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人工芝の種類と選び方「庭やエクステリア」に合う素材や色・特徴比較

人工芝には用途によって様々な種類がある

人工芝を施工する際は、目的に合った物、イメージに合った物を選ばないといけません。先ず大きく分けて、庭やエクステリア、ベランダや屋上などに敷く「景観用」と、各種スポーツ向けの「競技用」と2つあります。

葉の長さは業者や販売店によってまちまちですが、約6mm〜約50mmくらいまであります。掃除がしやすくスッキリ見せたい場合は短めの「ショートパイル」、リアルな見た目やクッション性を高くした場合は長めの「ロングパイル」を選択します。

更に充填剤を入れるタイプや、砂利を入れたり、ゴムチップを入れるタイプなども存在しています。色も緑だけではなく、グレーやブラウン等、様々な色を選択できるので、デザイン性を高くする事も可能です。

自分に合った人工芝を選択できる様に、各項目の詳細を説明します。私は庭とベランダを人工芝で緑化したので、その経験を基にしてお勧めも併せて紹介します。

人工芝を敷くスペース

広いスペースに敷く場合

広い場合はロールタイプの人工芝がお勧めです。1m〜2m幅などがあり、1度に広い範囲に人工芝を敷く事が可能です。庭やベランダ等の形に合わせてカットする事も可能です。継ぎ目が少なくなるので、見た目も綺麗になり易い。

ただ、初心者だと技術的に難しく人工芝が浮きやすいので、見た目が非常に悪くなります。

狭いスペースに敷く場合

四角形のジョイントタイプがお勧めです。小さな四角形を1つ1つ繋げて敷いていくので、簡単に施工する事が可能です。初心者でも人工芝が浮きにくいし、もし満足できない部分があっても、その箇所だけをやり直せば良いので手軽です。庭石やタイルなどと組み合わせてデザインを作る事も容易にできます。

ただ、多くの四角形のジョイントを敷いていくので、その数だけ継ぎ目が出来てしまい、いかにも人工芝と言う印象が出やすいです。素人でも一応それなりに敷けますが、素人感が出過ぎて人には見せれないと言うレベルの人も多いです。

パイルの長さと特徴

ショートパイル

見た目がスッキリした感じで掃除もしやすい。10mm以下は養生用、10〜15�はゴルフのパター練習や子供の遊び場など良いですが、クッション性はロングパイルに比べると少ないので、走ってこけると擦り剥いたりケガしやすいです。

ロングパイル

20�くらいになると掃除がしやすいリアル人工芝になり、25mmn〜40mmになるとクッション性が高く触り心地も良いし、見た目もよりリアルに近づきます。このくらいの長さが庭などにはお勧めです。

ショートパイルより高価ですが、触り心地や見た目を重視したい方はロングパイルがお勧めです。ただ長くなるほど熱をこもりやすくなる点は頭に入れておきましょう。

40mm以上は野球やサッカーなど多くのスポーツで使用されています。競技用になると、芝の中に珪砂を充填した物なども使用されます。

パイルの密度

耐久性は人工芝の素材や種類、加工方法で大きく変わりますが、パイルの密度によっても大きく変わります。パイルの密度が高ければ、それだけ圧力を分散させられるので耐久性は高くなります。

どういう種類や加工方法などを気にする前に、先ずはパイルの密度がどの程度あるのかを確認する事をお勧めします。一般的に安価な物になる程、密度は低くなります。

安物買いの銭失いにならない様に、ここはどういうタイプでも密度が高い物を選ぶべきです。高密度の人工芝はクッション性があがり肌触りが良くなるメリットも出てきます。

ただ、あまりに高密度な物になると、ストレートタイプの緑色が目立つ様になる場合が多く、リアル感が薄れてしまうので、そことの兼ね合いをどの辺りで付けるかが必要になります。DIYする場合は、仕上がり感まで考えた上で、密度をどのくらいにするかを選ぶ様にしましょう。

人工芝の素材の種類と特徴、防炎(耐火性)

ナイロン製

ナイロン製は安価ですが耐久面が低く、紫外線で変色もしやすいので、最近はあまり使用される事はありません。特に外に人工芝を敷くなら避けた方が良いでしょう。

ポリプロピレン製

耐久性があり安価ですが、利用状況によっては交換サイクルが早くなる事が多く、メンテナンス費用が多くかかる可能性があります。

ポリエチレン製

ポリプロピレン製よりも高価ですが、更に耐久性が高いので、交換サイクルが長くなる傾向で、メンテナンス費用が抑えられる可能性があります。庭やエクステリア、ベランダや屋上など外に人工芝を敷くなら、紫外線にも強く耐久性が高いポリエチレン製が無難です。

防炎(耐火性)

人工芝は熱に弱く、熱がこもりやすい。太陽光だけではなく、何らかの事故で火がついてしまえば天然芝と違い一気に燃え広がるのではと心配をする方は多いと思います。

防炎(耐火性)については「難燃性樹脂」が使用されている場合は安心感は高いです。安い人工芝では使用していない場合があるので、この点が気になるかたはシッカリ確認しておきましょう。「公益財団法人日本防炎協会」が認定している人工芝を扱っている業者も多いので、認定されているかどうかを確認しましょう。防炎認定を受けている場合、燃え広がりにくいので、安全性は高めです。

お庭に人工芝を敷いてバーベキューをしたいと思っている場合は、バーベキューコンロなどを置く場所辺りは、人工芝じゃなくお洒落なタイルなどを敷くと良いでしょう。

人工芝の裏面の種類と特徴

合成ゴム使用

多くでポリプロピレンに基布に合成ゴムを加工した物が使われています。

ウレタンコーティング

ウレタンでコーティングする事で強度が上がりパイルが抜けにくく、湿気にも強くなります。

透水穴

水はけを良くする為に殆どの人工芝の裏面には穴が開いています。

人工芝の色の種類

緑と言っても、数色の緑や枯草色を混ぜてありよりリアルに見せている物があるので、見た目を重視するなら単色より、そういう物を選ぶ事をお勧めします。デザイン性を高めたり、駐車場との区切りを付ける為にグレー、パープル、ピンクなどの人工芝を利用する事も出来ます。

エクステリア部分では色分けする事で、お洒落に境目を付ける事が出来るので、色が選択できる人工芝施工業者に頼むなら、デザインを凝ってみても良いと思います。

外に敷く場合は紫外線による劣化で変色が起きやすいので、必ずUVカット加工された物を使いましょう。

パイル(葉)の形状の種類と特徴

業者によって呼び方が違ったりするので、当サイトでは断面の形状で説明します。この加工の仕方によって金額は大きく変わってきますが、それ以上に耐久性、見た目、触り心地など品質がもっと大きく変わってくるので、非常に大切な部分です。

I型

ホームセンターや100均等で売られている安価な人工芝の多くがこのタイプです。特殊な加工が必要ないので低価格で販売する事が出来ます。ただ真っすぐに作られたパイルなので非常に倒れやすく、触り心地は良いですが、起立性が非常に悪くペチャっと芝が倒れたままで見た目が直ぐに悪くなります。

V型

折り曲げた形になっている事で、非常に耐久性が高く、起立性も高いですが裂けやすいです。I型ほどではありませんが、触り心地は非常に悪くチクチク痛いので、裸足で歩いたり寝転んだりする場合はお勧めできません。

D型

D型は細目のパイルで柔かく触り心地が良いですが、これだけだと耐久面に問題が出るので、他の形状と組み合わせて使用される事が一般的です。組み合わせる事によって、より自然でリアルな芝に見せる事が可能ですが、その為にコストは高くなります。

W型

細かいウェーブ状になっているので、肌触りが非常に良い上で、起立性と耐久性を備えていますがが裂けやすいです。きちんと加工された高品質の物ではないとそれらを満たせないので、最高品質と言われる人工芝に使われる事が多く、コストは高くなります。

C型、U型

曲線状になっているので弾力性と柔軟性を兼ね備えている上、温度上昇も抑える事が出来ます。I型とV型の良いとこどりしたタイプで、起立性はV型に劣るが十分にあり、しかしV型の様にチクチク感は少ないですが裂けやすいです。こちらも加工に手間がかかるので高価なタイプになっています。

菱型

四角形のダイヤモンド型で、肉厚で起立性が非常に高く、見た目や耐久性も高いですが、こちらも高価なタイプです。丈夫なので裂けにくいし、肌触りは非常に良くふわふわな感覚です。どの形にして良いか分からないと言う人は、この菱形にしておけば間違いは無いと思います。多くのサンプルを実際に触って試しましたが、菱形が1番良かったです。

クリンプ

カールタイプとも言われます。その名の通り、クルクル巻きになっており、ショートパイルの弾力性を高めます。クッション性が非常に高く肌触りが良いし、リアル感も高まるので、実用性と見た目を兼ね備えています。こちらも高価なタイプです。

庭をナチュラルなリアル人工芝にしたい場合

私は自宅の庭とベランダを人工芝にしかったので、最初はDIYでやろうと思いましたが、初期段階であまりに厳しい現実に気づき断念。様々な人工芝施工業者にサンプルを貰ったり、見積もりしたりした結果で以下の選択をしました。

1.ロングパイルで密度が濃い
2.ポリエチレン製で防炎
3.高品質の防草シート使用
4.菱型の人工芝を使用

小さな子供が気持ち良く走り回る事が可能な庭にしたかったので、先ずは上記の条件を満たした所を探し、当サイトのランキング1位「日本人工芝計画」にお願いしました。施工して数年経ちますが、今も満足できているので、私と同じ条件の方にはお勧めします。

どこの人工芝施工業者を使うにしても、人工芝の種類から選ぶなら私が設けた条件をクリアする所に頼んだ方が良いと思います。

DIYするときのコツを解説した記事はこちら
・人工芝を庭にDIYで施工する方法と成功のための3つのポイント
・防草シートは人工芝を敷くのに必須!敷き方4つのプロセスを紹介
・【簡単】人工芝の継ぎ目を目立たせないように隠す簡単な方法とは?
・庭を人工芝で緑化「正しい整地や転圧方法」を詳しく解説

DIYを検討している方向けにまとめた記事はこちら
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