メンテナンスが少なくて済む人工芝を選ぶ家庭が増えていますが、専門業者に依頼するとなると費用が高額になってしまい、予算内では施工ができないというケースもあるでしょう。
自分で道具と人工芝を用意し施工を済ませてしまう方法があります。いわゆるDIY(日曜大工)と呼ばれるもので、費用を安く抑えながら、自分の好きなように施工ができるというメリットがあります。
しかしDIYには時間と労力だけでなく、普段は使わないような道具も揃えなくてはいけません。
「DIYに興味あるけど、何を買えばいいのか分からない」という人のために、色んなケースに応じて人工芝の施工に必要な道具を紹介していきます。
人工芝のDIYに必要な道具
人工芝のDIYに必要な道具は下記の通りです。場合によっては無くてもいい場合があるので、自身の施工環境と照らし合わせて判断されてください。
- 人工芝
- 防草シート
- 固定ピン・釘
- 転圧道具
- スコップ
- カッター
- 山砂・珪砂
- 接着剤・テープ
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
人工芝

まずは人工芝を用意します。人工芝の選び方は、パイルの長さと触り心地、素材の耐久性といった要素を調べます。
パイルが長い人工芝(ロングパイル)は見た目がリアルなデザインとなり、天然芝のような景観が楽しめます。触り心地もロングパイルの方がふかふかとして気持ちが良いですが、重いものを置くと芝葉が折れて凹みやすくなります。
人工芝の素材はナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンの3つに大別されます。
ナイロンは最も安価ですが耐久性が低く、水に弱い、色褪せしやすいというデメリットがあります。
ポリプロピレン、ポリエチレンはナイロンより耐久性が高く、水に強いのでお庭でプールなどの水遊びをする家庭におすすめです。最も耐久性が高いのはポリエチレンで、紫外線にも強いので屋外に施工する際に活躍します。
ベランダなどの劣化しにくい環境なら安価なナイロンで良いですが、日光や雨水などの気候に影響を受ける環境下では、ポリプロピレンやポリエチレンの素材を使用した、少し高価な人工芝を買う方がおすすめです。
防草シート
防草シートは雑草対策に欠かせない道具です。人工芝の施工時に、土の上に防草シートをかぶせておくことで日光を遮り、雑草を生えないようにするための道具です。
商品選びのポイントは、庭の形状に合わせてカットしやすい素材を選ぶことです。少しでも隙間ができると雑草が生える原因になるので、大きめのサイズを買っておきましょう。
固定ピン・釘
固定ピン・釘は防草シートと人工芝をズレないように固定するための道具です。これがないと施工してもズレて継ぎ目が浮き上がってしまいます。
一般的に、U字ピンと呼ばれるピンを人工芝の継ぎ目に差し込んで固定することが多いです。U字ピンはほとんど目立たないので景観を損ねる心配はありませんし、きちんと差し込めば頑丈に固定することができます。
転圧道具
転圧道具は転圧機やレンガといった、土を固めるための道具です。転圧機がない場合はレンガのように硬くて平らな道具を使用してください。
転圧をしないと土が凹んでしまい、水溜りや人工芝のズレを引き起こします。雨が降ると一気に土壌がぬかるんでしまい、施工をやり直す羽目になるかもしれないので、転圧は丁寧に行いましょう。
転圧機は買うと高い上に使用機会に乏しいため、レンタルするのがおすすめです。1日5000円前後で借りることができます。
スコップ
スコップは土を掘るときに使用します。人工芝を施工する際は施工場所の土を掘って、人工芝分の厚みを確保しておく必要があります。
タイルや玄関の通り道など、通路と同じ高さにした方が見栄えが良くなるので、人工芝を敷く部分だけ土を掘って低くしておきましょう。
カッター
カッターは人工芝と防草シートをカットするのに必要です。人工芝はロール式やジョイント式ですが、どちらも簡単にカットできるように作られています。
これは庭やベランダの形状、置き物を避けておくなど、柔軟に形やサイズを変えることができるようになっているからです。
防草シートも隙間なく敷き詰めるため、きちんとカットして全体を覆うように施工してください。
山砂・珪砂
山砂・珪砂は水はけを良くする場合に使います。水はけが悪くて湿った環境だと、徐々に地面が凸凹してきて人工芝の施工に不向きです。
砂は種類によって入手しやすさが異なるので、どうしても手に入らない場合は業者に相談してみましょう。
接着剤・テープ
接着剤はコンクリート面に人工芝を施工する際に使います。砂・土面ではU字ピンで固定しますが、コンクリートでは接着剤が主流です。
テープは人工芝同士をくっつけるために使います。ズレを無くして継ぎ目を目立たなくするためにも、テープでガッチリと固定しておくのがベストです。
人工芝をDIYで施工した後の注意点
無事に人工芝の施工が完了したら、その後の注意点を解説していきます。
水はけのチェック
まずは水はけが悪くないか確認しましょう。水を撒いてから、水溜りができないか確認してみてください。もしも水溜りができるようであれば、そこの地面が凹んでいる可能性があります。
水溜りを放置していると害虫が発生したり、人工芝が劣化したりなど、せっかくの綺麗な庭が汚れてしまうので、地面をきちんと平らにしておきましょう。全体的に水はけが悪いようであれば、山砂を敷くなどの対策も必要になります。
不要な土の廃棄
土を掘って施工した場合、おそらくたくさんの土が廃棄されると思います。土の処分は自治体によって異なりますが、ゴミとして出せないので廃棄が少し面倒です。
有料で廃棄するか、ホームセンター等で回収してもらうか、方法はいくつかありますが、住んでる地域によって最適な方法で処分してくださいね。
DIYより業者に依頼する方が長持ちしやすい
以上が人工芝のDIYに必要な道具まとめでした。これで無事に施工が完了すれば、業者に依頼するより遥かに低コストで済みますよね。
ただ、業者に依頼するのもそれ相応のメリットがあります。大変な作業を全てお任せできるので楽なのもありますが、人工芝の業者が使用する高品質な芝生をプロの技術で施工してくれるので、10年前後の寿命で長持ちしやすいです。
もちろん水はけや土の廃棄なども全て行ってくれるので、面倒な作業を全てお任せすればOK。費用も業者選び次第で安く抑えられるので、DIYすべきか迷っている人も、まずは業者に無料で見積もり相談をしてみてはいかがでしょうか。
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