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庭の人工芝の寿命は何年?耐久性・耐用年数や劣化の原因を解説

庭やエクステリア(外構)、ベランダや屋上を人工芝で緑化したい時、どのくらいの費用が掛かるのかと同時に気になるのが、人工芝の寿命や耐久性、耐用年数です。

天然芝と違って、人工芝は劣化すると貼り替える必要があります。施工環境や芝生の種類・素材等でこの寿命は大きく左右されるので、より長持ちさせた方がコストは低く抑えられます。

そこで今回は、人工芝はどのくらいの年数で貼り換えが必要なのか、10年後の劣化具合、長持ちさせる方法などを実体験を踏まえて解説します。

人工芝の平均的な耐用年数は7年〜10年程度

先ずは法律面から見てみると、国税庁のホームページに以下の記載があります。

1 ターフ及びアンダーパット部分については、減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第1の「構築物」の「合成樹脂造のもの」の耐用年数10年を適用します。

2 基礎部分(細密アスファルトコンクリート及び砕石層部分)については、減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第1の「構築物」の「競技場用、運動場用、遊園地用又は学校用のもの」の「野球場、陸上競技場……その他の土工施設」の耐用年数30年を適用します。

引用:国税庁 

これを見ると、法律面ではパイル部分とアンダーパット部分は耐用年数10年、更に下部の基礎部分は30年と定めています。ここから人工芝施工費用を経費で落とす場合は、10年以上経てば経費として認められるので、10年は持つくらいの耐久性を持った人工芝を選んだ方が良いと思います。

家庭用では経費では落とせないので、直接は関係ありませんが、膨大なデータからこれくらいは持つと国は考えていると言う事なので、家庭用でも10年くらいは持つ物が良いだろうと思います。

ホームセンターで売っている物だと高品質な物でも、3〜5年程度しか持たない様です。10年くらい持たせたい場合は人工芝施工業者さんにお願いしましょう。

人工芝の劣化や寿命の年数

一般家庭で使用すると、どれくらいの年数で劣化したり寿命があるのかと言うと、ザックリとですが、安価で低品質の物なら2年程度で変色したり、パイルが倒れてしまい、非常に見た目が悪くなります。

このパイルは合成樹脂製であり、紫外線や気候の変化に弱い性質があります。つまり、屋外に放置しておくと脆くなって破損したり、変色したりしてしまいます。日陰であれば少しは長持ちしますが、それでも数年で見栄えが悪くなるのです。

ただし、高品質な素材を使用した人工芝なら10年は持つとしている所が多いです。長い所だと「20年持ちます」と言っている所もあります。私は色々と調べた結果「日本人工芝計画」で施工して貰いましたが、施工から数年経ってもまだ大きな劣化は無い状態です。

もちろん人工芝なので使っていけば必ず劣化します。ですので、人工芝の上を歩いたりする場合は低品質な物と、高品質な物の寿命は更に開きが出ると思います。

私は頻繁な貼り換えを避ける為に、高品質で耐久性が高い物を選びました。その際に重要視したポイントを挙げていきます。

庭を人工芝で緑化するなら耐久性も重要なポイント

人工芝で緑化を決めたなら、様々なデザインや芝の形状を見比べると思いますが、その際には耐久性も十分に比較し検討するポイントとして下さい。

安価で低品質な物を使うと、葉(パイル)が裂けたり折れたり倒れたままになったり、紫外線による変色劣化が早く、貼り換えを頻繁に行わないといけなくなります。そうなると高価で高品質な物よりも結果的にお金が掛かると言う事も有ります。

それなりにお金を掛けて人工芝を敷く訳ですから、最低でも10年くらいは持つ様な、耐久性が高い物を選ぶ様にしましょう。

どういう物を選べば良いか等が分からない人は、最低限下記のポイントを重視して人工芝を選べば大丈夫です。

  • パイルの素材はポリエチレン製
  • 2重構造のマット
  • 高密度の芝生
  • 菱形のパイル

以下、一つ一つ解説していきます。

人工芝の素材はポリエチレンを選ぶべき

人工芝と言えばポリプロピレンが多く使用されています。ナイロン等に比べて、耐久性が高い事が特徴で、野球場やサッカー場などスポーツ施設だけではなく、商業施設や家庭の庭など、多方面で利用されています。ナイロンの人工芝は安価ですが、紫外線に弱く変色も早いのでお勧めしません。

耐久性で考えた場合、ポリプロピレンよりポリプロピレンの方がやや高価ですが、更に耐久性があり、摩擦にも強く劣化しにくいので、私はこちらをお勧めします。肌触りもポリプロピレンより柔らかいです。

また、ポリプロピレンは紫外線の変色にも強いです。紫外線に弱い物を使ってしまうと、庭やベランダ、屋上など日が当たる場所だと、数年で変色し見るも無残な状態になってしまいます。こういう面からもポリプロピレンをお勧めします。

高品質な人工芝施工技術を提供している業者さんはポリプロピレンを利用していますが、一応業者を選定する時、ホームページに書いてなければ「人工芝の素材はどういうのを使っていますか?」と確認しておいた方が良いと思います。

人工芝の素材について詳しく知りたい人は、下記記事にて解説していますので参考にしてみてください。

人工芝が縫い付けてあるマットは2重構造の物を選ぶべき

人工芝を色々な種類見ていると、人工芝が縫い付けてあるマット部分(布部分)が1枚の物と2枚の物がある事に気づくと思います。

これは、2重にしてある事で縫い付けた芝が抜けにくくしているそうです。いくら良い芝を使っても抜けやすいなら意味が無いので、耐久性を考えるなら2重構造の物を選ぶ様にして下さい。

人工芝の密度が濃い物を選ぶべき

人工芝はロール状の物と、四角形のジョイントがありますが、どちらにしても密度が濃い物を使用して下さい。安価な密度が薄い物を選ぶと、負担が大きくなりパイルが非常に倒れやすいし、裂けやすいし、抜けると直ぐに目立ちます。

高価にはなりますが密度が濃い物を選べば、パイルが倒れにくいし、裂けにくいし、多少抜けても目立たないので長持ちします。例えば1人の人を50人で支えるのと、100人で支える場合、100人で支えた方が楽なのと同じで、人工芝も支える本数が多い方が負担が分散され倒れにくいし、起立性を失いにくいです。

密度が濃いと触り心地もフワフワな感じになるので、チクチク痛い人工芝は嫌な人は、密度が濃い物を選びましょう。

人工芝の葉(パイル)は菱形を選ぶべき

DIYで人工芝を敷きたい場合は、ホームセンターや100均に行くと何種類か人工芝があると思います。施工業者に頼む時も、業者によって使用する人工芝の種類は違います。その時の重要ポイントとしてパイルの形状があります。

断面がI型、V型、D型、W型、C型、U型になっていたり、クリンプと呼ばれるカールタイプもありますが、私が1番お勧めするのは菱形です。菱形は肉厚で起立性が非常に高く、見た目や耐久性も高いですが、こちらも高価なタイプです。丈夫なので裂けにくいし、肌触りは非常に良くフワフワな感覚です。

他の形状は安価だけど直ぐに倒れたり、耐久性はあるが硬くチクチク痛かったり、一長一短な所はあるので、様々な面から見ると菱形がオールマイティーに条件を満たすので、良いと思います。

色々な業者からサンプルを貰ったり、ホームセンターで売られている物など、沢山触って比較したので、ここは菱形を一択でお勧めします。専門業者に頼む場合は、どういう形のパイルになっているか聞きましょう。必ず教えてくれるので、菱形の業者さんを選べば良いと思います。その業者さんは様々な面からお客さんの事を考えてくれている可能性が高いので、丁寧な仕事をしてくれる可能性が高いと思います。

I型、V型などは安いけど、直ぐにペシャッとなって見栄えが悪くなるので止めましょう。

整地を正しく行い水はけを考えて敷く

人工芝を敷く前に整地を行ったり、水はけを良くしますが、この作業が手抜きになると水たまりが出来たりし、虫がわいたり、カビが生えたりと大きなトラブルになります。もちろん見た目も悪くなるるし、劣化も早くなるので、人工芝を敷く前の段階も非常に大切です。

私は最初はDIYでやろうと思っていましたが、調べるにつれ、ここの難しさで早々と断念しました。次の防草シートも素人には難しい感じがしたので、DIY好きでも人工芝施工は専門業者に任せた方が良いと思います。

高品質の防草シートを選ぶべき

人工芝を敷く時は、絶対に雑草対策を行わないといけません。整地でしっかり雑草対策をやっても生えてくるので、防草シートは必需品です。ここで安価な防草シートを使うと、年月が経つにつれて雑草が隙間からドンドン生えてきます。

技術の低い業者さんにやって貰った家などは、数年で雑草だらけになっていました。私の頼んだ「日本人工芝計画」は国土交通省が高速道路の中央分離帯に使用している、高品質の防草シートを利用していると言う事で、施工から数年経っても全く問題ありません。

いくら良い人工芝を使っても、雑草だらけになっては意味が無いので、防草シートも非常に重要です。

DIYで人工芝を敷いて失敗した人の多くは、この部分で失敗し、短期間で再度張り替えたと言う人が多いので、DIYの人は要注意な点です。

また、防草シートにも寿命があり、こちらも人工芝同様に10年程度で交換する必要があります。DIYでも防草シートの施工は可能ですが、やり方は少し難しいので気をつけましょう。詳しくは下記記事を参照ください。

人工芝の寿命を長くする方法は3つ

より少しでも長く人工芝の寿命を維持したいのであれば、下記3点のポイントを抑えておくと劣化スピードを遅らせられます。

  • 耐久性の高いポリエチレン素材の人工芝を選ぶ
  • 上に物を置いて負荷をかけない
  • ほうきで掃くことで芝を立たせる

要するに、商品選び・使い方・メンテナンスの3つをきちんと抑えておけば、何もしないよりも長持ちしやすいということです。

以下、一つ一つ解説していきます。

耐久性の高いポリエチレン素材の人工芝を選ぶ

整地をきちんと行い、高品質の防草シートを使った上で、素材はポリエチレン、密度が濃く、菱形のパイルの人工芝を使用しましょう。寿命を長くするには、元々の寿命の影響が大きいので、ここを間違うと後の作業をどんなに頑張っても意味がありません。

先述の通り、ナイロン製は最も安価で手軽に購入できますが、長期的な目線でおすすめできません。耐久性に欠けているため、紫外線や踏み付けによる凹みに弱いので寿命も短いからです。

人工芝の上に物を置いている場合は定期的に移動させる

テーブルや椅子を置いたり、何か人工芝の上に物を置いている場合は、定期的に移動させると、一定の負荷が常に掛かる状態を避けられるので長持ちします。

なぜ負荷がかかり続けるといけないのかというと、人工芝が凹むと雨水がたまるため、地面がぬかるんでしまうからです。人工芝がズレて凸凹したり、雑草や害虫発生の原因になったりします。

もし移動させるのが面倒だと思うなら、最初から置く物を想定して、その部分だけタイルにしておくなども良いでしょう。例えば庭を人工芝にしてバーベキューをしたいと考えているなら、バーベキューコンロを置く部分は火の問題もあるので、タイルにしておけば安心です。

タイルを使ってお洒落なデザインにすれば、人工芝だけの状態よりも見栄えが良くなったりするので、もし物を置く予定があるなら、寿命を長くする事とデザインの両面から考えてみて下さい。

定期的に竹ぼうきで掃く

掃除は定期的に行うと思いますが、その際に大きなゴミを取る為に竹ぼうきで掃除して下さい。竹ぼうきで掃く時は意識的にパイルを立たせる感じでやれば、少し倒れてしまったパイルも起き上がる物が多いので、見た目もかなり良くなります。

ザッと大きなゴミを先ずはほうきで掃き、細かいゴミをコロコロなどで取り、その後に竹ぼうきで立たせていくと尚良いと思います。

どうしても寿命が気になるなら天然芝も検討する

人工芝はどれだけ高品質でこまめなメンテナンスをしたとしても、人工物である以上は寿命での交換が避けられません。

しかし天然芝であれば、日光と肥料と水やりによって代謝を繰り返すので、寿命や劣化などの期限を気にすることはありません。

ランニングコストが高い点や手入れの手間がかかる点など、天然芝には相応のデメリットがあるものの、天然物ならではの芝葉の変色も楽しめます。

人工芝か天然芝かという選択は悩ましいテーマなので、あなたがどれだけ手入れに時間を割けるかどうかが判断の基準になるかと思います。

いずれにせよ、一人で決めるのは難しいので、専門業者に相談してみるのもおすすめです。無料で見積もりも可能ですし、天然芝でも人工芝でも施工に対応してくれる業者は多いです。

その際は、当サイトおすすめの人工芝専門業者ランキングを参考にしてみて下さい。

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