【簡単】人工芝の継ぎ目を目立たせないように隠す簡単な方法とは?

「人工芝を敷いて庭を美しく保ちたい」という人も多いと思います。確かに人工芝によっては、天然の芝生と区別がつかないようなリアルな作りの商品も増えていますし、季節に左右されずに青々とした景観を楽しめるのも、人工芝の魅力です。

ただ、個人で施工するのであれば、気をつけなければいけないのが『継ぎ目の処理』です。なるべく継ぎ目を目立たないように人工芝を敷く技術が必要になります。

この継ぎ目は施工の技術レベルや人工芝の品質が低いと、せっかくの芝生も人工物感が拭えずに景観を損ねてしまいます。

そこで今回は、誰でも簡単にできる人工芝施工の継ぎ目を目立たせない工夫をご紹介します。これを読んで綺麗な庭を一から作り上げましょう。

人工芝は継ぎ目が目立つので対策が必要

人工芝にはジョイント式やロール式などの種類がありますが、どれも継ぎ目のケアを怠ってはいけません。綺麗な庭を作るのであれば、なるべく目立たせないように敷く必要がありますよね。

施工業者に依頼するのであれば安心ですが、個人でやるとなると、単に形を合わせて人工芝を敷くだけでは、継ぎ目が浮いてしまったり、部分的にズレて見栄えが悪くなったりします。

何度も施工を経験している人なら簡単でも、ほとんどの人が人工芝を敷く経験がないはずなので、正しい方法で継ぎ目対策ができていないのが本音です。

具体的には、人工芝をカットする段階と、施工する段階の2つで注意すべきポイントがあります。以下、段階別に分けて解説していきます。

人工芝を綺麗にカットすると継ぎ目が目立ちにくい

まず最初に気を付けたいのが、ジョイント部分が目立たないように綺麗に人工芝を切り分けることです。雑にハサミで切ってしまうと、パイル部分がスカスカになって見た目が不自然になりかねません。

まずは仮敷きをして、人工芝が必要な部分がどれくらいあるか計測してください。必要な部分をマジックペンでラインを引いておけば、カットする際に分かりやすいです。

ラインを引いたら、人工芝を裏返して、基布部分のみを縫い目に合わせてカットします。カッターでパイルを切らないように、少しだけ刃を出して切るのがコツです。

縫い目に沿って切ることで、斜めにズレたり、芝生がスカスカな部分が生じたりするリスクをなくすことができます。これでカットの段階は終了です。

仮敷きをして無駄のない割り付けを意識する

人工芝の割り付けとは、庭の形に合わせてつぎはぎが少ないように切り分けて配置することです。割り付けが雑だと、余計なカットと継ぎ目が生じてしまうので、見栄えが悪くなる原因にもなるんです。

ロール式の人工芝だと、横幅と長さが色々な種類があるので、なるべく継ぎ目が少なく済むサイズで選ぶことが重要。庭の面積が広い場合は、なるべく横幅が広い人工芝を選ぶと、ジョイントを減らすことができます。

ジョイントが少ないということは、それだけ施工の手間も少なく済みますし、継ぎ目も少なくなって目立ちにくくなります。

水はけの悪い状態が原因で継ぎ目が目立ってしまうことも

継ぎ目が目立ってしまう原因には様々なものがありますが、はじめから継ぎ目が目立っていたわけではなく、徐々に目立つようになってきたという場合には、水はけが悪い状態でそのようになっている可能性があります。

水はけが悪いと雨などでたまった水により、人工芝の下地が濡れてぐちょぐちょの状態になってしまいます。その結果、人工芝がズレてしまい、継ぎ目が目立ってしまうことになります。

このような状態にならないように、水はけの良い人工芝や下地を選択して施工することがおすすめですが、水の流れができるようにあえて傾斜をつけるというのも一つの方法です。

DIYでの人工芝施工の場合にはこのようなことが起きてしまう可能性がありますが、心配な方は、専門の業者に施工を依頼した方が得策と言えるでしょう。

防草シートの張り方にも注意が必要

防草シートは人工芝の下に隠れて見えなくなるものですが、見えないからと言って適当に設置してしまうと、人工芝がたゆんで継ぎ目が目立ってしまう原因になります。

人工芝の継ぎ目を目立たせたくない場合には、防草シートの張り方にも注意をしましょう。まずはしわにならないように気を付けて張っていくことと、1メートルくらいで固定をしておくことで、風が吹いたりしても飛ばされることがないでしょう。

また、防草シートと防草シートを重ねる部分については、10センチメートルほど重ねることがおすすめです。

継ぎ目が目立ってきたときに起きるデメリット

転倒

人工芝の継ぎ目が目立ってしまい、境目がハッキリしてしまうことによるデメリットはどのようなものなのでしょうか、それぞれ見ていきましょう。

人工芝の継ぎ目から雑草が生えてしまう

人工芝の継ぎ目が目立ち、境目がハッキリした状態になっていると、人工芝同士の間に隙間ができている状態になります。そのような状態になると、雑草が生えてきて人工芝と人工芝の間に雑草が生えた状態になります。

いちいち雑草の処理をしなければならないという面倒な点のほか、人工芝自体の見栄えも悪くなり、せっかくの高級感のある庭が台無しになってしまいます。

雑草が生えてしまう原因としては、継ぎ目が目立ってくるとそこから人工芝の下にある土に日差しが差し込み、雑草が伸びてくるという形になります。雑草を映えさせないためには継ぎ目を目立たせない、隙間をあけないようにすることが重要です。

とにかく見栄えが悪くなる

人工芝の継ぎ目が目立ってくると、境目がハッキリしてくるため人工物であることが見た目でわかってしまうようになります。

人工芝を張る目的の一つとして大きいのは、「見栄えをよくしたい」「高級感を出したい」という部分のため、目的を果たすことができなくなることもあるでしょう。

せっかくキレイにしている庭も、人工芝がたゆんでいたり、継ぎ目がハッキリしてしまったりすると、それだけで庭の印象は悪くなってしまいます。

とくに、人工芝がズレてしまい、そこから雑草が生えているような状況は、とても見栄えが悪く、長年放置されている感が出てしまいますので注意しましょう。

転倒の原因につながる

人工芝の継ぎ目が目立ってきているということは、人工芝同士のつながりがズレている状況のため、場合によっては人工芝同士が重なってしまっている部分もあるでしょう。

そのような場合、人工芝が重なり盛り上がってしまい、平らな状態ではなくなってしまうため、小さな子供が遊んでいるときに転倒する原因にもつながります。

DIYで人工芝を施工すると、特に注意が必要なのは、このような人工芝がズレて継ぎ目が目立ってしまうことや、人工芝が固定されずにめくれたりたゆんだりしてしまうことです。このようなことがないよう、固定や接着をしっかり行い、数年経っても人工芝が固定されている状態を作ることが必要です。

継ぎ目を簡単に隠すための7つの工夫

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カットが無事に終わったら、継ぎ目を隠すための工夫を3つご紹介します。庭によって使えるかどうかは異なるので、できそうものを試してみてください。

粘着テープで芝同士を固定する

隣り合う人工芝同士を粘着テープでくっつけて固定します。これをすることにより、芝生が離れて隙間が出るのを防ぐことができ、継ぎ目も芝で埋まるので見栄えが良くなります。

やり方は、片方の人工芝の下に接着テープを貼っておきます。横幅の半分だけ貼っておいて、もう半分は隣り合う人工芝を接合する部分になります。このとき、人工芝用の接着テープがあるのでそれを使用してください。

次に養生テープでパイルの巻き込みを防ぐために、継ぎ合わせる部分のパイルを保護してあげてください。養生テープで継ぎ目の端っこがよく見えるようになり、施工しやすくなります。

もう片方の人工芝にも養生テープを貼ったら、下の接着テープに固定します。間隔は2mm程度開けて、基布がくっつきすぎないようにしておくのがポイントです。

砂を撒いて人工物っぽさをなくす

人工芝の施工で砂が使われるシーンは多いです。水はけを良くするために下地処理で砂を撒いておいたり、パイルが凹まないように砂を充填して負荷を軽減したりと、砂を用いることは多々あります。

場合によっては、継ぎ目を目立たないようにするために砂を使うこともあります。砂利がある庭に施工するなら、その庭にある砂利を人工芝にも撒くことで、ズレてめくれるのを防止することができます。

継ぎ目の隙間に砂利が埋まるので、継ぎ目を隠しつつ、人工物の芝生と天然の砂利で景観のバランスも取れそうです。自然の景観に近づけたいのであれば、砂利や砂を活用して人工物っぽさをなくすのも効果的でしょう。

固定ピンでズレを防ぐ

継ぎ目が目立つ原因に多いのが、施工してから一定期間経って、芝生がズレてしまって継ぎ目が浮き上がる状態です。

これは固定が甘いと起きてしまうトラブルで、粘着テープでジョイント部分を固定していたとしても不十分な可能性があります。

そこでさらに固定を補強するために、固定ピンであるU字釘を使って芝生を留めましょう施工環境が土であれば、人工芝専用の固定ピンで対応するのが最適です。

ジョイント部分を跨いで逆向きのU字になるようにピンを差し込んでから、トンカチで叩いて固定します。深く差し込みすぎると不自然に凹んでしまうので、少しだけ浮かせて固定するのがコツですね。

粘着テープと固定ピンそれぞれを併用することで、かなり頑丈に人工芝の補強ができ、継ぎ目が目立ちにくくなりますよ。

芝目の向きを揃える

継ぎ目を隠す方法というよりも、これは人工芝を施工する上で基本的なことですが、継ぎ目が目立ってしまう原因の一つに、人工芝の芝目が揃っていないということがあります。

人工芝は一つだけではなく複数の人工芝をつなげて庭やベランダに施工することがほとんどですが、その時に複数の人工芝の芝目がそれぞれ違う方向を向いていると、人工芝の見栄えが悪くなり、境目もハッキリしてしまいます。

このようなことにならないよう、それぞれの人工芝の芝目がどこを向いているかを確認し、同じ方向を向かせるように施工することが必要です。

ベランダの人工芝設置についてはこちらを参照ください。

仮止めをしっかり行う

人工芝の継ぎ目が目立つ原因のほとんどは、人工芝がズレてしまい、人工芝同士の隙間が空いてしまうことにあります。そのようなことを防ぐためには水はけをよくすることや、整地をすること、ピンで固定することなどが挙げられますが、仮止めをしっかり行うということで防止することもできます。

仮止めせずにそのまま本設置をしてしまうと、人工芝のサイズが合わなかったり、人工芝同士のジョイントがうまくいかなかったりして、結果的に人工芝の固定がうまくいかない場合があります。

面倒でも、人工芝を施工する際には仮止めをしっかり行い、サイズや人工芝同士の隙間を等間隔にするなど注意が必要です。

地面をしっかり固める

人工芝を施工する際に気を付けるポイントとして、「地盤の整地を行う」があります。人工芝を敷く際に、地盤の整地をしなければ、数か月・数年してくると人工芝がたゆんできたり、ぼこぼこになってきたりします。

この原因は、人工芝の下にある地面が雨などの水によってぐちょぐちょになってしまったり、人工芝の上で遊んでいることで地面がでこぼこになってしまったりすることにあります。

このようなことを防ぐためには、地面をしっかり整地して、地盤を固めることが必要です。

水はけのよい下地材をまく

先述したように、水はけが悪いことが原因で人工芝がズレてしまうようになり、その結果、継ぎ目が目立ってしまうということがあります。

そのようなことにならないよう、水はけの良い下地材をまくということで人工芝の継ぎ目を目立たないようにする工夫ができます。

人工芝の下地には様々な種類がありますが、山砂など水はけの良い下地を選ぶと良いでしょう。

水はけのことについてはこちらを参照ください。

人工芝の継ぎ目を隠すオシャレな方法

人工芝と工具

次に、人工芝の継ぎ目を隠す対策としてオシャレなおすすめの方法をご紹介していきます。

レンガで境目を作る

人工芝の継ぎ目をキレイに隠したい場合には、レンガで境目を作るという方法もあります。あえて継ぎ目を作らないようにレンガなどで施工し、全く継ぎ目がない状態にすることも方法の一つです。

ただし、この場合は、広い空間での人工芝利用はできませんので、注意してください。

コンクリートと併用する

レンガと同じように人工芝とコンクリートを併用してオシャレな庭を作るという方法もあります。人工芝を広い範囲で利用せずに、コンクリートと人工芝を合わせて使うことで、オシャレでキレイな庭が演出できます。

この場合も、人工芝を全面的に利用することはなく、一部分だけを利用するという考えになります。駐車場などではこのような方法を使うケースもあります。

玉砂利を使う

玉砂利を使った方法もあります。玉砂利と人工芝はとても相性が良く、見栄えの良い庭を作ることができるでしょう。白色の玉砂利と人工芝の組み合わせは、キレイでオシャレな庭を演出することができるでしょう。人工芝の継ぎ目の部分や境目の部分に玉砂利を利用するという方法があります。

それでも継ぎ目が目立ってきてしまった場合の対処法

対処法

人工芝の継ぎ目を目立たなくする工夫をしても、目立ってしまった場合にはどうしたらよいのでしょうか、対処法をご紹介していきます。

【応急措置】一時的に叩いて目立たなくする

一時的な対処法としては、ハンマーなどで人工芝を叩いて目立たなくするという方法があります。地面がでこぼこになっている部分をハンマーなどで叩いて整地することで、継ぎ目が目立たなくなるケースがあります。

ただし、これはあくまでも応急措置にすぎませんので、根本的な解決ではないことを理解しておきましょう。

人工芝を敷き直す

根本的な解決方法としては、人工芝を敷き直すことです。

人工芝がズレてしまい、継ぎ目が目立ってきている状態の時には、人工芝を叩いて継ぎ目を目立たなくしても、しばらくするとまた人工芝の継ぎ目が目立ってきてしまいます。

このようなことを防ぐには、人工芝を敷き直し、地面を整地して地盤を固めることから再度やり直した方が良いでしょう。

また、人工芝の下地を水はけの良いものに変更するということも必要です。

人工芝の下地についてはこちらを参照ください。

施工業者に相談する

一番オススメなのは、施工業者に相談してみることです。DIYではなく施工業者に人工芝の施工を依頼した場合には、その施工業者に相談してみましょう。

また、DIYの場合にも、失敗したことで専門業者に依頼した方もいると思いますので、今度こそ失敗しないようにしたい!という方は、人工芝の継ぎ目が目立ったことをきっかけに専門業者への依頼をすることもおすすめです。

継ぎ目が目立ちにくい人工芝を選ぼう

施工だけでなく、人工芝選びにも継ぎ目対策が可能です。どれだけ高い技術でも、パイルが短くて密度が少ないと、どうしても継ぎ目が浮いて目立ってしまいます。

高密度・ロングパイルの人工芝がおすすめ

継ぎ目を目立たせたくない人は、リアル人工芝に多い特徴である、パイルの丈が長くて高密度の人工芝を選びましょう。

あまりにパイル丈が長いとすぐに芝葉が寝て倒れてしまうので、3cm程度がおすすめです。それだけ長ければ、ジョイント部分もパイルが覆うので、目立ちにくくなります。

長さはもちろん、人工芝の生え際がびっしり詰まっているような、高密度の方が継ぎ目を覆ってくれます。目安としては、1ロール30〜70kgがロールタイプの人工芝の重量なので、なるべく重い商品を選べば密度も期待できます。人工芝専門業者が扱う商品は、重量が大きくて高密度な人工芝が多いです。

形状記憶の性能が良い人工芝もおすすめ

継ぎ目を目立たせたくない場合には、形状記憶の性能が良い人工芝を選ぶこともポイントの一つです。形状記憶の性能が良い人工芝は、芝目がある程度固定されるため、時間が経っても継ぎ目を目立たせることは少ないでしょう。

このような人工芝を購入する場合には、専門業者から購入することがおすすめです。

景観にこだわるなら施工業者に依頼する方が確実

以上が人工芝の継ぎ目を隠す方法でした。工夫次第で人工芝の懸念点である継ぎ目問題は解消できます。

ただ、継ぎ目対策はまだまだ奥が深く、施工環境や人工芝の品質によって左右される要素が多いのも現実です。特に下地処理と品質は、施工業者が扱う専門機器や独自の人工芝を使う方が、より見栄えが良い仕上がりになります。

DIYで費用を抑えつつ、個人でできる範囲で継ぎ目を隠すように工夫するか、ある程度の費用を払ってでも美しい景観を求めるかは、予算次第で選ぶべきですね。

施工業者によって費用や対応してくれる施工も異なるので、気になる人は無料で見積もりだけでもしてみてはいかがでしょうか。専門業者が扱う人工芝を買うだけでも、継ぎ目が綺麗に目立たなくなるかもしれません。

おすすめの人工芝の施工業者に関しては、当サイトのランキングページを参考にしてみてくださいね。

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