配の場合はすぐに病院に連れて行ってあげてください。

ドッグラン用人工芝の選び方

犬と板

次に、ドッグランのための人工芝選びのポイントをご紹介していきます。人工芝と一言で言ってもそれぞれ特徴がありますので、ドッグランに最適な人工芝を選択しましょう。

密度が高く芝が長いものを選定する

犬は人工芝以外でもモノを噛む特徴があります。そのため、人工芝を噛んでしまうこともあるかと思いますが、その場合は密度が高い人工芝の方が、犬が噛んでしまっても密度が高いため強度も強く、引き抜かれたりすることを防げるでしょう。

また、芝が長いものの方が、クッション性が強く、足の負担も少なくなるため、ドッグランに使用することを前提とする場合には、できるだけ密度が高く、芝が長くてクッション性のあるものを選定すると良いでしょう。

水はけが良く、抗菌仕上げのものを選定する

人工芝はそもそも水はけが良いものではないと雨などで水がたまり、地面がでこぼこになったり、湿った環境になったりして虫が湧いてしまうことがあります。そのようなことにならないように、水はけの良い人工芝を選択することや、雑菌などが付きにくい抗菌仕上げのものがおすすめです。

赤ちゃんが人工芝でハイハイするときと同じように、犬は人間よりも人工芝に近い位置に顔やおなかがあるため、できるだけ抗菌仕上げになっているものの方が安心してワンちゃんを遊ばせてあげることができるでしょう。

実際に触って確かめてみる

人工芝を選ぶ際には、実際に触って確かめてみることもおすすめです。どれくらいのクッション性があり、ひとつひとつの人工芝の葉にコシがあるかどうかを確認してみることも良いでしょう。

愛犬が安全で楽しく遊べる人工芝を選ぶためにも、実際に肌触りなどを確認して選んであげることも愛情でしょう。

もしくは、プロの業者に依頼してドッグランを作るときにおすすめの人工芝はどのようなものなのか、相談してみると良いでしょう。

犬用人工芝によくある疑問点

Q&Aと犬

次に、犬用の人工芝によくある疑問点を解消していきましょう。

アレルギー症状が出ることはあるか?

人工芝でワンちゃんを遊ばせることによって、アレルギー症状が出ることはあるのでしょうか?

結論、ほとんどないと言えるでしょう。その理由は、人工芝は元々ポリエチレンという素材でできており(種類によって異なりますが)、犬がポリエチレンでアレルギー症状を起こすということはあまり考えにくいでしょう。プラスチックのような素材でできているため、アレルギー症状で困るということはないと思います。

ただ、絶対ということは言えませんので、人工芝で遊ばせていて、ワンちゃんの様子がおかしいと感じたときには、病院に連れて行ってあげましょう。

犬の匂いがついてしまうことは?

犬を飼っている方は、家の中に犬の匂いがついてしまうことを気にされてしまう方もいるでしょう。人工芝を設置する際にも、犬を遊ばせることによって、犬の匂いがついてしまわないかと心配される方もいるかもしれません。

人工芝の場合でも、犬の匂いがついてしまうことはあります。また、おしっこをしてしまった場合には、人工芝が犬のおしっこの匂いがしてしまうこともあるでしょう。

その場合、キレイに洗い流してあげると良いでしょう。それでもにおいが気になるという方は、乾かした後に天日干しをされることをおすすめします。

ドッグランの施工方法(ベランダのケース)

ベランダ 人工芝

次に、ドッグランの人工芝を実際にDIYする方法について見ていきましょう。

設置場所を測定し、人工芝を用意

まずはベランダの面積を測ります。人工芝のサイズを決めるため、縦横どれくらいの長さなのか、メジャーなどで測定して、そのサイズに合う人工芝を用意します。ベランダに合った人工芝は販売されていないと思いますので、カットしてサイズを合わせていきます。

設置個所をキレイに清掃する

次に、人工芝を設置する場所をキレイに清掃します。

この時ゴミが残っていたり、汚れていたりすると、人工芝を設置するための両面テープがうまくつかなくてすぐにはがれてしまったり、強風で飛ばされてしまったりすることもありますので、キレイに清掃しましょう。

また、ベランダにおいてある植木鉢やプランターなどは虫を発生させてしまう原因にもつながりますので、人工芝に虫を寄せ付けたくない場合には、植木鉢などを別の場所に移動させることも検討されると良いでしょう。

人工芝を配置し固定する

キレイに清掃できたら、今度は仮置きをして、本当にこの配置で良いのか、サイズなども含めて確認しましょう。固定する前に芝目の向きなども揃っているか確認しましょう。芝目の向きが揃っていないと、人工芝の継ぎ目が目立ってしまい、景観が損なわれてしまいますので、芝目の向きを合わせることはとても重要です。

固定する際には、両面テープなどを利用して固定すると良いでしょう。

人工芝の上にモノを置いてこていすることは人工芝の耐久性を損なうだけではなく、強風などによって飛ばされてしまう原因にもつながりますので、しっかり固定しましょう。

ベランダに人工芝を敷くメリット・デメリットが気になる方はこちらを参照ください。

人工芝のDIYについてはこちらを参照ください。

犬にとって優しい人工芝とは

黒い犬と人工芝

犬にとって優しい人工芝を選ぶ際にポイントになるのは、クッション性や、滑り止め、排せつ物の処理が容易なこと、耐久性などが挙げられます。

まず、クッション性があるかどうかが重要です。柔らかい表面の人工芝は、犬の足裏にやさしく、犬の足の負担を軽減します。また、滑り止めの特性があるかどうかも大切で、犬が走り回るときに滑りにくい表面が良いでしょう。

また、排泄物(うんちやおしっこ)の処理が簡単であるかも検討すべき点です。一部の人工芝は尿の臭いを吸収しないため、臭いの問題が発生することがあります。そのため、簡単にキレイにできるタイプを選ぶことがおすすめです。

人工芝の耐久性も重要です。犬が活発に遊び回る場合には、耐摩耗性や耐久性のあるタイプを選びと良いでしょう。耐久性の少ないものはすぐにダメになってしまうことがあるため、耐久性の強い人工芝の利用がおすすめです。

また犬のドッグランとして人工芝を利用する際のデメリットとして、一部の人工芝は熱を吸収しやすいため、夏になると熱くなることがあります。この点もポイントとして押さえておくべきでしょう。

犬が人工芝にスリスリする理由は?

ゴールデンレトリーバーと人工芝

犬が人工芝にスリスリする理由はいくつかあり、まず、犬はスリスリをすることによって、匂いを自分の周りに拡散させるという行動があります。これは、犬が自分のテリトリーを主張し、他の犬や動物に自分の存在をアピールする一つの手段です。そのため、犬が人工芝にスリスリすることは、犬にとってテリトリーを守る自然な行動なのです。

また、人工芝の柔らかい質感が犬にとって気持ち良いということも、理由の一つとして考えられるでしょう。特に暖かい季節には、冷たいコンクリートやアスファルトよりも人工芝の上で過ごす方が犬にとっても快適です。そのため、犬が人工芝にスリスリしている行動は、人工芝にスリスリすることで、犬も気持ちよさを感じているからでしょう。

犬は天然芝より人工芝が良い?

臭いをかぐ犬

犬のために庭に芝生を敷く場合、人工芝と天然芝のどちらが良いかは犬と飼い主の好みなどによっても異なりますが、人工芝の方がメリットは大きいでしょう。

人工芝を利用するメリットとしては、耐久性が強いということが挙げられます。犬が庭で遊ぶと、天然芝はすぐに摩耗し、抜けたり穴を掘ったりすることもありますが、人工芝は耐久性に優れ、少ない手入れで美しい状態を保ちやすいです。

また、排泄物の管理が容易で、清掃が簡単です。尿が吸収されず表面に留まるため、臭いの問題が少ないです。天然芝は自然な環境であることと、涼しい感触がメリットですが、管理が大変で摩耗しやすいため、天然芝よりも人工芝の方がメリットを感じる方は多いでしょう。

犬用人工芝の注意点

犬と疑問符

最後に、ドッグランなど犬用の人工芝を利用する際の注意点を見ていきましょう。

真夏は熱さに注意

先述したように、真夏に直射日光を浴びた人工芝は、高温になる場合が多く、人間が裸足で歩くのが大変なくらい熱くなることがあります。

小まめに打ち水や日陰を作るようにすると良いでしょう。

オシッコやフンは小まめに洗い流しましょう

ドッグランとして犬を遊ばせる場合、うれしくて「嬉ション」してしまうこともあるでしょう。

このようなオシッコやフンは、水で洗い流して常にきれいにするように保つと良いでしょう。人工芝に匂いがついてしまうと自分が気づかなくても周りから「臭い」と思われてしまっているかもしれませんので、オシッコやフンの匂いが人工芝にこびりつかないよう、小まめに清掃をすると良いでしょう。

整地作業はしっかり行おう

犬用の人工芝だけの注意点ではありませんが、人工芝を設置する際には、事前に必ずきちんと整地することが重要です。整地がしっかりできていない人工芝はガタガタになり、転倒の恐れがあります。

また、整地ができていないことでガタガタになると、水が溜まりやすくなり、水がたまるとそこからカビが生えたり、虫が湧いたりするため、整地をすることはとても重要なポイントとなります。

まとめ

ここまで、人工芝を犬用のドッグランに使う際の注意点やDIYの流れなどをご紹介してきました。

犬用の人工芝を購入する場合は密度が高く、芝目が長めの人工芝を選び、できることならプロに依頼して人工芝を長持ちさせるように施工してもらった方が良いでしょう。

日ごろのメンテナンスとして、通常の人工芝のメンテナンスだけではなく、ワンちゃんのオシッコやフンなど、小まめに清掃することがおすすめです。このサイトでは人工芝のプロの施工会社をご紹介していますので、ぜひ、参考にしてください。

×

★おすすめ度No1★ 日本人工芝計画